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オンライン教育について 河野大臣に取材してみた 2

前回の取材内容は前の記事をご参照ください。取材内容というものはとても長くなるものですので、適宜投稿していこうかなと思っております。今回はオンライン教育とエビデンスに基づいた教育政策についてです。

1.オンライン教育でできること

続き>>> おそらく数学を教えるとか物理を教えるとかと言うのは教えるのが上手い先生がやっていくのだろうと思うのだけど、そばにいる先生はわからないところを教えるだとか、今こういう勉強の状況だけどどのレベルの授業を受ければいいかの相談に乗ったり、逆に私生活を含めた問題とか、もっと生徒に寄り添えるようになるのだと思います。特に決定的なのは英語の授業だと思います。中学高校から英語のを学んでいるのだけど、文部省の定めるレベルに達している人はほとんどいないんだよね。小学校から英語の授業をしなければならないようになるけど、小学校の先生っていうのは、ほぼカタカナ発音の英語しかできない先生しかできない人で、一番耳のいい時期の小学1年生の時期にカタカナ発音を教えなければいけないんだよね。例えば英語の教材はsesami street 始め良いコンテンツはいくらでもあるんだよね。そういうものを子供達に教えられるのは大きなメリットだと思います。小学校でプログラミングの授業が始められるって言うけど、プログラミングのわかっている先生に教えてもらった方が何倍もいいよね。そう言う意味で授業の点で見ると、オンライン教育で各教科のライブラリが充実してくる。授業ではおそらく日本で一番教えるのが上手い先生が教えて、それを聞けばいいと言うことになってくると思う。
そういう時に学校の先生に求められるものは、普段の授業の準備から解放されるわけだから、生徒が学校でいかに育っていくのかを見ていくことができるようになることだと思います。

質問者 > ありがとうございます。

オンライン教育には様々な側面があります。例えば前の記事でも挙げた、機器の問題や各種制限です。しかしそれらはオンライン教育自体の問題ではなく、取り組み方、もしくは取り組ませ方の問題なのではないでしょうか。これらの問題を解決してからオンライン教育を語るべきでしょう。

2.少人数学級とエビデンスに基づく教育政策〜EBPM~

EBPMとはエビデンスに基づく政策立案のことで、エピソードやデータだけではなく、科学的に根拠のある事柄について、それ(エビデンス)をベースにして政策を作ることです。EBPMに関する有識者との意見交換会報告(議論の整理と課題等)平成30年10月 総務省 EBPMに関する有識者との意見交換会事務局 によると、

>> エビデンスに基づく政策形成が求められている背景、これを進めていく意義について 

・これまでの我が国の政策決定においては、局所的な事例や体験(エピソード)が重視さ
れてきたきらいがある ・過去の「慣行」で行われてきた政策は、本来の政策目標達成のため実効性に欠けるものが多いなどの問題の認識が広がる中で、

・限られた資源を効果的・効率的に利用し、行政への信頼性を高めるために政策を形成し
ていくことは重要 であり、このような中でエビデンスに基づく政策立案の推進が必要とされているという 認識が示された。
また、このようなエビデンスを重視することは英国、米国を始めとして世界的潮流と言 えるものであるという認識が示された。関連して、我が国の政策立案能力が国際的に見て落ちているのではないかという危機 感も指摘された。

とあります。EBPMは世界的な潮流でもあり、これによった政策議論がこれからは積極的になされていくでしょう。  >>続く

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