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電気料金値上げ考察①

2023年度決算が無事終わりようやくホッとしております。それにしても法人税、消費税負担大きいですね。

さて今回はこの物価上昇の中、発表された電力値上げとその考察をしたいと思います。まずは電力料金の仕組みは以下の図のようになっています。

電力料金の仕組み

⚪︎基本料金
家庭の瞬間の使用電力に応じた契約金額、これをオーバーするとブレーカーが落ちます。
⚪︎電力量料金
使用した電力量に対して支払う金額です。
⚪︎燃料調整費
火力発電に必要な燃料の価格変動を反映させる為の料金、電力使用量に対して支払います。
⚪︎再エネ賦課金
再生可能エネルギーを普及促進する為の負担金、電力使用量に対して支払います。

今回の考察は基本料金ではなく、電力使用量[kWh]に対してかかる電力量料金+燃料調整費+再エネ賦課金の比較推移を検討します。
なお新電力もこの価格に準ずることが多い為、北海道電力の電力量単価を参考に、事業者負担、家庭用負担を把握するための参考資料として作成しました。
2020年4月から家庭用値上げが発表された2023年6月までの比較です。
電力会社の料金メニューは多岐にわたるので、参考として事業者用は北海道電力高圧Ⅰ型、一般家庭用は従量電灯B120~280kWhの単価で検証しました。

主なトピックとしては以下の通り。
①2020年4月~2020年10月、燃料価格下落に伴い燃料調整マイナス
②新型コロナ、コロナ後需要増、円安、ウクライナ戦争により燃料費高騰
③2023年2月より国の補助(事業者用-3.5円、一般家庭用-7円)開始
④2023年4月より北海道電力事業者用電力量単価の見直し
⑤2023年5月より再エネ賦課金3.45円→1.4円
⑥2023年6月より北海道電力一般家庭用電力量単価の見直し

⑤再エネ賦課金が下がった背景はこちらがわかりやすいかもしれません。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/20230330/587/

■事業者用

①燃料調整費-4.12円により、2020年10月利用者負担単価は17.07円
②情勢の影響で2022年1月に燃料調整費0円に、さらに上昇し2023年1月に燃料調整費9.51円で利用者負担最高値31.17円
③国補助金の影響で2023年2月燃料調整費は9.3-3.5=5.8円に。
④電力単価見直しで利用者負担額34.57-3.5=31.07円
⑤2023年6月25.26円(28.76-3.5)

■一般家庭用

①燃料調整費-4.12円により、2020年10月利用者負担単価は28.95円
②情勢の影響で2022年1月に燃料調整費0円に、さらに上昇するが2022年8月~2023年1月燃料調整費据置で3.66円、利用者負担37.27円
③1月より国補助金実施、2023年2月燃料調整費は3.66-7=-3.34円に
⑤2023年6月34.49円(41.49-7)

最後に今回のポイントは以下です。
・今回比較した電力量単価の他に基本料金の値上げが事業用、家庭用ともにあるので単価が下がったからと言って負担減にはならない
・燃料調整費に対する国の補助金がいつまで継続されるのかを注視
・見直しの意図は電力単価を上げて毎月燃料調整費で細かく調整する

少し長くなったので続きは次回で

さて昨年より作成した我が家のウッドデッキは一旦完成です。
今年の冬の雪や、強風の強度も問題なく、毎日夜風呂上がりにここで整っております。

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