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はじめまして、フラクトライトです。

株式会社フラクトライト代表の中川優志(@ugnk93)です。

株式会社フラクトライト コーポレートサイト

2023年4月に、生成AIという大きなテクノロジーシフトの波にのり世界一の企業を作ることをめざし、フラクトライト(fluctlight inc.)という会社を作りました。フラクトライト(fluctlight inc.)社は、生成AIという市場領域で、広告・マーケティングという切り口で新事業を立ち上げている会社です。

私はこれまで広告・デジタルマーケティング領域で仕事をしてきました。新卒でグーグルジャパンに入社してAdWords(現在のGoogle広告)の広告営業、ラクサステクノロジーズで海外展開&マーケティング、広告代理店のデジタルチルを共同創業してM&A、医師看護師のスポットバイトマッチングオンコールの外部CMOとして参画してM&A、YouTubeチャンネルを企画運営(登録者数27万人)、などなど。

また色々な事業にチャレンジしては失敗したり、準備をしたけどやらない決断をした事業が数多くあります。実は2022年から今とは全く別の事業を計画・準備していましたが、2023年の春頃にある人に相談したところ、生成AIの領域に千載一遇のチャンスがあるのではないか?というアドバイスを受けたのをきっかけに、事業領域を変更しました。

事業を新しく開始してからこれまで数多くの良き出会いやご縁に恵まれました。しかし、まだまだ助けてほしいことが沢山あります!これから、弊社のことがちょっと気になる人達へ向けて、事業内容や代表である私自身について、ご紹介いたします。

これから全8回で公開していきます。少しでも興味を持って頂けたら、ツイッターをフォローして次の記事の公開情報をお待ちいただけると幸いです。

これから公開する内容
 第1回 創業者(私)と社名について・・・・本日のテーマ
 第2回 市場選定について
 第3回 実現したいことについて
 第4回 ビジネスモデルについて
 第5回 キャラを作成して学んだこと
 第6回 生成AI×キャラ領域の市場機会について
 第7回 海外への法人移転について
 第8回 現在の事業内容について
 番外編 未定

番外編とその後どうするかは未定です。
今回は、第1回 創業者(私)と社名について です。

この記事に書いていること
 ・わたしのこれまでの経歴
 ・フラクトライトの名前について
この記事の想定読者
 ・フラクトライト社に興味がある方
 ・フラクトライト社について知りたい方
 ・フラクトライト社を助けてくれる方


略歴

私は、デジタルマーケティングの領域を専門領域として新規事業立ち上げを行う経営者です。これまで小さな事業をいくつもやってきましたが今回は大谷翔平を超えるホームランを打ちます。

略歴
2014年 慶應義塾大学商学部卒業、新卒でGoogleに入社して広告営業
2016年 ラクサステクノロジーズで海外事業担当・マーケティング
2020年 共同創業した広告代理店をM&A
2021年 YouTubeチャンネルの企画運営開始
2023年 医師看護師のスポットバイトマッチングサービスM&A
2023年 フラクトライト創業

新卒グーグル就職をきっかけにインターネット業界・そして起業の道へ進む

私はもともとインターネットや起業に興味がありませんでした。そもそもそんな道があることを知りませんでした。大学のゼミでは消費者行動論という、企業のマーケティング活動に対して消費者がどう反応するのかを統計学で定量的に解明する学問に取り組んでいました。

昔からパイロットを目指していましたが、諦めて就職活動を行うことになりました。短い就職活動期間で人生をかけて取り組みたい仕事が見つからなかったので、自分に向いてそうで、「入社したらやりたいことを見つけれそうな環境」に入ることをゴールにしました。広告業界を志望するなか、たまたま縁のあったグーグルに入社することが決まったところから、インターネットと起業との関わりが始まりました。

いきなりアドテク領域でインターネットを学び始める

大学4年生のとき、新卒でインターネットの会社に就職するにも関わらず、インターネットに詳しくないことに課題を感じてインターンを探すことにしました。現在のウォンテッドリーのように、インターンを募集しているサービスはほぼなかったので、当時のシェアハウスの同居人(現 Commmune のCMO 杉山)に紹介してもらい、リクルートマーケティングパートナーズで無事インターンをさせて頂くことになりました。当時はリクルートの媒体を中心としたモバイル向けアドネットワークかDSPかを作っていて、大学生ながらいきなりアドテクをテーマにして、サーバーがうんぬんとかそういう話をここで初めて勉強しはじめました。

ちょうどこの頃、西内啓さんの「統計学が最強の学問である」という書籍が流行って、私が大学のゼミで統計学を学んでいたこともあり、統計で何かやってみてよということで、コンバージョン予測モデルのようなものも作っていました(しょぼかった)

テクノロジーの未来創造力を間近で感じて影響を受ける

2014年に新卒入社したときの Google は、まだラリー&サーゲイとエリック・シュミットがいた時代で、毎週全社会議で世間に公開するまで数年はかかるだろう未公開プロジェクトの共有をおこなっていました。ラリー&サーゲイの野心の大きさと、世界を変えていくテクノロジーの力を目の当たりにして、テクノロジーの力で世界がこんなに変わるんだと感動したのを覚えています。また、テクノロジーは人間が豊かに生活するための手段と考えられていたので、この点にも感銘を受けました。

恥ずかしながらグーグルで働いて初めて「クラウド」の概念を知りました。プログラムの処理が世界中に散らばるデータセンターの中で処理されていることや、データセンターの中のラックにハードウェアが敷き詰められていて、稼働と冷却に大量のエネルギーを消費していること等、インターネットの全体感を知ることができました。

グローバルカンパニーの景色をみてベンチマークに設定(してしまう)

当時はまだグーグルの新卒枠はあまり知られていなくて、九州にいるおばあちゃんは、なんで「ぐるぐる」なんて変な名前の会社にいくのね、と心配していました。しかし世界的に知名度は抜群で、グーグルのロゴの入ったパーカーを着ていると、入国審査で、グーグルで働いてるんか?通れって言われたり、ニューヨークのレストランでアメリカ人のおばあちゃんに、私の孫も働いてるのよ〜なんて話かけられたりと、世界どこに行っても知ってる名前でした。

また在籍時は、色々な人に転職相談を受けていました。グーグルに転職したいんだけど話きかせてくれないかと。世界中から優秀な人達が集まっていて、時価総額世界トップクラスなのにまだ急成長していて、ものすごく働きやすく、待遇もよく、多様性のあるグローバル企業で、働く人達が活き活きとしている。こんな会社を作れるんだと感動しました。自分も世の中にこのような会社を作れたら嬉しいなと感じてベンチマークになりました。

ネット広告で爆速で成長する中小企業やベンチャーに興味を持ち、自分でもやってみる

グーグル広告の顧客は日本全国に散らばっていて、町の水道屋さんから馴染みのあるファッションブランドまで様々な商売と接点を持ち学ぶことができました。ネット広告の力で、日本全国の個人や中小企業が、その商品を本当に必要としている人達に対して低コストでアプローチできるようになりました。そして中には急激な成長をしている企業があるのを目の当たりにして、中小起業やスタートアップってやりがいがありそうだなと感じるようになりました。

また、私はイキった感じで沢山のビジネス本を読んでいました。MBAうんちゃらとかビジネスモデルうんぬんとかマッキンゼーのうんちゃらとか。しかし、クライアントになる中小企業は到底そういった書籍にはのってない利益コスト構造やバランス感、ビジネスモデルになっている会社があるのをみて、そのリアルの生生しさに面白さを感じていました。

当時はグーグル社員の99%が転職組で、各業界からエース級の人達がハントされて集まっていたので、これはOB訪問し放題だと思って、積極的に色々な社員さんと話をしてどういう経験をしてきたか等を聞いていました。次第に、仕組みができあがった環境で働くよりも、事業を作っていくおもしろさにひかれるようになりました。

そして新卒2年目の夏ころ(2015年夏頃)に、バイトで知り合った友人に誘われて、エンジェル投資家からお金を無利子で借りて、副業で起業することになりました。ここから私の起業・ベンチャー人生がスタートしました。それからはスタートアップ・ベンチャーで働くか、自分で事業をやってきましたが、広告・マーケティングの仕事を軸にしてきました。

第何派かのAIの波をうけて興味を持ち始める。その理由は人間とのインターフェース

社会人になる前の2014年以前の歴史は経験していないのですが、2014年〜2016年頃はちょうどジェフリー・ヒントンがGoogleに加わったくらいのタイミングで、まだモバイルシフトのトレンドでしたが、エリック・シュミットが全プロダクトにディープラーニングを実装すると号令をだしていたのを記憶しています。2016-17年くらいにスタートアップにジョインしたときはスタートアップ界隈ではAIがバズワードになっていて「AIで〇〇」が合言葉のように謳われて、実際どうなのかはさておき、どの会社もAIで何かやっている感じでした。まだレコメンドエンジンや需要予測がメインでした。

すでにグーグル社内ではTPUが開発されていました。話はそれますが、グーグルがハードウェアを開発するときは常に大前提の考え方として、アラン・ケイの "People who are really serious about software should make their own hardware." という思想がありました。これがアメリカとシリコンバレーがテックに強い理由の一つだなと思いました。ヴァネヴァー・ブッシュしかり、テクノロジーを進化させてきた天才達の思想やビジョンや課題感をしっかり伝承してそれを未来で解決し続けている脈々とした流れを、研究気質の強いグーグルでは強く感じました。

私はインターネットの力に魅力を感じていたものの、UXが嫌いでした。マーク・ワイザーの「ユビキタス・コンピューティング」のビジョンの実現は程遠い状態だなあと。ネットは人間が豊かに生活するための「手段」であるにも関わらず、どうしても、人間がコンピュータや企業側の都合にあわせて動く必要があり、とても難しく感じる。それが負担だと思っていました。マニュアルや説明書は言語同断で、誰でもなんとなく楽しく遊べるゲームっていうのがあるのに、なんでインターネットはこんな感じなんだと。それでプロダクトの設計やデザインに興味を持っていましたが、さらにAIにそのギャップを埋めてくれる可能性がみえたので、興味を持つようになりました。

しかしAIを学ぶほど自分で開発は難しいことに気づく

これまで何度も起業するタイミングがあり、グーグルの同期で Commmune 共同創業者の橋本翔太と一緒にテックキャンプでプログラミング勉強したり、Coursera や edX で Python、機械学習、ディープラーニングの勉強をしてチャンスを狙ってきました。リクルートやグーグル等の質の高いデータが膨大にある企業で働いていた経験や、スタートアップや起業でカスみたいなデータ量しかない企業で働いていた経験から、AIで事業化できる領域はデータ×アルゴ、つまり膨大なデータを保有している企業内、あるいはクライアントに対するソリューションが中心で、人材要件として必要なスキルが自分の持っているものとかけ離れていて諦めていました。そしてAI領域はもういいやと考えるようになりました。

米国を行き来して新しい事業の準備をするが方向展開して生成AIに

ちょうどコロナの前にM&Aをした直後、世界がコロナになりました。安定した暮らしをしながら次何をしようかと考えつつも、新規事業をいくつも試しましたがうまくいきませんでした。日本のメディアの状況を変えたいと思って2021年からあるYouTubeチャンネルの企画運営を開始してこれが運良く立ち上がりました。そしてまた運よくアメリカへ行く機会ができるようになりました。

コロナ前に、日本から海外への輸出、海外から日本への進出、の両方の事業に関わっていたことがあり、マーケや営業は現地人が強い、創業者が現地へ行って状況を知ることが大事、ということを学んでいました(これらあたり前のことのようですが、実際は自分たちで知らない国や地域のマーケと営業したり、意思決定者が現地のこと知らずに日本から指示だけしてうまくいかないケースが非常に多かったです)私は米国で事業をやりたかったので日米を行き来しながら現地の情報を仕入れていました(合計15〜20くらいの州に滞在)

それで、日本人向けに海外スポーツチケット特化のOTAをやろうと思って準備し始めました。準備中にChatGPT登場のニュースがありましたが、もうAIの領域は過去に諦めていたし、DeepL翻訳やGPT3と何が違うねんと思って、完全にスルーしていました。

2023年の春頃に外部CMOとして働いていたスタートアップのM&Aが決まり、さあ仕込んだし、いよいよでかいことやるぞと思って、スポーツチケットOTAの事業案をある人に持っていったところ、今なら生成AIの領域に千載一遇のチャンスがあるのではないか?というアドバイスを受けたのをきっかけに、事業領域を変更することにしました。

本物のテクノロジーシフトで大きな市場が生まれる絶好の機会に、フラクトライト設立

スポーツチケットの事業はかなり準備していたので、真剣に悩みました。結果的に米国の状況を中心にして生成AIについてリサーチして、仮想通貨のようなハイプではなく、本当にテクノロジーシフトが起きるんだ、そしたらとても大きな市場が生まれてくるんだと考えて、チャレンジすることに決めました。そして外部CMOとして関わっていた会社の創業者と株主、大学時代の友人に、エンジェル投資してもらい、生成AI領域で事業をスタートすることにしました。

この決断はとても良かったです。まだ1年もたっていないですが、ものすごい情報量、仮説検証の量、人の縁に恵まれて、どんどん前へ進んでいます。

フラクトライトという名前の由来はエンジェル投資してくれた大学時代の友人の発言から

最初は、AIをキャラ化して利用できるサービスを考えました。このアイデアを最初に出資者となる大学時代の友人に話をしたところ、「ソードアート・オンライン」の「フラクトライト」じゃん!と話していたので、じゃあ社名それで、と決めました。(「ソードアート・オンライン」はアニメで「フラクトライト」は人間の心・魂の情報が収容された脳内物質で、これにアクセスすることでメタバース上に人間をコピーすることができるというような架空の概念)

私はそのアニメのことを知らなかったので、ネットフリックスで見ることにしました。事業立ち上げで忙しいにもかかわらず、シリーズが結構あって「フラクトライト」がでてくるのがシーズン3か4だったので結構時間がかかりました。しかしAIやメタバースをテーマにしていて気づきが色々あったので結果的には良かったです。

この名前、最初はよかったのですが、後々ミスったことに気づきます。のちに事業を広告・マーケティング事業にシフトするのと、英語での発音が難しすぎて、自分の社名を発音できないという謎の事態に陥りました(現在も正確に発音できず全く伝わりません)

そんなこんなで、2023年4月に株式会社フラクトライトがスタートしました!


今回は、私自身について、そしてフラクトライト設立についてお話させて頂きました。いかがでしたでしょうか。

今後は下記のようなテーマで記事を公開していきます。できるだけ具体的に有益な情報を共有できるようにまとめますので、ぜひツイッターをフォローしてウォッチしてください!

次回は、「市場選定について」事業を決める際に「市場選定×参入の切り口」と分解して考えたとき、どのように市場を選定したのかについて具体的な話を交えて説明いたします。

今後のトピック
 第2回 市場選定について
 第3回 実現したいことについて
 第4回 ビジネスモデルについて
 第5回 キャラを作成して学んだこと
 第6回 生成AI×キャラ領域の市場機会について
 第7回 海外への法人移転について
 第8回 現在の事業内容について
 番外編 未定

現在フラクトライト社では、生成AI×広告マーケティングの領域で事業をやっています。興味のある方はご連絡ください。(X(旧Twitter)FacebookLinkedIn


※ この記事で記載したとおり、著名なアニメ「ソードアート・オンライン」オリジナル概念の「フラクトライト」を拝借して社名として利用させて頂いておりますが、原作者様や権利者様の要望がある場合は名前変更します(特に弊社が権利を主張することはいたしません)


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