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看護婦さんの言葉

辛くて辛くて、もう何も考えられなかった時、
大病を克服した友人が、彼女自身も、助けられたという、看護婦さんの言葉を教えてくれました。

それは、
「つらくて苦しい時は、お日様の方を向いて、目を閉じて、両手を上げて
ばんざいするだけで、すこしだけ気持ちが明るくなりますよ」という言葉でした。

すぐに、それをする気力もありませんでしたが、彼女と話した後しばらくして、歩いて、窓の方へ行き、空を見上げ、目を閉じて、両手を広げ、胸を開き、ばんざいをしてみました。

すると、自然に深く息を吸い、そして大きく息を吐いていることに気が付きました。少し気持ちが楽になった気がしました。
一瞬ですが、でも確実に明るい方を見ている自分がいました。

明るい方を見る。お日様の方をみる。お日様のエネルギーをいただく。

単純なことだけど、その時その看護婦さんの言葉を素直に実行した友人も、それを聞いた当時の私も、「辛いけど、前を向きたかった」のです。
辛くて辛くて気力がないように見えても、私たちの中には
「前を向いて明るく生きていたい」という生命の力がまだ残っているのだと思います。そのわずかな力を、看護婦さんは知っていて、その言葉を言ってくださったのだと思います。

人生は、一瞬一瞬の積み重ね。その一瞬一瞬、自分が明るい方を見ているか?暗い方を見ているか?を意識して、自分自身で軌道修正してくことが、本当に大事なことだと、病気が治ってから気づきました。

名前も知らない看護婦さんの愛の言葉が、私のところまで届いたことに感謝しかありません。

今日も、明るい方を意識して生きたいと思います。











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