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【講評会】 FLAMo Challenge Vol.7

今回の課題

今回は、予め3Dレイヤーが配置されたコンポジション内で、カメラやレイヤーを動かしてみるという課題でした。 3Dレイヤーは覚えるのが後回しになりがちですが、3次元になることで奥行きを活かしたダイナミックなモーションが作れたり効率化にも役立つので、ぜひ使いこなしていただきたい機能です。

今回の素材は、3Dレイヤーが配置されたaepです。

予め3Dレイヤーを配置していたのでアレンジの幅が狭くなるかもと予想していましたが、驚くような素晴らしいアレンジ作品が集まりました!

それでは、それぞれコメントさせていただきます。(順不同)

完成作品

Eさん

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・Eさん作

横へスライドしてロゴへ移り変わる一連の動きがとても綺麗です! スライド前の予備動作もひとつひとつ丁寧に作られていますし、スライドの速度感をロゴが上手く吸収して収まっていますね。速度もタイミングも良く、見ていて気持ちの良い動きになっています。
もう一味付け加える一例として、前半のオブジェクトを上下左右の見切れるところまで配置して、世界観を広げて賑やかさを演出することも出来そうですね。全体的にとても丁寧で綺麗なモーションでした!

Dさん

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・Dさん作

くるくる回る四角いオブジェクトが可愛いです!カメラをY回転させていることで更に立体感も出ていますね。
3DレイヤーはZ軸が増えるので複雑にはなりますが、レイヤー配置さえしてしまえばカメラを動かすだけで見栄えの良い映像を作ることもできる作業効率化にも役立つ機能です。まずは簡単な動きからでも少しずつ制作に取り入れていっていただければと思います!

Yさん

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・Yさん作

Yさんのプラグイン紹介は、FLAMo Challengeではお馴染みになりましたね笑 今回は「Monkey Cam Pro」を使用ということで、短い時間の中で見応えのある作品を作り上げていて素晴らしいです!プラグインによる時間の効率化や表現方法の拡大は常にアンテナを張って取り組んでいきたいところですね。
オブジェクトの配置については、後ろ側に加えて前側の見切れる辺りにも配置してぼかしてあげると、より遠近感を演出できそうですね。文字の視認性を上げるために後ろのレイヤーを強めにぼかしているのは良い考えだと思いました!

Sさん

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・Sさん作

カメラレイヤーを複数作ってカメラを切り替える手法はとても役立つものですが、作業をしながらそこに気づいた機転の良さに驚きました! 後はカメラが切り替わった瞬間の整合性(例えばカット3で斜めに飛んでいく三角がカット4でも少し見えているなど)があるとより丁寧な印象が増すと思います。 ボケ感を足す・最後のロゴの見え尺を伸ばすなど、微調整を加えればかなり精度の高いロゴモーションになるのではないでしょうか!

Aさん

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・AAさん作

広い範囲に上手くレイヤーを配置しましたね。世界観が広く見えてGoodです!ロゴをポップな雰囲気に変更したのも良いと思います!周りのオブジェクトにも同じテイストを加えて、ロゴとオブジェクトの統一感が出ると更にクオリティが上がりそうですね!
また、最初にカメラレイヤーが少しだけ飛び込んできますが、もっと飛び込みの距離を伸ばして手前側にもオブジェクトを配置してあげると、最初にインパクトのある演出が作れそうですね。ブラッシュアップの一例として参考にしていただければと思います。

Aさん

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・Aさん作

ふわふわと飛んでいく人がシュールで面白いですね!
最後にボールが上に飛んでロゴになる箇所ですが、予備動作(ボールを押し上げる前にボックスが下がる動き)はもっと分かりやすいよう大きく付けてあげた方が良いかもしれませんね。ロゴへの切り替わりとしてしっかり見せたい部分ですが、初見ではボックスの動きに気づきませんでした。
3Dレイヤー初挑戦でここまでアレンジを加えられていることは本当に素晴らしいです!ぜひ今後も3Dレイヤーを活用してみてくださいね!

Sさん

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・Sさん作

まず、アレンジが素晴らしいですね!!イラストが綺麗ですし、ビルという立体物を使用している点も3DLAYERという文字と意味的にリンクしていて良いですね!
ブラッシュアップポイントとしては、「木」「3D LAYER」「ビル」のZ軸の位置をもっと離して、視差効果をより大きく見せた方が良さそうですね。更に飛んでいく三角は最初から出ていてカメラと共に奥へ飛んでいく。三角やクリックした際に飛散る他のオブジェクトは色味を前半のオブジェクトと合わせる。…などを調整すると、動き・デザインが整って良いものになると思います。 イベント内で全てやり切るのは時間的にも難しいですが、今後の参考としてお聞きいただければ幸いです。

Mさん

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・Mさん作

型抜きの文字から3Dの世界に飛び込んでいくところが、インパクトの強い演出になっていて素敵です!
構成についてなのですが、2~3秒の部分はロゴが見えない位置までカメラを移動させた方が良かったかもしれませんね…!4秒でロゴが一旦見えなくなって、またすぐにカメラがロゴへ移動するので4秒の箇所だけロゴが見えなくなり悪目立ちしている印象です。見せたいものを敢えて見せずに最後まで取っておくことで、より印象強く見せることができます。 全体の流れやアイデアは素晴らしく、ここまで挑戦していただけて嬉しく思います!一緒に3Dレイヤーと仲良くなっていきましょう!

管理者

3Dレイヤーのモーショングラフィックス・FLAMo作

3Dレイヤーの課題なのでロゴも3D感のあるモーションを付けよう!ということで制作しました。
ロゴに力を入れたのは良かったものの、肝心のカメラワークが単調な動きになってしまったことが反省点です。あと、カメラワークとロゴを飛び込ませるタイミングの調整が結構シビアでしたね。意外なところで躓く…というのはAfterEffectsではあるあるですが、そういう時にも素早く対応できるよう普段から感覚を磨いておきたいですね!

最後に

Ae初学者の方とお話をすると3Dレイヤーに苦手意識のある方が多いので、入門編として今回の課題を制作させていただきました。短い時間でしたが、皆さん自由にアレンジにも挑戦されていて本当に素晴らしい作品ばかりでした! ぜひ今後の制作の中にも3Dレイヤーを取り入れて、少しずつ慣れていってほしいと思います。

次回も楽しみながらチャレンジしていきましょう!
皆さんのご参加をお待ちしています!

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