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事態の顛末

さて、引っ越しも済んだので、事の顛末を振り返るか…

引っ越しが完了するまで「緊急事態が終わった」とは思えなかったんだよね
なので、起こったことに正面から向き合うことが難しかった

今、ようやくそれができるタイミングになった

今回のブログには、物理的に他人から攻撃される描写が登場します(体を傷つけられたわけではなく、器物損壊)
そういった描写が苦手な方は閲覧をお控えください



自分が住んでいたシェアハウスは1戸建てで、計11人が住んでいた
ほとんどの部屋に窓がなく、ベッド1つと1m四方のスペースがあるだけの部屋だった

部屋は小さいが、共用部にはバスルームやキッチンがある
駅近で家賃も安かったため、入居した

部屋が狭いため、入居者たちとは必然的によく顔を合わせることになる
すぐにほとんどの人と顔見知りになった

さて、残念なことに、住人の1人にドラッグの使用が疑われる人がいた
バンクーバーでは薬物の使用が一部が認められているため、彼のものが違法かはわからないが、シェアハウスのルールには違反する

室内での使用も疑われたため、他の住人からメンテナンスチームに報告が行った
結果、彼は先週の金曜日、11/24に強制退去になった

だが、彼も外国人で、他に居場所があったとは考えにくい
夜になって家に戻ってきて、正面玄関をノックしたり、拳で殴ったりし始めた

複数の住人が1階に集まり、音の主を確認した
まずいと思い、私から警察に通報した

電話を始めて程なく、音が裏口に移った
住人の1人がドアを押さえたが、ドアが開き、彼が入ってきた(裏口の鍵が入ったロックボックスを破壊し、鍵を開けて入ってきた)

彼の姿が見えた瞬間、自分は1階のバスルームに入り、内側から鍵をかけ、電気を消した
姿を見られたかは定かではない

警察との電話は続いていた
状況を報告していると、彼が階段を上がっていく音が聞こえた

数分して、今度は階段を降りてくる音が聞こえた
そして、自分のいるバスルームのドアが殴られる音がした

音が聞こえた瞬間、自分は窓を開け、外に飛び出した
塀も乗り越え、家を振り返るとバスルームの電気がついているのが見えた

幸い、窓には白いカーテンがかかっており、向こうからこちらは見えない
そのまま最寄り駅に向かって走った

警察との通話は続いており、落ち着いてから状況を報告して、電話が終わった
どのタイミングで警官を派遣したのかはわからない

数分後に、シェアハウスのグループチャットで「彼が捕まった」と報告があった
ただ、警察に電話で「家には戻るな」と言われていたため、10分ほど待ってから家に戻った

家には彼の姿はなかった
代わりに数人の警官がいた

事件の目撃者を確認していたので、自分も名乗り出て一連の流れを話した
内容を紙に書いてくれと言われ、目撃者3人が証言を書いた

警察によると、こういった事件の犯人は、その夜のうちに釈放されることが多いという
彼には接近禁止命令が出されたが、他に行き場がなければ戻ってくる恐れがある

住人はそれぞれの判断で、家に残る、家族や友人の家に泊まる、24時間営業のカフェに行く、といった過ごし方を決めた
自分はルームメイト3人とカフェに向かった

24時間営業なので、安全ではあるが寝られはしない
2人のルームメイトは夜明け前に家に帰った

残った1人と、翌日以降の過ごし方を相談した
彼の釈放タイミングがわからない以上、すぐに家に戻るのは危険だ

思い浮かんだのは、以前住んでいたホームステイの家だった
「緊急事態なので、一時的に寝泊まりさせてもらえないか」と連絡した

朝9時ごろに返事があり、1部屋空きがあるからおいで、とのことだった
友人を連れて2人で向かった

道中、12月1日から入居できるシェアハウスを探し、内見希望のメールを送った
家に着き、用意してもらった食事を取り、少し寝た

友人が「2人で入居できるシェアハウスの内見に行こう」と言うので、午後から内見に向かった
残念ながら、希望に沿わず契約には至らなかった

その日はそのままの服で寝た
食事があり、安全なベッドで寝られるのはありがたかった

次の日、友人は家に戻った
一番危険なのは翌日で、それが過ぎたから大丈夫だろう、とのことだった(実際、その後犯人が家に戻ってくることはなかった)

自分も日中に一度家に戻り、翌日分の服を回収した
その後は、ホストファミリーの家で寝泊まりしつつ、内見に行き、元の家に戻って服を交換する生活を続けた

11/28(火)に部屋が見つかり、契約した
11/30に退去予定の今の借主が良い人で、「荷物を運びたい」と伝えると、なんと合鍵をくれた

それから毎日、新しい家にスーツケースでものを運んだ
3日かけて、退去日の11/30当日、すべての荷物を運び終えた

そして昨日、ホストファミリーに別れを告げ、新居に入居
その日から必要なシーツをIKEAに買いに行った

今日は2日目
荷物の開封が済んでおらず、炊飯器がないなどの問題はあるが、シャワーと寝泊まりには困らない

緊急事態は終わったと判断し、このブログを書いた



この事件、自分の中で少しトラウマになっているようなので(怖い思いをしたから当然だ)、ブログを書いて振り返ることで気持ちを整理しようと思った
今回は事態をなぞるだけで膨大な量になってしまったので、この先は明日書くことにする



じゃまたね
読んでくれてありがとう



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