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訪問看護ステーションあやめ足利のお話

こんにちは、ブログ担当です
本日はあやめ足利の管理者にお話を伺いました
あやめ足利は開設して約1年の事業所ですが、職員が全員、精神科病棟勤務者であるとのこと
あやめ足利管理者(以下、「管」)のお話です

お手紙をいただきました

―――お手紙をいただいた利用者様の訪問きっかけは何からでしたか?―――

管「この方はご自身であやめ足利に利用の相談をいただいた方です。
通院されている病院のパンフレットを見てお電話いただけたとのことです。
統合失調症の診断があることと、過食や拒食、希死念慮があることもお話しいただけました」

―――ご自身で症状等について説明いただいたのですか?―――

管「はい。ご自身の症状については冷静に判断できる方で、行政が開設している自殺予防電話によくかけていたともお話にありました。
幻覚等も見えること、自傷行為や過食、拒食の嘔吐行為もストレス発散であることもお話しいただけました。
また、コロナのクラスターの事から不安やストレスを感じていたとのことです。

自傷行為の予防等をメインで訪問に入らせていただくことになりました。
ストレスが大きくなると自己嘔吐をされていたようです。
まだ訪問して間もないですが、症状は緩和されているようです。

また、ご本人様からは
『電話相談といった声だけの対応だけでなく、訪問看護で直接会ってお話しできたりすることは嬉しい』
と言ってくださっています。嬉しい言葉です。」

※ご本人様に許可をいただき掲載させていただいております

精神科訪問看護に興味を持ったきっかけ

―――あやめ足利に勤務されるまでは訪問看護など経験はありましたか?―――

管「自分はあやめ足利に入職する前は精神科の入院病棟で勤務していました。
ずっと看護職員として勤務していたわけではなく、はじめはサラリーマンでした。その後、介護関係の資格だけは取得しましたが、『人対人』の仕事をしたいと思い、仕事をしながら資格をとるようなかたちで病院に勤務していました。
看護補助からはじまり、准看護師の資格取得、看護師の資格取得というようにでした。
また、病院勤務をしている中で指導的な立場の業務も携わらせていただきました」

―――訪問看護の業務に興味をもたれたきっかけなどはありましたか?―――

管「精神科入院病棟の勤務をする中で、症状が重い方は入院され、退院された後もまた入院される方が多くいらっしゃいました。
その様な状況を見ていく中で、
『ご自宅においてのケアや支援がポイントになるのではないか』
と思い、訪問看護に興味を持った次第です」

精神科症状に判断基準はないか、日々研究です

―――病棟勤務と訪問看護勤務では違いはありますか?―――

管「(入院中とご自宅の治療といったそもそもの立場が違うのですが、)
病院入院中においては、その方の治療や治療に対して重点が置かれます。
例えば服薬になりますが、治療の一環としてしっかりご本人様に飲んでいただかなくてはならないため、
『どのように必要な薬を飲んでもらうか』
といった点に重点が置かれるような印象があります。

訪問看護においてはご自宅で療養されるといった点から、
『ご自身の納得があっての服薬』
に変わるのだと思います。
治療のために
【ご自身にがんばって服薬いただく】
【どうしたら処方されている薬を飲んでいただけるか】
ではなく、
『ご本人様と相談しながら、また主治医の先生とご本人様の間に立って服薬の相談が出来る』
という点が違うところだと思います

利用者様によっては飲めない理由が様々です。色であったり形状であったり、大きさであったり。
訪問看護においては、訪問時にしっかり時間を取ることが出来、ご本人様のお話を傾聴することができます
理由を把握することが出来ますし、主治医の先生ともご本人様にあったサービス内容等について相談がしやすいところ
が病院と訪問看護の違いだと思います。

また、精神科の症状は内科や外科と違い治療の判断基準が明確ではありません。
きっと判断基準があると思いますから日々研究の毎日ですし、今も続けています。」

あやめ足利の強みと今後

―――あやめ足利の強みは何になりますか?―――

管「あやめ足利の強みは、看護職員全員が精神科の急性期(一番重い症状を担当する)病棟勤務経験者であるという点です。
自分も含め、全員が10年以上の経験がありますから、精神科症状についてのお話が訪問以外の点でも出来るところです。
もちろん訪問看護で対応させていただけるならば一番ですが、症状によっては入院等の必要もあるかと思いますし、そういったことも提案させていただくこともあります。そこが強みだと思います。
症状の大小に関わらず、相談等お声掛けいただきたいです

―――あやめ足利の今後の目標などありますか?―――

管「精神科訪問看護の必要性は業務に携わっていると強く感じます。
もっと症状が思い方を受け入れられるような体制作りをしていきたいと思っています。
そうすることで、様々な症状の方に対応できるような、幅広い層の利用者様に対応させていただけるような事業所にしていきたいと考えていますし、それが目標です。」

訪問看護ステーションあやめ足利(住所)

住所:
〒326-0143 栃木県足利市葉鹿町103-1 カーサアルモ103
電話:0284-65-2915
FAX:0284-64-1120

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