見出し画像

『フォントかるた』でフォントにはまった!? 子どもたちの成長物語

こんにちは。フォントかるた制作チーム3号こと星です。主に営業を担当しています。

2017年に『フォントかるた』が誕生してなんと今年は6年目。印刷博物館や本と活字館などのミュージアムショップなどで販売いただいたり、Amazonでの販売のほか、ゲームマーケットやデザフェスなどのイベントにも出展しています。

和文版本体をはじめ、年1のペースで拡張パックや欧文版も発売し、累計販売数は13000部を超えました。たくさんの方にお手にとっていただけて、本当に幸せに思っております。

途中コロナでお休みもありましたが、またリアルイベントへの出展ができるようになりました。試遊なども含め、お客様と直接お話できることは私たちの楽しみでもあります。

2018年4月1日 ゲームマーケット大阪にて

2018年春に大阪のゲームマーケットに参加した際、和文版本体と拡張パック白黒をお買い上げいただいたあと、新作が出るたびに購入してくださるお客様がいらっしゃいます。

それ以降、なかなか大阪でのイベント出展ができずにいたところ「スクールに通う子どもたちが、驚くほどハマっています。新作は購入できますか」と兵庫県宝塚市にある「オルタナティブ・スクール とも」の田中和子さんからお問い合わせをいただき、以後ずっとお付き合いをしていただいています。

かるたに反応してくれたのが、当時9歳、8歳、7歳だった3人のお子さんたち。「フォントの形の違いを見つける」楽しみにはまって、あっという間にマスター。本体の48書体はすぐに覚えてしまい、拡張パックも含めて遊びながらどんどんフォントを覚えていったそうです。

同じ文字であっても、微妙に違いがある。「突き抜けている」「角ばっている」「おどろおどろしい」など形の特徴や雰囲気を観察。それぞれの子が自分の見分けポイントを持っていて、とにかく覚えが早く、田中さんも驚かされたと言います。

フォントをどんどん覚えて楽しむ子どもたち

かるたをきっかけに、フォントへの興味が

最初は枚数を他の子よりもたくさんとることにこだわっていたのが、何度も遊んだり、拡張版も加えたりすることで、誰がどのフォントをよく覚えているかということを認め合ったり、「この札とこの札は間違えやすいよね」などと共感しあうように。

書籍「『愛のあるユニークで豊かな書体。』フォントかるたのフォント読本」(フォントかるた制作チーム著)も読んで、「こういうところにこういうフォントが使われているの、わかるー!」となどとデザインへの興味が広がり、今ではお菓子のパッケージや、街の看板に使われているフォントにも関心を持っているそう。

「ここにこのフォントはないんじゃない?」なんて、デザイナーさんが聞いたらドキドキな会話も交わされているとか。

フォント擬人化漫画『フォント男子!』(ヴァージニア二等兵著)も、お気に入りだそうです。

先日は、スクールで大阪のからほり商店街に遊びに行き、そこでもいろんな「文字」に興味をもって、お店の人に「このお店のロゴのフォントはなんですか?」と聞いてみたり。「デザイナーさんがデザインしてくれたオリジナルです」と教えてもらい、またひとつ文字への関心が深まったようです。

お子さんたちも今は中学生と小学校高学年になり、今までは和文版で楽しんでいたけれど、折りを見て『欧文版』も薦めてみたいと思っています、と田中さん。興味のあることを、どんどん伸ばしていってほしいとおっしゃっていました。

最後にお子さんたちの『推しフォント』を伺ってみました。

Aさん:メイリオregular、超極細ゴシック体、モアリアB
Bさん:クラフトしずく、すずむし
Cさん:まろみん

なんとフォントかるたに収録されている書体だけでなく、自分の好きなフォントを見つけているとは! 制作チームも負けていられませんね。

3人のお子さんの成長物語を伺って、とても嬉しかったのと同時に、これからも深くて広大なフォントの世界をより楽しんでいただけるような「フォントかるた」ワールドを広げていきたい!と気合が入りました!

お話をきかせてくださった田中和子さん、どうもありがとうございました。

#文字 #フォント #書体 #フォントかるた #ゲームマーケット

フォント名を読み上げて、そのフォントで書かれた札を取る。「フォントかるた」の制作チームです。書体やフォントに関するあれやこれを楽しく綴ります。https://www.fontkaruta.com