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ケアンズ1人鳥見⑦4日目テーブルランド

前回のnoteはこちら↓

~2022年8月3日~
 
 前日の夜にケアンズバードガイドの松井さんから連絡が来た。松井さんとは4月にケアンズに行こうと計画していた時にTwitterを通じて色々とお世話になったことがあり、繋がりがあった。
 なんと、Y夫妻をケアンズ周辺を案内しており、本日僕を乗せていってくれるというのだ!バスと徒歩で鳥を探していた僕にとっては、願ってもないことである。本当にありがたい!!!

 というわけで、今回はY夫妻のガイドに便乗させて頂くという形で、松井さんの車に同乗した。ちなみにY夫妻は直前までパプアニューギニアを松井さんのガイドで鳥見旅されていたらしい。本来はすでに日本へ帰国していたはずだが、ジェットスターが欠航してしまいトランジット地のケアンズで急遽滞在するはめになったようだ。

 テーブルランドに向かう途中、車内でY夫妻のパプアニューギニアでの鳥見話を色々と聞くことができた。首都ポートモレスビーは治安が悪すぎて、車の窓にスモークが貼ってあり、窓を開けるのは危険なのだとか。あと、現地の少女がデカい刀を携帯していて、時々人を斬ると言っていたらしい。

 パプアニューギニア怖すぎでしょ笑

 1人旅好きだけど、ガイドつけずに単独で行こうものなら、1日と待たずに死体になるだろうな…。とはいえ、Y夫妻が撮影されたゴクラクチョウとかの写真を見ると、めっちゃ興味をそそられるのも事実。他にも本当に魅力的な鳥が多いし、いつか行きたいなぁ〜
 社会人になって金銭的に余裕ができたら松井さんのガイドでぜひとも行ってみたい。

 車窓からオーストラリアカタグロトビなどを横目に見ながら、Y夫妻や松井さんと鳥見話に花を咲かせてました。久々に日本語を話せたし楽しかったな〜

 あっという間にテーブルランドのバリーン湖に到着。ここでは、あの有名なコウロコフウチョウが狙えるらしい。朝の肌寒い空気の中、早速鳥見開始だ!

シラフミツスイ(Macleay's Honeyeater)

 すぐにコウロコフウチョウの雌を発見!ケアンズ固有種で、あの独特な求愛ダンスをする鳥としても知られている。

コウロコフウチョウ(Victoria's Riflebird)

 コウロコフウチョウの雄も探したが残念ながら見つからず…。とはいえ、ここは前日までと異なり、標高が高いのでどんどん新しい鳥が出現する!

ハバニワシドリ(Tooth-billed Bowerbird)
ムナフモズツグミ(Bower's Shrikethrush)
この鳥もケアンズ固有種
キバラモズヒタキ(Australian Golden Whistler)
鮮やかで色合いもおしゃれ
チャイロセンニョムシクイ(Brown Gerygone)
たぶんヨコジマテリカッコウ(Shining Bronze Cuckoo)
カミカザリバト(Topknot Pigeon)
右端にワープーアオバトも
キアシヒタキ(Pale-yellow Robin)
オナガバト(Brown Cuckoo-Dove)
チャイロモズツグミ(Little shrike-thrush)
キミミミツスイ(Lewin's Honeyeater)
湖の注意看板
この湖にはクロコダイルが棲息してるから、
泳ぐ時は気をつけてね〜と書いてある(笑)
日本じゃあり得ない!!!
泳いでも良いけど自己責任というスタンスは
嫌いじゃないです。
オウゴンニワシドリの求愛スポット

 さらに車でテーブルランドの牧草地帯を巡った。ここらへんは車無し1人旅では行くのが難しく、牧草地帯の野鳥を回収するのは正直諦めていた。

レンジャクバト(Crested Pigeon)
アカハラオオタカ(Brown Goshawk)
カササギフエガラス(Australian Magpie)
ナンヨウクイナ(Buff-banded Rail)

他にもオーストラリアセイケイやハイイロモズガラスなどを観察できました。

 続いて向かったのは、ハヤブサが営巣しているというMount Hypipamee。切り立った崖の隙間に営巣しているのだが、展望台から見下ろした先に巣があるので、巣の中が丸見え。現在抱卵中のようで卵までバッチリ見えた。ここのハヤブサは日本とは異なる亜種macropus。ハヤブサ髭が太すぎて、もはや喉が白いだけのように見える笑

ハヤブサの巣があった崖

 ハヤブサを観察中に松井さんがcall backで出してくれたのがホウセキドリ。これもぜひ見てみたかった鳥だ。とても美しい…。

ホウセキドリ(Spotted Pardalote)

 その後は駐車場付近で鳥見。ここでもヒクイドリがよく出るらしいが、この日は残念ながらおらず…。しかし、次から次へと鳥が出てくるので本当に楽しいかった。中でもハイガシラヤブムシクイやヤマトゲハシムシクイはケアンズ固有種だ。

 ヤマトゲハシムシクイ主体の混群に何度か遭遇。松井さん曰くメグロヤブムシクイが混じっていたらしいが、僕は確認できなかった。ちょっと悔しい…。

キミミミツスイ(Lewin's Honeyeater)
ノドジロキノボリ(White-throated Treecreeper)
ハシナガヤブムシクイ(Large-billed Scrubwren)
ハイガイラヤブヒタキ(Grey-headed robin)
ハイイロオウギビタキ(Grey Fantail)

 昼ごはんはフィッシュアンドチップスをご馳走になった。正直これまでオーストラリアの物価が高すぎて、日本から持ってきたカップ麺くらいしか口にしていなかったので、滅茶苦茶旨かった!久しぶりに味わう非炭水化物は感無量であった。


 そして最後になんと、松井さんがEtty Bayに連れて行って頂いた。Etty Bayといえば、ヒクイドリが住み着いているEtty Bay Beachが有名だ。しかし、公共交通手段が無く今回は諦めていた。
 ヒクイドリは前日キュランダで外したので、今回の旅では正直無理だと思ってので、本当にありがたい!

 Etty Bayへと続く道中、なんとあっさり民家の近くにヒクイドリがいるのを発見!!ひとまずEtty Bayに車を止めていただき、歩いて会いに行くことに。そして、しばらく歩くと…居た!!!!憧れまくったヒクイドリを目の前にして、夢中でシャッターを切りまくった!嗚呼、この瞬間をどれほど夢見てきたことか…。

ヒクイドリ(Cassowarry)
ヒクイドリは雄が子育てをする一妻多夫性の野鳥
今回会えたのは雄のヒクイドリである。
親子の様子もじっくり観察できました!

 人生で初めて見た憧れの走鳥類は本当に感動でした!!!鳥というよりもまるで恐竜という見た目で、デカすぎるトサカも鳥離れしている。まるで中生代にタイムスリップしたような錯覚に陥った。いやはや、恐竜ヲタから鳥ヲタになった僕としては、本当に素晴らしい1日だった。

 この日は昔から憧れていたヒクイドリを始め、本当に沢山の野鳥を観察できた。地元のバードガイドがいれば、ここまで成果が出るのかと正直驚いた。改めて、地元のガイドさんの松井淳さんには感謝しかない!

続きのnoteはこちら!


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