#42【写真でお散歩】ニューヨークのガーデン、ウエイブ・ヒル(パート2)。別荘にお招ばれした気分で歩きます。

画像1 こんにちは。太陽が出て、もう梅雨明けか、と思わせる1日です。 今回は、前回(#41)に続きまして、ニューヨークのパブリックガーデン、ウエイブ・ヒル (Wave Hill)の後半です。今週あたりから、いよいよ、ウエイブ・ヒル、他、ニューヨーク市内の植物園などが開園し始めるようです。でも、本来、7月8月は暑くて閑散としている方が多いです。 それでは今回もよろしくお付き合いのほどをお願い致します。
画像2 ウエイブ・ヒルでは、フォーマルなガーデン、というと、前回のフラワー・ガーデンがそれにあたると思います。 今日は、その周辺のご紹介です。 ここは、ワイルド・ガーデンと呼ばれています。 斜面を利用して、小さな山のお花畑をお散歩しているような感じです。 あずまや(Gazebo, ガズィーボゥ)が見えますが、そこが、この敷地で最も高いところになります。 今はなき、この家の主の皆様とお客様は、ここからハドソン川と対岸のパリセイドを眺めていたのでしょう。
画像3 ワイルド・ガーデン、という名前なので、植物は、好きにのびのびと育っているかのように見えますが、実は当初、かなりプランニングをされたと思われます。 こぼれ種や、増えていく球根類、自然淘汰されていく植物で、植栽図があるならば、かなりオリジナルとは変わっていることでしょう。
画像4 春になると小球根が咲くエリアがあるかと思えば、背の高いダンチク(Arundo donax、アルンド・ドウナックス)がそびえていたり、原産地を問わず、植えられています。
画像5 コリオプシス(Coreopsis) の細かく区切れた柔らかそうな葉っぱに、ポッポっと浮いているように、黄色のコリオプシス と 紫のセントウリア(Centaurea)の花に足を止めます。
画像6 オレンジ色のたいまつ、のような、ナイフォフィア(Kniphofia、二フォフィア)は、南アフリカ原産、というように、同じ環境で育つものは世界中から集められています。 ちなみに南アフリカの植物に詳しい元同僚、「クニフォフィアが正しい」と機会がある度に主張していました(実際、人名なのでそのようです)。でも、みんな聞いてませんでした(笑)。 話が逸れましたが、ここは、色もワイルドにオレンジやマジェンタなども混ぜてあるんです。
画像7 色だけでなく、男性好み(?)の、形が面白い針葉樹や枝ぶりがくにゃくにゃしたスーマック(Sumac)の木などもアクセントやフォーカルポイントに植えられています。
画像8 そうかと思えば、ロマンチックなピンクのバラ(ボニカ)があったりして、意表をつく面白さがあります。 坂の途中で振り返ると良い眺めです。
画像9 黄色のヴァーバスカム(Verbascum)が、直線のラインをところどころに作ってくれています。
画像10 この写真だけは、シーズンが違って申し訳ないのですが、その隣には、池があります。 全体の雰囲気をご覧いただきたかったので、入れさせていただきました。
画像11 夏の時期は、睡蓮の花が顔を出し、その周りを金魚がスーッ、スーッと泳いでいます。 空が水面に写っています。
画像12 水の色を黒に染めているのは、藻の発生を防いだり、影にすることで水の温度を低くする、などの理由で、動植物に害のない染料が使われています。
画像13 その隣には、アーバー(Arbor)と呼ばれる藤棚の細長いものが建っていて、枝垂れるタイプのアトラスシーダーなどが植えられて屋根を覆い、その下にベンチが置かれています。 この日の私は、手前で引き返しました。 写真は、ギボウシ(Hosta) とアリウムの花がらです。この辺りは、モノコットガーデンも兼ねています。発芽の際、子葉が一枚しか出ない植物、イネ科、ユリ科、などの植物のコレクションです。
画像14 りんごの木、だったか、エスパリエとしてぺったんこに壁のように誘引されて、フェンスになっています。 その前にピークを迎えたラベンダーのトライアルベッドです。 今日はラベンダーにも出会えました。
画像15 ラベンダーの香りと色は、リラックス効果があります。
画像16 もう少し進むと、ハーブガーデンの辺りです。 この日、もう7月近いというのにヴィオラが元気に咲いていて、その隣に同じような色の皮をしたコールラービという野菜が植えてあります。ブルーグリーンの葉っぱ、葉の中心の紫も鮮やかです。野菜だって、鑑賞できるよ、という良い見本です。
画像17 さて、グレートローン(Great Lawn)と言われる、芝生のところまでやってきました。 ビジターのほとんどの方が、ハドソン川を望み、椅子に座ってくつろぎます。
画像18 そのまた中心にアーバーがあって、夏を飾るトロピカルプランツなどが飾られて、一つのお部屋のようになっています。
画像19 オレンジ色ですが、目に痛くないです。
画像20 違う種類のコリウスとペルジャンシールド(Strobilanthes、ストロビランセ(th)ス)、それにバーベナ。
画像21 ナスターシャム(Nastatium)の濃い朱赤は、黒い赤の葉のフォーミアム(Phormium)の色によく合います。色だけでなく、ナスターシャムの丸い葉とフォーミアムの線形の葉もまた素晴らしいです。
画像22 少し日陰になるところには、ギボウシ(Hosta, ホスタ)とシダ、ツワブキなどの鮮やかなグリーンを配置してあります。
画像23 硬いアーバーを優しく覆っているので、全体的に柔らかい印象が生まれています。
画像24 さて、時間切れです。こちらは、ウエイブ・ヒルに建っている家のひとつ。カフェになっているところです。 フェンスを囲む青いアジサイと赤いレンガ、全てのエレメントが、ニューイングランドです。  今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。 暑さに向かいますので、お身体を大切に。

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