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バンコクひとり歩き、郷愁を誘うフワランポーン駅。

平日は毎日大学の授業があり友達と夜ご飯を食べて話して帰ってくるような生活を続けていると、たまに無性にひとりになりたくなります。
そんなこんなで週末は家にこもっているのが好きな私ですが、そのせいか旅に出るとすぐ体調を崩したりバテてしまうのに悩んでいたため、体力向上を目標に猛暑のバンコクをひとり散歩してきました。

公共バスとMRTを乗り継いでフワランポーン駅へ行きました。
もう何度も来ていますが、いつ来ても気持ちが高揚する異国感があります。

MRTの駅に着くと珍しくおしゃれな大学生グループがいたので、「この辺に若者が行くようなところはあるのか?」と思いこっそりついて行ってみました。すると、安いタイ料理食堂が並ぶ通りに出て、道の奥には若者で賑わうおしゃれなカフェがありました。フワランポーンでの昼食にいつも悩んでいたので、ちょうど良いところが見つかってラッキーです。

この「こっそりついて行く」手法はタイに来てからよく使いますが、外国人の私がインターネットでは知り得ない、地元民だからこそ知っている場所に辿り着けることが多くかなり面白いです。

私的ベストショット

その後、いつものようにフワランポーンに行きました。中はエアコンがついているので涼しくてありがたいです。

バンスー駅(今はクルンテープアピワット駅ですね)が中央駅になってから、フワランポーンにはめっきり人がいなくなってしまったことを寂しく感じます。駅弁ならぬ駅ガパオを売って賑わっていたあのお店もとっくに閉まってしまいました。

以前のように、ロビーの椅子は鉄道を待つ人で全て埋まっていて、床には自分の大きな荷物を枕にして寝転がるバックパッカーたちがいて、木のベンチにはオレンジの袈裟を着たお坊さんたちが座っていたあの光景はもう見られません。こんなに一気に景色が変わってしまうとは思いませんでした。

この窓の古さと配色が大好きです

しかし、今は人が減ったからこその良さも出てきました。一眼レフを構えた西洋人の若者、長時間カフェで熱心に勉強しているタイ人のおじさん、きっとただ涼しさを求めて入ってきただけの家族、、、鉄道の本数が減ったこの場所にわざわざ来ている人たちを見るのも面白いです。

何度も来ていると見慣れたものも出てきます。いつもベンチの周りを歩き回る足の短いあの鳩をこの日もちゃんと見かけて、「ああ元気そうで良かったな」と思うのもここにくる楽しみのひとつなのです。

帰りは鉄道に乗りました。エアコンなしの扇風機付きの車両です。窓をガタンと手で押し下げて、風を顔に感じながら流れる風景を眺めます。この地で月日が経つにつれて、新しい出会いだけでなく変化を感じていけるようになったこと、そしてこの国が私にとって大切な場所になってきていることをぼんやり考えていました。



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