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俺が俺がおじさんと何それ教えておじさんの話。

ゴールデンウィークもあっという間に過ぎ、そろそろ出社率が増えてきたのか、通勤電車も混雑しています。

そろそろ新入社員の研修が終わり、部署の配属が決まる頃ではないでしょうか。

私の部署には配属される予定はないのですが、やはり年下とのコミュニケーションは仕事でもプライベートでも、悩む方も少なくはないと思います。

今回はプライベートで出会った2人のおじさんから、自分が年下として感じたことを書いていきます。

前置きにはなりますが、おじさんがどうというお話ではなく、人間関係全般に当てはまるものです。

たまたま、例えが2人のおじさんであるということをご理解ください。

■俺が俺がおじさん、立ち飲み屋に降臨!

私がよく行く立ち飲み屋での出来事です。

私が来店した時に、見慣れないおじさんが来ていました。

その方も何度か来ているようで、店員さんとは親しげに話しています。

その立ち飲み屋さんはカウンターしかなく、店員さんやお客さん同士でひとつの会話で盛り上がることが多いです。

その日も、誰かが話題を振り、その話で盛り上がるという空気が出来上がっていました。

「〇〇のことなんだけどね。」

ひとりのお客さんが話題を出します。

すると、横から食い気味でおじさんが、

「〇〇ねー。俺の時は…」

その人が話す前に、全部自分の話に持っていく…。

他の会話に対しても全部そうです。

大声で会話を被せて場を支配したがり、全部自分の自慢に持っていこうとするのです。

私は「俺が俺がおじさん」と名付けることにしました(笑)

俺が俺がおじさんは、被せてきた割には話が大して面白くもなく、周りの人からどんどん相手にされなくなっていきました。

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■年下に人気の、何それ教えておじさん

同じ時、私の横にいた常連のおじさん。

こちらのおじさんは、年下からよく「一緒に飲みに行きましょう!」と言われる人気ぶりです。

先程のおじさんが「俺が俺がおじさん」であれば、こちらのおじさんは「何それ教えておじさん」です。

「立ち飲みの場では、自分の職業とは違う色々な人の話を聞けるのが面白いよね。だから聞くのが好きなんだよね。」

とよく言っています。

年上・年下関係なく、話を聞き、わからないことがあれば「何それ?どんなの?」と素直に聞いてくるおじさんです。

立ち飲み屋ではほぼ酔っ払いしかいないので、その場で話してもどうせ忘れてるんだろうな~と思うことは多いですが、そのおじさんは聞いたことを次会った時には、ちゃんと覚えているのです。

自分が何気なく話したことに興味を持ってもらえて、しかも覚えてもらえるってなんだか嬉しいですよね。

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■北風と太陽

この2人のおじさんを見て、北風と太陽の話を思い出しました。

北風は旅人の服を吹き飛ばそうと力技でいきますが、旅人の服は脱がすことはできません。

太陽はあたたかい光で、旅人の服を脱がすことに成功します。

まさに、コミュニケーションの神髄といってもいいのかもしれません。

私もこれから年齢と経験を重ねていく上で、「俺が俺がおじさん」ならぬ「私が私がおばさん」にならないよう、気をつけたいなと思いました。

そして「何それ教えておじさん」ならぬ「何それ教えておばさん」でいられるように。

いつまでも、謙虚さと学ぶ姿勢を大事にしていきたいですね。

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