東京の図書館を巡る④東京都立中央図書館 広尾にある国内最大級の図書館
図書館、この素晴らしき空間
東京の図書館を巡るこの企画、第四回は広尾にある東京都立中央図書館である。
初めて区立ではなく、都立の図書館を取り上げる。
有栖川宮記念公園の緑につつまれた「知の宝庫」。国内最大級の公立図書館である。
※基本的にパソコンを持ち込み、図書館の資料を生かして作業するという観点で書いています。
アクセス・立地
港区南麻布5-7-13
東京メトロ日比谷線広尾駅から、徒歩10分
都立図書館は有栖川宮記念公園の敷地内にあるため、公園内を抜けていくのが一番早い。
ただ、駅から向かうとそこそこ勾配のある上り坂になるので、夏場は汗だくになってしまうほどだ。
都内屈指の高級住宅街である広尾に位置し、近くにはドイツ大使館や名門麻布中・高があるなど都内でも特にハイソな区域として知られている。
駅からの通り道には輸入食材を豊富に扱うスーパーマーケット・ナショナル麻布やワインショップ・エノテカ広尾本店もある。
普段目にする機会の少ない食材や、世界各国から取り揃えたワインを買い求めることができる。時間があれば店内を覗いてみるのも良いだろう。
蔵書量
都立図書館はさすが東京都の中央図書館を謳っているだけあって、国内の公立図書館では最大級の約221万冊を所蔵している。
このうち、新しい図書を中心に約36万冊を開架している。開架型の図書館としては最大規模の蔵書量を誇る。
もちろん国立国会図書館には及ばないが、やはり本棚でタイトルを実際に目で見て本を見つけられるというのは格別で、そこでは思いもよらない本との出会いがあったりするものだ。
そういう意味では、都立図書館の稀少価値は高い。
ただし、都立図書館はシステム上貸出不可である。
気になった本があっても持ち帰ることはできず、館内で閲覧するのみとなる。
よって、「本を借りる」ということが目的の図書館ユーザーには当館はおすすめできない。
快適さ
利用には入館証や利用カード作製の必要はなく、入り口でそのつど入館証を受け取って中へ入るシステムになっている。
席は自由席だが、約900席と数が豊富なため座れないということはまずない。
電源も各座席に配備されているので、バッテリーの心配もない。
パソコンでの作業についても快適に行うことができる。
また、5階建ての館内の最上階にはカフェテリアがあり、作業に疲れた時はここでリラックスすることができる。
大声で騒ぎ立てるような輩はまずいないが、多少であれば談笑することもできるため、このスペースで勉強している中高生も多い。
東京タワー、六本木のビル群など休憩室から望む都心の一等地の景色は、眺めているだけで心が癒されるようだ。
※なお、当館入口からすぐ、公園内の敷地にはパーテーションで仕切られた喫煙所がある。
公立図書館ではなかなかないことなので、喫煙者にとっては有難い設備だ。
まとめ
アクセス・立地 ★★☆☆☆
蔵書量 ★★★★★
快適さ ★★★★★
電車でのアクセスは東京メトロ日比谷線のみ、しかも駅からやや離れていることがマイナスポイントだが、周辺の環境や館内の設備は素晴らしく、とても充実した施設である。
時間に余裕が取れた日には、ぜひ落ち着いた街並みの広がる広尾と共に都立図書館を訪れてみてほしい。
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