仕事に役立つ軍事ドクトリン

軍事ドクトリン(原則)や戦略書、兵器の変遷史などを読むのが好きです。

戦争が好きなわけではなく、とても勉強になるからです。戦争というのは、有史以来、全文明がもっとも真面目に研究し、アップデートを繰り返してきた分野です。なので、最も合理的かつ実践的なノウハウが詰まっています(軍事が合理的でない国は、だいたい滅びました)。

これらの知識を、応用ができることはいっぱいあります。限られた時間やリソースでの意思決定や、ライバルとの競争、団体競技などなど…

以下は、ジョン・フレデリック・チャールズ・フラーという、英国陸軍の人が提唱する陸戦原則。この原則は、世界中の陸軍教練に広く取り入れられています。デザインやビジネスなどでも、非常に使い勝手良いかなと感じています。

(上のリストは、厳密にはフラーのオリジナルでなく、彼のセオリーから米軍が作った改訂版「1986年版の米陸軍の野戦教範100-5」ベースの、自分の理解)


目標の原則

目的は明確であり、一貫性があり、達成可能なものでなけばならない。目標は末端までしっかり伝わっていなければならない。


統一の原則

意思決定は一元性がなければならない。複数の指導者が全く違う指示を出したり、ころころと変更してはならない。


主導の原則

起きたことに事後的に対応するのではなく、自分たちが主導権を握って、相手に対応させなければならない。


集中の原則

戦力は要点に集結させなければならない。無意味なものにあれこれと分散させたりしてはならない。


奇襲の原則

競合が予想不可能な角度、準備をしていない分野から、アプローチをかけなければならない。


機動の原則

素早い行動を取らなければならない。必要な場所や作業に速やかにリソースを移動し、意思決定できる必要がある。


経済の原則

リソースを遊ばせたり、無駄な施策につぎ込んではならない。必要に応じて、節約や切り捨てなどを行わなければならない。


警戒の原則

いざというときに備えなければならない。予測可能なリスクには対応し、予測不可能なものは情報収集しなければならない。


簡単の原則

目標、計画、行動などはシンプルでなければならない。複雑なものは簡略化し、説明なしに伝わるようにしなければならない。


noteというサービスや、noteチームを軍隊っぽくするつもりは全くありません。それでも、これらの原則は、IT企業のスピーディな開発体制には大活躍ではないかと思います。カイゼンチームのスピード感には、諸々うまく取り入れていきたい所存。わりと万物に通じる法則ではないでしょうか。

残念ながら、日本の企業のほとんどは、これができていない気がします。


追記

「軍隊が産んだノウハウが役に立つ」という話と、「軍隊になろう」とか「軍隊のように振る舞おう」は別の事象ということで、一つよろしくお願いいたします。

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コメント2件

上のリストは、厳密にはフラーのオリジナルでなく、彼のセオリーをベースに米軍が作った改訂版の模様。
「1986年版の米陸軍の野戦教範100-5」
歴史でもその「国」が衰退に向かっていくと、不思議とその兵法も、戦略も碌なものが出て来なくなるんですよね・・・内向き志向で限られた(自らの活動範囲を狭めた枠内で)範囲での勝負に集中しだすという感じで。外に向かっていかなくなると、戦略も何もなくなっていってしまう。
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