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名護の街で呑んでみた-商店街の未来ー

旧市街地・名護十字路

名護十字路という場所は旧国道58号で現在は県道84号が南北のラインと東西のラインが交差し、飲食店をはじめ金融機関やスーパーなど地方都市の田舎の中では中心であった。国道が市街地をバイパスし、ロードサイドに大型店舗などが張り付いていったのは、全国の地方都市と同じ。
50年ぐらい前は、十字路周辺に高校があり、バスターミナルがあり、役場があり、市場があり、映画館あり、飲み屋があり‥、人が行き交う場所で有った。周辺地域からも買い物客も多く、大いに賑わっていた場所である。
現在もその名残は若干あるものの、まぁ飲食店以外の店は少なくなった。シャッター通りという言い方もされるが、夜は夜で店もあるので、久々に夜の名護の街で、いくつか店を廻ってみた。

セブン・セブン
この名に反応するのは、沖縄の人だけだろうか。米軍統治下の流れで、私の父の世代は、ウィスキーをよく飲んでいた。その中でもなぜかシーグラムセブンという酒があり(最近見かけない)、それをセブンアップという炭酸飲料でわって、セブンセブン
名護十字路近辺にある、セブンセブンという店は、創業が1977年ということかららしいが、名護には珍しい落ち着いたBarである。二階にはビリーヤードもできるプールバーである。

オーナーのMさんの顔を見に、数年ぶりにカウンターに座って、四方山話をした。だいたい私は、コロナビールを飲んで、ワイルドターキーを飲むというパターンで、楽しかった。「最近どうでっか?」的な話もして、商売きびしいなぁというため息も。街の話をするためも、ちょいちょい顔出そうかなと思った。

市街地再開発

市レベルでは、どこも昔賑わいがあり、街の中心に商店街があったが、時代の変化とともに、商店街の存在意義が見直される。車の存在やインターネットの活用など、消費スタイルの多様化もある。そこで駐車場の整備、全天候型のアーケード整備、街灯整備、店舗の建て替え支援など、公的な事業によって市街地が面として整備されてきた。
名護市の場合も再整備・再開発の話が出ては消え、消えては出てと30年も前から議論・調査が行われてきた。地権者の高齢化や財源の確保など、難しい問題が山積し、市営市場の立て替え、まちなか市営住宅の建設、産業支援センターの整備で、一定の整備は終わったと思ってた。しかし、何度目かはわからないが、また市街地再開発の話が出てきている。


https://www.city.nago.okinawa.jp/articles/2021052100010/file_contents/gaiyoubann.pdf

ノスタルジー

個人的に何度も計画を読んだり、実際の調査のお手伝いなどをしたこともあるし、商店街の一画に事務所を置いたこともあったので、自分事としてかなりまじめに考えた時期もあった。
しかし、今はもうないな。別の切り口・視点で小さくても自分のお金でできる範囲を仲間と賑わいづくりをやりたいとは思うが、大きな事業にはあまり近づかず、邪魔せずにいたいと考えている。
あの賑わいをもう一度というノスタルジーはあるのだが、あくまで気持ちの一部であり、全く違う街をつくっていけたらと思っている。

コンパクトシティ

人口6万人の街でどの程度の商業機能が必要なんだろうかと考えたりするが、もはや商業機能というよりも生活空間として、よりよい環境はなにか来街者目線の街ではなく、住民が快適に暮らしていけるには・・というのはみな同じ。ある程度のものが手の届くところにある、コンパクトな街の姿を議論していきたい。
ウォーカブルシティを目指すということで、いい流れだよな。中身は詳しくは知らないが、路地裏の小さな店なんかをリノベして、面白いことやりたいなと思う今日この頃。
また、街で考えてみる。

やりたいイメージは、木下さんの著書、[「凡人のための地域再生入門」


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