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キル・スイッチ

市街地。兵士は銃を構えたまま、恐るおそる歩を進めている。小隊からはぐれ孤立したそいつの様子を、ぼくは仮想距離750メートル先にある廃ビルの窓ごしから双眼鏡で監視していた。 兵士の動きが止まる。ヌーブめ。ぼくは左クリックをかちり。 狙撃銃から発射された弾丸に頭を吹き飛ばされ、兵士は斃れる。同時にそのプレイヤーは、脊椎に接続しているスティム・インプラント・ケーブルからの致死電撃を受け、死亡したことだろう。 コンピュータの言いなりになって、ぼくたち人間が――それをビデオゲーム

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