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歌という祈り

日に日に心のざわめきの声が増えていく。
見なければいいのにニュースを見てしまったり、市から感染事例が出たとお知らせメールが来たり。
欧米では10代、20代の感染者や死亡者も増えているというニュースを知って、さらに不安がむくむくと広がっていく。


自分で今できることをやるしかない。
そしてこういうときだからこそ、普段できないことをじっくりやる。
そんなことを自分に言い聞かせる。
不安のタネだけつぶしておこうと、残り少なくなってしまったマスクをいよいよネットで注文して。


で、ふーっと息を吐く。


力強い首長やリーダーの言葉は(残念ながら一部ではあるけれど)、不安のなかにいる国民、市民を支えてくれる。
自分の持っているリソースを使って、困っている人の救援に動いてくれている人もたくさんいる。


そんななかでやっぱりすごいなと思ったのが、音楽や歌の力だ。
今、世界中で、有名なミュージシャンが歌や演奏を披露している。

でも、youtubeのなかには、それ以上にたくさんの、youtuberや一般の人たちの、生命力にあふれた演奏や歌、踊りが満載で、クリック1つですぐにそれらを聴き、観ることができる。

路上のパフォーマンス。駅にあるピアノの演奏。文化祭や結婚式の余興。
世界は躍動感に満ちている。

そして、なにより人の歌声は、一瞬で灰色の不安の雲に包まれた世界を、色艶があるものに変えてくれる。

今日はそんな中で、メロガッパさんの合唱曲をずっと聞いていた。


合唱曲というのは、小学校高学年から中学校くらいの、すごーく多感な時期の記憶を刺激して、心にいろんな感情を含んだ潤いを取り戻してくれる。

現実逃避というわけではなく、「時間の旅」に出るようなもので。
歌声が自分の中に響いて共鳴し、不安の波動が、力強い生きる波動に変わっていく。


これなんて、自分がすごく熱心に練習していた曲だからどまんなかだ。
(それにしても、あされんのみなさんもめっちゃうまい!)



あらためて、音楽の力は強い。
そして、人の声は、そのなかでも最大の力を持っていると思う。


イギリス各地で「医療従事者にみんなで拍手」というムーブメントが起こっていたり、新日本フィルの団員さん62名が遠隔で「パプリカ」を演奏していたりと、素晴らしい試みが増えている。

そんな感じで、時間を決めてみんなが歌を歌うということがあってもいいんじゃないか。その大勢の歌声は、祈りの波動となって、大きな力をどこかに届けてくれるのではないか。


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