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日記のすすめ

仕事してなかった頃、今から2年ほど前でしょうか。
なんとなくかわいいノートを買って日記をつけていたものです。

行ってみたい
やってみたい
欲しい

分かってるのに、なんでいつもやらないの?

過去に書いた日記を読み返していた時、やっぱり後悔が書かれていたのです。
これは、夏祭りの屋台に行きたいなと思ったのに、やっぱり行かなかった時の後悔の記録だ。

自分はいつだって、祭りに参加しない。(←祭りとは比喩のことよ。いや、たまたま祭りだったけど)
いつも楽しんでる人を、遠巻きに見てるだけ。
そして、いつだって参加しない理由を並べたて、自分を諦めさせようとする。
そんなの10代の頃から知ってた。

2年ほど前に書かかれた日記には、そんな後悔が書かれており、それが思いのほか悔しかったのでしょうね。
その数日前から心に降ってきていた、
「東京に行ってみたい」
「でも、お金がもったいない」
「そんなことのために、わざわざ・・・?」
という葛藤を、
「それでも、やっぱり行こう」と決心させたらしい。

後悔を書いた5日後には初めて一人で東京に行き、その5日後には一人でプールへ遊びに行っていたらしい。
夏を楽しみたいって、本気で思ってたらしい。で、叶えたらしい。

今となっては、それらは全て水平というか、同時期に起きた出来事のように思えるけど、日記を見返してみればちゃんとした流れがあったのですね。そして、そのきっかけもちゃんと。
(過去ってのは、今の視点から見ると全てまとめて過去って感じに思えるけど、ちゃんといくつもの出来事が連鎖して繋がってる。それが結果的に「今」になっているのが、見返すことでよく分かる)

日記って、「こう思ってんだけど・・・」っていうのを意識化、視覚化させてくれるから、それが余計に自身の意識に刻むのでしょうか。
頭の中で悩んだり考えたりしてるよりも意思が明確化され、実行までの時間が早い気がしている。
実現に向けて動き出すのをスムーズにしてくれている気がする。

そう考えると、やっぱり日記って意味があるものなんだなと思う。
もちろん起きた出来事を記録しておく目的もある。これは過去へとフォーカスしてるんだけど。
でもその一方で、
「これを後悔してるから、次はこうしよう」
だとか、
「ゆっくり考えて、やっぱりこっちにしよう」
だとか。
未来への行動に繋がるものでもありますね。

そして過去に書いたものを読み返してみると、今の自分が随分先へ進んできたことや、全然変わってない部分なんかにも思い当たって。
発見もあるし、かつての自分はこういうことで悩んでいたと。
それを知ることで、周りにも自分にも優しくなれたりする。
そういう意味でも、やはり日記って書く意義があるんですね。
だから日記、お勧めです。

私も改めて日記のよさに気付いてまた最近書き始めたんだけど、やっぱりいいですよ。
1日1日を大事に生きてる感じがするから。
それまでは日々に忙殺されてたけど、書き始めると「今日も何かをやった自分」に意識を置くことができる。

これまでは、読み返すことで今の積み重ねが未来に繋がってると分かったけど、書き慣れた今となってはリアルタイムで本当にそうだと実感できます。
あるいは、日記を書くという行為から、無意識のうちに「何かを探し始めようとアンテナを建てている」のかもしれません。
それくらい、あっという間に文字が埋まっていく。

思いを記すにはいろんな形態があるけれど、やはり「書く」日記がいいですね。
日記を書くのは夜のことが多いので、そういう時は「書く」方が気持ちが落ち着く。
気軽さと手軽さを考えれば、スマホひとつでできる方がいいんでしょうけど。

ちなみにブログやTwitterなどの公開系はあんまりお勧めできません。
ブログ記事っていつでも気軽に読み返せないじゃないですか。
探さないといけない。パラパラって目についた日を読み返せないのがネック。

あと心の内や悩みを書くと、聞いてもないのに勝手にアドバイスしてくる人、勝手な正義感で正そうとしてくる人なんかもいるし。
やはり日記は、時にパラパラと自分だけが見返せるのがいいんですよ。自分との対話。贅沢じゃないですか。
「誰かが読むかも」って周りを気にする思考が挟まるだけで、もう自由に書けないし。

10年以上前は、スケジュール帳の右側のメモ欄に3行ほど毎日文章を書いてたけど、あれは書く欄が小さすぎた。
書く内容を厳選しないと、と思うとプレッシャーが・・・こういうのでも、自由に書けなくなります。
あと、立派すぎる日記帳とかも。「ちゃんとしたことを書かないと」って思わせる圧がすごい。

他にも「瞬間日記」というアプリモノも一時期使ってましたが、機種を変えてからはどうなったか知らない(壊れたから)ので、やはり紙モノが一番。
でも、その紙の日記も捨てたことがあるんですけどねぇ。

結局、いつかは捨てる。
でも書くことで未来につながる。
今を大事にできる。

だから日記って、なんかイイ。

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