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無理やり捻り出す、元引きこもりの強み

長く一つの仕事や生活をしていると、自分のルーティンが出来てくるもの。
起床時間、着る服、出る時間、通勤路、乗る電車さえ決まってゆき、朝起きさえすれば、あとは自動的に何も考えることなく目的地まで着いてしまう。

その点、以前も書いたように毎日の予定が決まってないと、「今日は何をしよう」というところから始めなければならない。

何をしてもいい、しなくてもいい。決めるのは己。

全てをイチから決めていくのは、地味にストレスだし大変だった。
自由というのは、結構に苦痛な面もあるものだと実感したものです。

本当に。
周りの人が決まった目的地、居場所に向かって淀みなく進んでいく中で、自分一人、それがないというのは心細いものですよ。
ある意味「自由の苦しさを知っている」と言えなくもない。

こんな調子で書いてってみましょう。

■ゼロから踏み出せる勇気

職や家、あるいは目標を失うなどした人は、それこそゼロからのスタートになる。
そのゼロの状態から一歩踏み出せた人は、ものすごい勇気を出したってことだ。飛び込む勇気。
毎日仕事や学校行ってる人の一歩と、そうでなかった人の一歩は違う。
だからこそ、そこから踏み出して今を頑張っている人をきっと一般の人以上に尊敬もしている。気がする。

■自分のペースで考える

一般の道を歩いている人は、周りをよく見て自分が正しく人生を進んでいるか、おかしくないかを意識する。
一度でも外れたら、ちょっと気持ち余裕ができます。
諦めかもしれませんが。
いずれにせよ、周りと違うことで「考える」ことをするようになる。ハズ。

■他者を理解する能力に長ける

自分が苦しい思いをした分、色んな人に対して理解ができるようになっている。
痛みを味わった人ほど、他人の痛みにも敏感なのだ。想像力もある。何より優しい。
元々、人と関わる、結びつく力が強い人が多いのだ。本当はね。
広い心と想像力を持った優しい人柄は、誰にとっても必要な存在と言える。言ってほしい。

■特定の分野に強い

広く万遍なく、よりも偏ってる人が多いのでは?
得手・不得手がハッキリしている。
そんな潜在能力は、時間をかけることで磨かれる。
ある意味、専門職に向いている人が多いのかもしれない。
それを見つけられた人は、これから先めっちゃ強いだろう。(これは間違いない)

■深みのある人間性

考える力を持ち、動くよりも考えることに時間を割いてきたため思考が深い。
思考の深さとは、人間性の深さでもある。
薄っぺらいだけの人間ではなく、人間として奥深いのだ。

まとめると。
自由の怖さと一歩踏み出すことの怖さと強さ、痛みも苦しみも身をもって知っているからこそ。
他者への理解と尊敬もできる。
考える力に優れており、人として奥深く優しいお人柄。
中には専門分野に強い人もおり、自分のペースでもって生きていける素質も備えていたりして。

完璧すぎる人間像ができてしまった。なんてこった。

まあ、全てにおいて当てはまるってことはないだろうし、私自身、そんな奴だったら最高だったんだけど。
でも、人間が目指していくべき最終姿ってそんな感じじゃない?


あと、これはいじめられたり、虐げられた人にも言えることだけど。。

知ってる?
四つ葉のクローバーって元々は三つ葉で。
誰かに踏まれたりして傷つけられたところから、四葉になるという逸話。

幸せの象徴だともてはやされし四つ葉のクローバーは、元は傷ついた個体であり、傷つけられた痛みを知ってるわけですね。
そんな傷が個性となって、とうとう誰かにとって「幸せをもたらしてくれる存在」とまで言われるようになるんですよ。

植物も人も、結局は同じ訳なんですね。

痛みがあるからこそ、人の痛みも分かる。
自分の中の何かが共鳴するからだ。
自分にないものは共鳴しない。響いてこないから。

だから色んな経験をしてきたってことは、それだけ人を理解する部分が広くなってるってこと。
そういう人って優しいし懐も広い。
誰だって人の苦しみが分からんような奴より、分かる人と一緒にいたいと思うもんです。

今となっては当時無駄に苦しんで無駄にした時間も、そこまで悪くないって思える。
まあ、勿体ないは勿体ないけど。


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