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コロナ自粛の今だからこそ考えたい、「セルフ・コーチング」のやり方を説明します

新型コロナウィルスを広げないための緊急事態宣言が延期されるにあたり、「まだこの状態が続くのか・・・」と思われた方も多いと思います。

仕事も学校も経済も足を止め、感染者を増やさない、医療崩壊を招かない、みんなの大切な人を守るために、ステイホームを守っている状況です。

・今この瞬間も働いてくれているエッセンシャルワーカーの方々に感謝しつつ、自宅待機以外何もできない自分が心苦しい。
・家でのんびりしていることも、働いてくださっている方のことを考えると、肩身狭く、罪悪感さえ感じてしまう。
・世の中だけでなく、自分の停滞感も否めない。
・コロナ自粛明けの世の中が、どう変わっているのか、それについていけるのか不安だ。
・・・そう感じる人は、私だけではないと思います。

そこで、自分で「セルフ・コーチング」の時間を持ってみました。
いつもであれば、自分のコーチとのコーチング・セッションのテーマにするところですが、前回のセッションでは別のテーマを話したため、早く考えたい!と思い、セルフ・コーチングに至りました。

すると、気持ちを落ち着けることができたので、皆さんにも「セルフ・コーチング」のやり方をシェアしようと思います。
よかったら、やってみてください。

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軽く説明しておきます。
コーチングは、考えることをサポートする技術です。
つまり「セルフ・コーチング」は、自分が考えるときに、堂々巡りをせず、迷子にならず、自分の考えを前に進められるように、戦略的な問いを自分に投げかけるものだと思っていただいていいと思います。

(コーチングを丁寧に説明すると長くなるので、気になる方はこちらの説明をご覧ください。)

セルフ・コーチングをすることで、自分の今の頭の中が整理され、今後の見通しを持つことができ、どんな行動をしようかとやる気が湧いたり、気分が前向きになります。

今回は、私が自分に投げかけた問い(典型的で汎用性のあるもの)をシンプルにしてシェアしますので、皆さんもご自分で考える時のガイドになさってください。●のところが問いです。

コーチングをわかりやすくするために、私の答えた内容も例として恥ずかしながらシェアしますが、それは今の私の考えであるので、皆さんは全くそれにとらわれず、ご自身の考えを進めてくださいね。

前提としてお伝えしておくと、私はプロのコーチング・コーチです。
普段は、オンラインや対面でコーチング・セッションをしたり、企業に出向いて研修の講師をしています。家族4人暮らしです。子供は3月から自宅待機中、夫もテレワークにより自宅待機中。そんな状況で考えていきました。

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●現在、どんな生活をしていますか?

仕事もキャンセルとなり、外にも出られず、大体家にこもっている。
時間だけはたっぷりあるので、最初の頃は家の断捨離や、大掃除、時間ができたらやろうと思っていた積読の読書、資料整理、勉強などをした。

●どうして今、頭を整理したいんだろう?

このままで良いのか不安がある。
コロナ明けには、どんな世の中が待っているんだろう。
現在、エッセンシャルワーカーの方など苦労されているが、自分も何かできないか?今後の仕事はどんなやり方をすべきなのだろうか。

●コロナ自粛が明けたら、世の中どうなると思う?

解放されると反動で出歩くことも増えると思うが、今までと同じではない。衛生管理に関して、標準や要求が上がるだろう。マスクの着用は当たり前になったり、混雑している状況に対して警戒したり。
新しい価値観が生まれ、大きな変化を起こすと思う。

(※コーチとのセッションだったら、「新しい価値観ってどんな?」と深めますが、ここはセルフでやらなければなりません。このまま脇道にそれたまま考えてしまうと着地点が変わりますので、臨機応変に。)

オンラインが浸透する一方、リアルに会えることの価値が高まる。

テレワークがしやすい環境づくりやルールが整備されると思う。
紙の電子化が進み、オンラインの仕事のセキュリティ対策も進化し、家での仕事環境がしやすいツールも広まるのでは。

一方、オフィスに出て仕事をする人が損をしない施策(資生堂ショックの時のように、一方を優遇することで、その対象外の人に負担がのしかかることを避けるため)が必要となる。

例えば、テレワークをする人はオフィスの代表電話にかかってくる電話に対応しないこと、いつもテレワークをする人は決まっていることなど、不公平が生まれることによる不満の噴出は既にある。

また、テレワークでは気軽に「ちょっといいですか?」と仕事上の質問を聞けないので、コミュニケーション不足になる。コミュニケーションは「話をする」だけでなく、「相手が見えて話しかけやすい状況かどうかを判断」するところから始まっているので、相手が着席して、仕事をしている顏がわかり、聞いても迷惑にならないか判断できなければ、チャットでも聞けない。

このように、新しい取り組みにチャレンジすることで、いろんな課題を発見し改善されていくだろう。

●自分の生活はどう変化する?

オンラインの仕事が増える。
研修の仕事もオンラインが増えていくだろう。
ただ、受講者の取り組み姿勢、集中と言う意味ではオンラインの研修は厳しいかもしれない。(顔を出さない受講者、内職、スマホをする受講者が出てくるのは想像できる)

仲間との連帯感も、オンラインの研修で作り出すのは難しいだろう。

子供もオンラインの授業が増え、通うという時間のムダが無くなる。
デジタルデバイスが近くにあっても、誘惑されないセルフコントロール力が必要になる。オンライン授業を見ていてフリーズするとストレスなので、環境整備も必要。

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●自宅待機が始まって今日まで2か月、やってきたことは?

ニュース等情報収集をし、変な風に慌てたり、デマに流されたりしないように、いろんなソースを見ることを心掛けた。

家の中でピリピリしないように、明るく仲良く過ごすことを心掛けた。
家族の良い面が見えたり、イラっとすることをやり過ごすすべを見つけたり、そういう面では良かったが、おうち時間を充実させるために、食費が上がったのは誤算。

子供も飽きないように、1か月ごとの計画を立てさせたのは正解だった。
ただ、「ちょっと牛乳買ってきて」とか、おつかいに行かせたくないので自分が行く。ちょっと過保護気味か?

家の中で家族で筋トレをし、立ったり座ったりがラクになった。
自分の仕事に役立つことの勉強をした。
全世界的に命の問題が起こっているので、微々たることとは知りつつ寄付をした。

(※ここの問いも大事です。自分がやってきたものやプラスの面も振り返ることで両面で考えられます。)

●では、この2か月の間にやり遂げておきたかったものは?

こんなに時間があったのに、出来なかったこと・・・
オンライン研修の動画を作りたかった。
ノウハウの無さ、装備の無さは課題。
もっとスキルアップ。

今までやってこなかったことに着手。(もっと色々できると思っていた)
HPを作ったはいいが、Google Analyticsを見てどう動けば良いのかとか、
仕事の新たなフロー作りとか、アイデア出しとか。
インプットばかりでアウトプットが少なかった。

(※コーチがするコーチング・セッションであれば、ここを重点的にいろんな角度から掘りますが、今回は省略します。)

●その原因は何だったと考える?

のんびりし過ぎていたように思う。
状況変化をいつまでも様子見していた。
考えるばかりで、行動が足りない。
できないのであれば、他の手段を考えることもできた。

一方、全部をやろうとするのは欲張りかもしれない。
ストレスやウェルビーイングの勉強など進んだものもある。

一番の原因は、内省時における客観性や俯瞰が足りなかったことか。

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●緊急事態宣言が5月31日まで延期されたら、今月は何をやりたいですか?

インプットだけでなく、アウトプットを増やす。
オンラインの研修を作る手前に、無料でシェア会を開く
資料のサイズダウンをする
今を見直すために、エンディングノートを作る
世界史を見直したい
『革命』が上手く弾けるようになりたい
家族が喜ぶレシピを増やしたい・・・(他、続くが省略)

●何からスタートしますか?

これをNoteにアップすることを、アウトプットの1つ目とする。
スモールステップから始め、具体的な行動を加速する。

まとめ

セルフ・コーチングをやってみて、いかがでしたか?
少しは整理ができたなら幸いです。
正直なところ自分でやってみて、相手に「話して聞いてもらう」コーチングと比べると、1時間で考え倒した、出し切った感やスッキリ感は足りませんが、問いに集中することで焦りなどは収まったように思います。

今、私にできること・・・と考え、こちらにアップしました。
社会を支えるエッセンシャルワーカーの方の貢献には足元にも及びませんが、今後もいろんな行動し続けたいと思います。

もしこれを機にコーチングをやってみたいと思われたら、緊急事態宣言中は無料でセッションやオリエンテーションをやることにしましたので、HPをご覧いただければと思います。
一緒に頑張りましょう。




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