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私がフローリストになるためにしたこと〜前編〜

オーストラリアでフローリストとしてお花屋で働いています、Yukinaです。私は、TAFEという学校のお花のコースを卒業しています。

今回は、現地のオーストラリア人からもよく質問されること、どうやってフローリストになったのか?にその流れついて私の経験からお話ししたいと思います。


資格は必要?

フローリストになるためには、資格は必要ありません。

しかし、フローリストのほとんどの人はフローリストリーと呼ばれるお花の学校を卒業し、サティフィケートと呼ばれる修了証を取得しています。これは、実際にお花屋さんで働くとなっても、必要最低限の基礎知識を身につけてから現場に出られないのが現状だからです。


学校はどこに通うの?

基本的にサティフィケートを発行できる機関であれば、学ぶことには差はないと思います。しかし、私の周りでもほとんどの人が、TAFEと呼ばれる州が運営している学校を卒業しています。


どのコースに通うの?

私が通ったFloristry (Certificate III)は、半年のコース。このコースをほとんどの人が選択します。このCertificate IIIを終了し、もっと学びたい人はCertificate  IVを受けるのですが、実際には現場に立ちながら学んで行く人が多いです。

週に2.5日(9:00-17:00/13:00-17:00)学校に通っていました。

週の初日、早朝5:30-6:30にお花のマーケット(市場)へ行き、その週に使うお花を購入します。

購入したお花は、その週に繰り返し練習のために使用するので学校の冷蔵庫で保管となっていました。


費用はどのくらい?

TAFE Queensland Certificate ||| in Floristry より

オーストラリアの市民権、永住権(Permanent)ビザの方は、$2,395(約20万円)。もし日本からの留学で通うのであればFull fee の$6,660(約55万円ほど)。

ここにプラスで学校で使用する用品が$150程、そして毎週お花を$100程購入します。

実際に学校に通ってみて、、、

<良かった点>
実際に学校に通ってみて、先生方をはじめ友人、仕事にも繋がっているので通ったことで得られたことはお金よりも大きかったと実感しています。

自分一人でインターネットで探しても出てこない情報を得たことや人と人とのつながりを得られたことが大きいです。

<大変だった点>
半年のコース、週に学べる日にちが2.5日しかなく、1日で1つの実技課題をこなしていく(ブーケの作り方やアレンジメントの作り方、ウェディングなど)のでしっかりと覚えたくてもどんどん次に進んでしまい自分が記録を詳細に取らなければ十分に覚えられないこと。

第二言語(英語)でどんどんアセスメント(書類課題)もこなしていかなければならないので、学校以外の時間に課題の取り組みが必要だったこと。特に私は、英語に自信があったわけでもなく、人以上に大変だと感じてしまいました。


今後の学校はどうなっていく?

数年前までは、学校も1年間のカリキュラムであったり、4年の物もあったそうです。その後、多くの人材を早く育成することにフォーカスしたため、お花のコースも今の半年のコースに。

しかし半年という短い中で、凝縮した課題をこなすのは生徒ももちろん、先生たちも大変です。そして、卒業してからはもっと大変。卒業しても仕事がスムーズに見つかるとは限りません。(後編でお話しします)

今後の学校のコースのあり方を考えていく必要があるのではないのか?と学校とお花屋さん(現場)の間でも議論されています。

コースを最低1年に変更、さらに現場のお花屋さんと学校が協力し、生徒への実習期間を加えることでコース卒業後にもスムーズに職につけるようにできる仕組み作りをできないのか?と話し合いが行われているそうです。

実際に今後どのように変化するかわかりませんが、実際にこの半年のコースを受けた私もこの流れになればいいなぁと感じています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は、後編!学校卒業後に私が実践したことをお伝えしたいと思います。

***Yukina***





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