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BABA a.k.a. “BB”SHOT (THINK TANK)インタビュー

いよいよ来週3月2日(土)に渋谷Circusで開催されるMURDER CHANNEL VOL.29。

今回はTHINK TANKのオリジナル・メンバーであり、MUROCHIN(WRENCH)とのユニットDOOOMBOYSとしても活躍するBABA a.k.a. “BB”SHOTのインタビューを公開します。

BABAさんとは個人的にも付き合いが長く、THINK TANKの頃から追いかけていて、自分が10代の頃からずっと憧れ続けている本当にカッコいい人です。MURDER CHANNELが行ったDOMMUNEでのプログラムにBABAさんは過去3回出演してくれていましたが、イベントへの出演は今回が初となります。

ヒップホップにジャズとダブのカオスを混ぜた色気があるルーディーなBABAさんのライブはドープ・ミュージック好きを魅了し、とんでもなく深いところに連れて行ってくれます。
このインタビューでは、最新作『Collector’s Edition Vol.1』についてや楽曲制作方法、ダブステップとの出会いや超名盤アルバムNO CREDITが生まれた背景についてなど、ヘッズ必読なお話しをお聞きしました。

MURDER CHANNEL VOL.29の特典付き前売予約はこちらから受付中。15時から21時までのデイタイムですので全年齢入場可能です。是非お越しください。

 

MURDER CHANNEL Vol.29
at CIRCUS Tokyo
https://circus-tokyo.jp/
OPEN 15:00 – CLOSE 21:00

ADV: 3,000yen(別途1D)
DOOR: 3,500yen(別途1D)

B1
Gorgonn (G36 / Devilman / Dokkebi Q)
CycheoutsG feat DIE-SUCK
GOTH-TRAD
BABA a.k.a. “BB”SHOT (THINK TANK)
ENA
黒電話666 [PROTOTYPE027]
codesight.
Miyuki Omura

1F
L?K?O
Riddim Chango (1TA & Element)
100mado b2b Prettybwoy
栄免組
DJ YEW
Three-CODE

BABA a.k.a. "BB"SHOT(THINK TANK)
光届かぬ東京最深部の熱水噴出孔 "Black Smoker"。その原点にして中核 "THINK TANK" オリジナルメンバー。別プロジェクト "SKUNKHEADS"、"DOOOMBOYS (BABA&MUROCHIN)"、別名義 "BLUEBERRY"。MC / DJ / トラックメイカ—、そして文筆家の顔も併せ持っており活動は多岐に渡る。

Q. 2022年にBABA a.k.a. "BB"SHOTとして『Collector’s Edition Vol.1』をリリースされましたが、今作が生まれた経緯を教えてください。

クソッタレなコロナが来始めた頃、俺のPCが壊れたんだ。この際自分で”ミックスダウンが出来る環境にしよう”って事でPCを買い直したんだ。そしたら思ったより使えて数曲出来たんだ。出来た曲をCDRで出そうと思って神長(wenod)に聞かせたんだよね。
そしたら、「7inch出しましょうよ!」って言ってくれて7inchで出したんだ。その頃はコロナが流行り出して、なんだか理解し難い正義を盾に
気に入らねえ話や出来事を目にしてムカついてたんだ。それを曲にしてやろうって思ったんだ。

Q. 『Collector’s Edition Vol.1』のリリース以後のソロライブはどういった構成で行われていますか?

ソロライブって俺あまりやって来なかったんだよね。どうやってやろうかなって考えてたら、昔はDJブースでDJの隣でマイク握ってたなーなんて考えてたんだ。
そしたら、Aba Shanti-IとかJAH SHAKAとかのプレイを何故か思い出して、何か似てるなってなってさ、何かのイベントで自分でDJしながらマイクを持ってたまに喋る事をやってみたんだ。
これがソロライブのベースになってる。

Q. 「阿鼻叫喚」は特にメッセージ性が強く感じられますが、この曲で歌われていることは実体験に基づいたこともあるのでしょうか?

そうだね。社会は正義を盾になんでも言っていいみたいな風潮があってさ、ちょっと前にあった自粛ポリスとかいい例だよ。
正義を語る気なんてさらさら無いけど、正義をはき違えるとそれは正義じゃ無くなって、かなりみっともないよね。職質なんてのも同じに感じるよね。

Q. BABAさんはSkunk Headz、DOOOMBOYSでバンド形態の活動をされており、ソロライブではご自身でトラックをプレイしてラップされていますが、DJ/MCというヒップホップの基本的なスタイルには興味は有りませんか?

俺は自分で音も操りたいから1MC1DJでやる人は尊敬するよ。

Q. BABAさんの楽曲製作方法を教えてください。使用機材は?トラックはどのように作られていくのでしょうか?

使用機材はMPC1000やレコードやE-MUやKAOSSILATOR。
トラックの作り方はその曲によって作り方は変わる。ビート重視の曲もあればベースラインから作り上げていくのもあるし、その時の気持ちと音で作り方は変わる。

Q. リリックはどういったときに書かれていますか?

ビートを作ってる最中に、リリックのテーマを見つける感じかな。
映画やニュースを見たり本を読んでたりして言葉の節々をメモする事もあるよ。

Q. BABAさんはDJでダブステップやグライムもプレイされ、DOOOMBOYSの曲にそれらの要素を反映させていました。それらの音楽に興味を持ったキッカケは?

まだダブステップってジャンルを聞いたことが無かった時代に、下北沢にあったZeroにその手の音があったんだよ。
「なんだこの低音ミュージックは!?」ってなってよく集めたんだ。
ビートの打ち方とか低音とかBPMとか全然違うしこれをDOOOMBOYSでやりてえなってなったんだよね。

Q. 去年カセットで再発されたBABAさんのソロアルバム『NO CREDIT』は今年でリリースされてから20年が経ちます。改めて今作が出来上がった経緯を教えてください。

あれから20年も経つのか、、あのアルバムは当時俺なりの反逆だったんだ。当時THINK TANKはキラボン(Killer-Bong)しかトラックは作れねえって言ってたヤツがいて、俺はそれが気に入らなかった。
THINK TANKのアルバムのリリックのテーマやフックは俺が結構出したんだ。キラボンがトラックを作ってるから俺なりの敬意だったんだ。それを知らねえで好き勝手いってるヤツにムカついてたんだ。
俺はビートの作り方もMPCの使い方も全然知らねえ。でもイメージは結構あったから、手探りで曲作りにすげえ集中したよ。
すげえドープな和な感じの曲が作りたくてそれに沿って音を探して作り上げていった。今聞いてもすげえガン◯ャミュージックだと思うよ。

Q. 『NO CREDIT』の制作中で思い出に残っていることは?

あのアルバムを思い返すと”ガン◯ャと反逆”しか思い出せない。

Q. 『NO CREDIT』に収録され後にレコード化もされた名曲「DEEW RELLIK」について教えてください。どうやってこの曲は生まれたのでしょうか?レコーディング中からこの曲がクラシックになると思われていましたか?

その曲はKILLER WEEDと読むんだ。俺たちはまさにKILLER WEEDなんだ。色んな技を持ってる。ビートが出来上がったと当時にフックが浮かんだんだ。
”THINK TANK IS KILLER WEED 喉元掻っ切るKILLER WEED WT (THINK TANK)手に持つKILLER WEED Spliff回せ右から左”ってね

Q. THINK TANKの影響を感じさせるラッパーや実際に曲をサンプリングしているラッパーも出てきていますが、ご自身が日本のヒップホップ・シーンに与えた影響についてどう思われますか?

俺自身、属にある日本のヒップホップシーンとはかけ離れてるからね。俺のことを知ってくれてるラッパーがいることが嬉しいよ。

Q. コロナ禍の数年間はBABAさんの音楽や人生観に何かしらの影響を与えましたか?

まじでコロナはFUCKだね。音楽に関しては色々潰された感じはある。
ただ”家族は守らねえと”とは思ってたよ。情報に流されないようにきちんと”自分で判断しねえとな”ってさ。

Q. 去年EL NINOにてBLACK SMOKESとしてライブ出演されていましたが、今後BLACK SMOKESとして作品を作られる予定は?

あれは思った以上に良い反響だったね。BLACK SMOKERSとして作品を作りたいとは思ってるよ。

Q. いま世界に向けて言いたいことは?

別に世界に言いてえ事は無いけど、騙されないように自分の考えや気持ちを保つことが大切な事なんだなって気づいたから
自分自身を見失わない”PEACE TO THE HARDCORE”だろ?

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