（写真は唯一好きな胡蝶蘭ティンカーベル）

私の知人で非常に魅力的な人がいます。
私は数年に一度くらい彼女に会って
話がしたくなります。
彼女はいわゆる「良い人」という感じの人では
なくて、
気が利くほうでもないし、
特別優しいことをしてくれる人でもありません。
けれど「確固たる自分」を持っている人です。
「確固たる自分」なんて書くと、
頑固で自己主張が強い人と
思われるかもしれませんが、全く逆なのです。

むしろいつも穏やかで機嫌の良い人😊
もっと自己主張して欲しいというくらい
静かな人です。

芸術的な鋭い感性と知性を合わせ持っていて、
口数も少ないので、彼女が口を開くと、
一言も聞き漏らすまいと
集中して聞きたくなるほどの魅力のある人です。

そして彼女は「人から好かれよう」などという
思いが全くない、ように見えます。
凡人離れした相当変った人です（笑）

でもだから会いたくなるのかもしれません。

そして会った後は必ず、すがすがしい良い気分に
なります。
自分の中に新鮮な空気が流れこんで、
よどんでいたものが、
全部流れていく感じがします。

彼女の丁寧な所作、言葉使い、
穏やかな雰囲気・・・。

会った後の余韻が、非常に美しい人です。

彼女を見ていると「君子危うきに近寄らず」という
言葉を思い出します。
人の人生に深く立ち入らないし、
また自分の人生に立ち入らせない
何かを持っています。

彼女も子どもを持つ母親ですが、
基本的に人の話をしません。

今、「自分が」興味のあること、
今、「自分が」美しいと思うこと、
「自分が」読んだ本のこと、
そういうことを話してくれます。

彼女は仕事を持っていますが、
暮らしぶりも丁寧で、そこにも惹かれます。

どんな人の人生も、自分に都合の良いことばかり
起きることはないですよね。
でも彼女を見ていると、
外側にエネルギーを奪われない
静かな強さ、信念を持っているので、
常に自分に集中し、「自分らしく」生きることが、
出来ているんですよね。
しっかりとした意志で
「自分ひとりの時間」を確保しているからこそ、
彼女らしさが輝くのだと思います。

私は彼女に会うまでわがままは
悪いことだと思っていました。
でもそうではないということがわかりました。

自分の不機嫌を人にぶつける
幼いわがままではなく、
「自分」を機嫌良くするわがままは、積極的に
持っていようと、思わせてくれたのが彼女でした。

芸術家や音楽家でなくても、彼女のように、
「自分」を極めることで、誰かに
すがすがしい清らかな風を
感じさせることが出来る。

そして私たちは、きっと誰もが、そうなれるのだと
思います。
あなたも、
そして私も。

自分の人生の時間と、心の使い方次第で、
そうなれるのだと思います。

私たちにはそれぞれにその人らしい
持ち味があって、
その人らしい魅力がありますよね。
古い価値観から生ずる自分へのダメ出しをやめて、
多くの人に好かれたいという欲を捨てることで、
かえって、
その人の良いところが増えて輝くように思います。

「わがまま」を恐れず、
自分を大事にし、そういう人に
一歩でも近づきたいなと思っています。

最後まで読んで下さって本当にありがとうございます。
よい週末をお過ごしください♡