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こどもが通う保育園の延命のためにちょっとだけ頑張った話

昨年末から娘が通っているとある企業主導型保育園。小規模園なのでこじんまりしているものの、とにかく保育士の方々がすごくいい人たちで私たち夫婦も(多分)娘もとても気に入っていた。

そんな素敵な園が年度末に閉園すると連絡を受けたのが確か9月中旬。この保育園は開園して3年ほどになる新しい園で、園児数や運営も定着してきたところだったのだが、保育士さんたちも保護者とほぼ同じタイミングで突然閉園のことを知らされたらしく、非常にショックを受けていた。

保育士さんたち&保護者で運営会社に対して閉園を回避できないか交渉した結果、園児が2022年11月18日までにあと3人(0歳を1名以上含む)入れば、1年だけ閉園を延長する、というところに落ち着いた。この話がまとまったのが確か10月18日。1ヶ月で園児3人を集めるべく、各保護者、保育士さんたちでできることをやっていこうということになり、その中で私がやったことをざっくり書き残しておく。

やったこと

やったこと① 児童館巡り

とりあえず1番に思いついたのは保育園近くの児童館巡り(巡りと言うほどは巡ってないんだけども)。0歳5ヶ月の弟とともに、近い月齢の赤ちゃん連れのお母さんに声をかけ、さりげなく保育園の話に広げていく〜といったことをした。
本題とは直接関係ないんだけども、これまで児童館的な公共の子育て支援施設に行ったことがなかったので、近い月齢の赤ちゃん友達やお母さん、ちょっとした子育て相談ができる児童館めちゃくちゃいいやん、と思った(小並)。

やったこと② 京都市保育料シミュレーター

京都市の認可保育施設の保育料を簡易計算できるWebアプリを作った。

https://kyotocity-nursery-fee-simulator.vercel.app/

作った理由としては以下の2点。

  • 認可保育施設の保育料は世帯の所得をベースに算出するが、その計算が少しめんどくさいため(企業主導型保育園の保育料は園ごとに定まっている)

  • 認可保育施設の保育料に比べて企業主導型保育園の保育料は安くなる世帯がそれなりにいそうだったため

なので、計算した認可保育施設の保育料が企業主導型のものより高かった場合、企業主導型保育園を知ってもらい入園を検討してもらえるようなページの構成で作った。保育料シミュレーション結果表示後、企業主導型保育園の紹介やメリット、認可外だけど人員配置は手厚いことなどを書かせてもらっている。

10月22日にデプロイして、タイムリミット前日の11月17日までに650ユーザーが訪れてくれた。ちなみにこの期間中のこのサイトへのアクセス経路の99%は次のやったこと③で紹介するTwitter広告経由。広告設定で当該保育園周辺地域の設定や、”保育園”、”保活”などのキーワードでターケティングした上での流入なので、多少は効果があったのではないだろうか…。

Google Analytics

ちなみに私はただの趣味エンジニアであまり難しい開発はできないため、とにかくスピーディに、いい感じにWebアプリが作れそうなNext.js x MUIで開発した。ちょっと後悔していることは、早く開発することに重きを置きすぎて、ドキュメント的なものをほぼ残していないこと…。技術的な振り返りができなくなるので、どれだけ急いでても要所要所ではメモを残しておけば良かった。。

やったこと③Twitterでのプロモーション

私がメインで使ってるSNSがTwitterなのでTwitterでのプロモーションしてみることにした。試したのはクイックプロモートとTwitter広告。

クイックプロモート
クイックプロモートはTwitterの Proアカウントになれば使える機能。Proアカウントであれば、ツイートに対して以下のような”プロモーションするボタン”が表示されるようになる。

ソロソロ, オキヨッカ!

名前にクイックとあるだけあって、最低限の情報(ざっくりした目標、区レベルの場所、年齢範囲、性別)を設定するだけでその対象に対するプロモーションを実行できる。値段も1000円からとお手頃。
お試しで3000円ほど課金して以下のツイートをプロモーションし、

こんな感じの結果となった。
詳細のクリック数で見ると、1,026クリックの29%なので297クリック程度、1クリックあたり10円ほどでプロモーションできたことになる。

クイックプロモート結果

ちなみにこちらのツイート経由で2件DMでの遠いあわせをいただくなどしました。

Twitter広告

Twitter広告は広告対象をもう少し細かく設定できる。
場所、年齢範囲、場所に加え、キーワードやフォロワーが似ているアカウントなど、より保育園を探していそうな人にリーチしやすい設定をすることができる。

Twitter広告のターゲティング機能

ちなみにこちらはやったこと②で紹介した京都市保育料シミュレーターアプリのプロモーションで使った。

3週間ほど、予算は2万円をかけて(!)25,078インプレッションとそのうち454件はリンクをクリックしてもらうことができた。1リンククリック当たり、44円…。最終目的は認可保育料が高いと感じたお父さんお母さんに企業主導型保育園を検討してもらうこと考えると、ちょっと高くついたかもし…。でもまぁただデプロイして個人Twitterのアカウントで宣伝するくらいだったらクリック数はしれてたと思うので後悔はしてない!

Twitter 広告マネージャー

Twitterでのプロモーション機能を使ってみて、簡単に使えたり金額も安価に始められることから、とりあえず何かしらプロモーションしたい時は気軽にプロモーションするのはありだなと思った。
あと20代〜30代のお母さんが一番使ってそうなSNSはinstagramな気がするので、こういう時のために、主要SNSはそれぞれほどほどに運用しとけばよかったな、と思ったりもした。

保育園、延命なるか…?!結果は…!

だめでした…。。各保護者、保育士さんたちもいろいろ頑張ったのだが、当該保育園は閉園することが決定した。悲しい…ほんとに悲しい〜〜!!3人中2人は集まったが、あと一歩及ばずだったようだ。残念だけどしょうがないので、残りの園生活を楽しく過ごせるようにしたい。

当該保育園の延命に特に貢献できなくて悔しいが、今回色々やってみて児童館が意外といい感じなこと、Next.jsで初めてアプリを作ってデプロイできたこと、Google Analyticsの使い方ちょっとわかったこと、Twitterプロモーションって気軽に使えること、など得るもの、知れたことがあったのは良かった。

ちなみに、京都市保育料シミュレーターはTwitterでの広告をやめた直近1ヶ月でも検索からの流入で200人近くfirst_visitがあったりするので時間があったらちゃんと作り直そうと思う。

おしまい。

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