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あやめ笠間のお話

こんにちは、ブログ担当です。
本日は訪問看護ステーションあやめ笠間の管理者さん(以下、管)にお話を伺いました。
あやめ笠間は2020年12月に開設。約1年半運営させていただいております。
その運営の中で印象的だった利用者様、運営、訪問で心がけていることをお話しいただきました。

笠間で印象的だった利用者様について

―――あやめ笠間の利用者様で印象にある利用者様を教えてください―――

管「ある女性の利用者様ですが、訪問のきっかけは担当医の先生からいただいたお話でした。
年齢を重ねた方。お話をするとその方の背景にも触れる必要性があります。
お一人でお子様を育ててこられてきた背景があり、身の回りのことも含めてすべてご自身でやられてこられた方でした。屋根の修理とかもご自身でされるようなアクティブな方で。
ある日それが出来なくなってしまったことがきっかけでふさぎ込むようになってしまったそうです。

その状況を見ていられないことからご家族様や地域の方が病院受診をすすめ、連れて行ったことから抑うつで入院されたそうなんです。その入院の中で発達障害と診断されたこともショックでふさぎ込んでしまったと聞きました」

あやめ笠間が訪問看護にあたり

管「入院をされておりましたが、ご自身で何でもやれるような方でしたのでご自身が強引に退院をされたそうです。
ですが、先ほどのような病状、ふさぎ込むようなことや、ご家族様をはじめ周りの方がご本人様から「死にたい」というような言葉を発していることを聞き、担当医に相談。その担当医の先生からお話があやめ笠間にきたという流れになります」

―――元々ご自身で何でも出来ていた方の所に訪問することになるわけですが、気を付けたことなどありましたか?―――

管「訪問看護をはじめるにあたりカンファレンスを開くのですが、その際ご本人様から
『私のように(私がやってきたように)身の回りの対応をしてくれるなら構わない』
とありました。発達障害とお話がありましたが、自分が感じるに完璧主義者、芸術家のように一つの事に対してとても集中されるような方であると印象を持ちました。
ご自身も生きにくいと感じておられていたようで、その状況を受け入れづらいということも感じていたようです。
人の好き嫌いがあり、ご自身が思うように人が動いてもらいたいようでしたので、まずは週1日から訪問させていただくことになりました。」

自分たちも完璧ではないことをお伝えする

―――そのような完璧を求められる方へはどのように対応されたのですか?―――

管「一番はじめ、ご本人様に
『自分たち(各職員)訪問させていただくにあたって、それぞれ得意不得意があるからそこは許してね』
とまずお伝えさせていただきました。
信頼関係を築くために、そのことを正直にお伝えしていくことを心がけました。各職員から「自分これできる、できないよ」ということをご本人様に正直に伝えていきました。
しばらく訪問させていただくと
「あぁ、得手不得手、こういうのあるのか」
ということに気づかれていったようでした。
完璧から心変わりというのでしょうか。そのような印象があります」

訪問看護をすることで気を付けている点

―――現在その方には訪問されているのでしょうか―――

管「はい、約1年ほど訪問させていただいています。
日常支援の要望もありましたら、医療面の訪問看護だけでなく、介護ヘルパーさんを利用されるよになっており、地域支援をご自身が受け入れられるようになっています。
【ご自身で全部やらなくてはならない】といった考えから、
【ご自身で困ったことがあったらご自身でヘルプを発する】

ようになられました。
こういったご本人様の考えが変わっていったことから、担当医の先生のも信頼頂けたようで、先生からも色々お話をいただけるようになっており、地域への信頼性は増えてきたのではないかと感じています」

―――訪問看護を行うにあたり、管理者、もしくは事業所としてこころがけていることはありますか?―――

管「まず訪問看護開始のカンファレンスを行う際は自分が参加させていただいています。直接ご本人様の様子を見て、この利用者様にあった職員は誰かなということを考え、その職員に初回は対応いただくようにしています。
その初回訪問時、ご本人様に職員を紹介する際
「この職員はあなたにあっていると思うから連れてきたんだよ」
とお伝えするようにしています。もちろんあうと自信あって紹介しています。」

―――失礼な話かもしれませんが、その人選が外れるようなことはありますか?―――

管「これが外れることは現状ほとんどないと自負しています。
自信をもって紹介しているからかもしれませんが、利用者様も
「そうなんだ」
と感じて受け入れてくださっているのかもしれません。
自分は以前別の事業所の職員で、移動してあやめ笠間の管理者になりました。
前の事業所管理者から
「利用者様との付き合い方が上手だよね」
と言っていただけたことが自分の自信にもつながっており、そのように今も訪問開始前は対応させていただいています。

あやめ笠間の強み、利点、今後の目標

―――あやめ笠間の事業所の強みは何になりますか―――

管「先ほどの話の長所を教えていただけたことではないですが、笠間各職員が同僚の長所を言える、伝えられるところだと思います。
職員自身、本人では気づいていない長所に対して他の職員が言えることです。そのことで職員各自が自信を持つことができます。
また、利用者様からNGを言われた職員がいないことも強みだと思います。職員皆が利用者様対応が素晴らしいのだと思っています。
また、NGが無いのは、事前にトラブル前に各職員でフォローしあえているからだと思っています」

―――あやめ笠間の今後の目標等ありましたら教えてください―――

管「医療面で地域に根差していくことももちろんですが、もっと他の介護事業所、居宅事業所等と連携を強くできるようにしていきたいと思っています。地域に根差していくことの大切さは開設時から考えていましたが、訪問看護をしていく中で、医療面だけでなく、介護面との連携は地域貢献への相乗効果を生むもの、よりいっそうの地域貢献につながると感じています」

訪問看護ステーションあやめ笠間(住所)

〒309-1625
茨城県笠間市来栖63-16 リバーサイドコート102
電話:0296-70-1070
FAX:0296-72-1611