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技術書典出版までの段取り

技術書典16は5/25~らしいですね。
僕は去年の技術書典15に本を出版したんですが、
その時に出版までの段取りをスライドにまとめていて
ラボの白井先生から外部に公開する許可を頂いていたので
noteにまとめてみました。


プロセス

①販売する本の概要を決める
②エントリー
③執筆
④印刷段取り
⑤設営
⑥販売
⑦打ち上げ

①販売する本の概要を決める

どんな本を並べるのか?テーブルに並べた時のことをイメージしてみよう
・サークルとして何種類の本を並べるか
・ペルソナがかぶっていないか?
・大体のページ数と大体の価格設定

まずはイメージ!ラインナップを考えよう!

②エントリー

大体どんな本出版するかきめたら、技術書典にエントリーしよう!

これは技術書典15のスケジュール。
締切に間に合うようにエントリー!

参加フォーム申請

僕らがやったときは結構参加フォームも結構気合入れて作ってました!

エントリーが終わる頃には
サークルと本の著者間で
利益分配と
赤字が出た場合どうするかの
取り決めをしっかり
しておきましょう。
サークルとして出品するが
著者自ら印刷代を持つなどの
ケースの場合の
計算方法もあらかじめ
決めておきましょう。

赤字は出さないように!

③執筆

紙の印刷を意識したツールを使うこと
(フォント埋め込みができる、ページ管理がしやすい、サイズ指定など)
候補は以下
・Re:VIEW
・Adobe InDesign
・Microsoft Wordでもいける
表紙は
・Adobe photoshop
・Adobe Illustrator

注意点
・本文やタイトルにも締切がある。書きながらでもいいので決めて締切を守ろう。
・フォントの色に注意。黒が灰色になってたりするとあとでめんどくさい!
・サイズに注意。B5で発注しているのに間違ってA4想定で作っていないかなど。ここを間違えるとあとでページ管理が大変になる。
・紙の印刷は奇数で印刷はできない!(1枚で裏表2Pなので)
・最終的な入稿はPDFでするのでPDFファイルが想定通りになっているか・ちゃんとフォント埋め込みされているかなどを見ておこう。
・最後に奥付を必ず入れることを忘れずに。

④印刷段取り

執筆と大体平行して段取りしていきたいのが紙の本の印刷段取り。
やるべきことは
・締切の設定→印刷所に頼んでから何度かFBを受ける可能性がある。なので、入稿してすぐに印刷してもらえるわけではないかもしれないのである程度余裕を持っておきたい。
2023/11/12技術書展15の場合→10/28の段階で印刷断念判断の最終ライン(最遅)
・表紙の作成→Adobe Photoshopやイラレで作る。
・ページ設定→何ページにするかは表紙を作る上で重要なのでなるべく早い段階でページ数を決めておこう。
・サイズ、ページ数、カラー・白黒などによって値段は変わります。
印刷費と設定価格の折り合いをどこでつけるか考えましょう
・何冊印刷するか。印刷費用と価格設定、他の本との兼ね合いなどうまく折り合いつけましょう。

⑤設営

当日はイベント開始の約1時間~1時間半前から
入場して設営が可能です。
注意点
・出展者通行証を貰えるのは1サークル3名まで
つまりイベント開始前に入場できるのは3名まで

※出展者通行証をぶらさげていれば出入り自由

※出展者通行証


こんな感じで置かれた段ボールから本を出してく

・本の見本をならべるラック
・販促用ポスター
・テーブルの下の段ボールなどを隠すためのテーブルクロス
・etc…

豪華なテーブルクロスとか販促用ポスターを用意している方が多かったです。
テーブルクロスがあると、テーブルの下の荷物とか段ボールとか
隠せて良いですね。
販促用ポスターは何が置いてあるのか遠くからでも目を引きます。
高さのあるラックに見本用の本が置かれていると
見栄えがいいですね

⑥販売

・現金とQR決済ができます。QRはサークル毎の販売用QRコードを
読み取ってもらいます
注意点
技術書典WEB版ではなくアプリ版でなくては
QR読み取れないのでアプリ版持ってない
お客さんはインストールしてもらってください
現金の場合は何冊売れたかアプリで管理できないので
どこかにこのQRコードの紙の裏に正の字で
売れた冊数をメモしてください

このQRコードを読み取って決済する。
技術書典のアプリが必要なので持ってない方には
インストールしてもらおう!

他の人の書いた本でも説明できるように本の概要と料金は
頭にいれておきましょう。

本のバリエーションが多いと注目度も高くなるが同時に
たくさんの種類の本を一度に販売するということは、
来てくれたお客さんの目が分散するということ。
サークルの範囲は限られており一度に接客出来る人数は多くて4~5人が限界。
1時間の内何人接客して、何冊販売できるか?
物理的に限界があることも考慮しておく。且つ、そのうえでどのように限られたスペースを生かし
効率化を図りたくさんのお客さんからどのように買ってもらうか考える必要がある。
来てくれたお客さんをその場にとどめさせ、飽きさせない方法があれば一度に何人も接客できる方法があるはず!
→見本や接客だけではなく決済の段取りも鍵になる。
例えば現金のお客さんでおつりの用意をもたついたりアプリのインストールの説明が不十分で逃すと非常にもったいない。

接客風景。
1度に接客できる数は限られている。
物理的限界があることを理解し、どのように効率的に本を売れるか考えよう。

⑦打ち上げ

最後に打ち上げ。
がんばったみんなとの交流なので大事です。
メンバー以外の方も参加することがあるので
あらかじめ人数を伝えて
ちゃんとした場所を予約して
みんなで楽しもう!2次会は自由。
注意点
予約キャンセル料が発生する場合はいつの段階からのキャンセルで発生するか伝えること!

最後はみんなで楽しもう


終わりです(^^)

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