ハリトヒト。フレンドリー鍼灸院マップのクラウドファンディングに参加した。

ハリトヒト。という鍼灸関連媒体の企画したクラウドファンディングに支援した。


ツイッターで企画と存在を知ってから気になってはいたのだけど、思うところがあって支援を迷っていた。
迷った理由は本題ではないので読み飛ばして貰って大丈夫です。
あ、でも、根本的には繋がるかも。

・迷っていた理由

この業界に入ってからとくに…内輪の盛り上がりみたいなものへの嫌悪を感じるようになっていた。
いや、思い返すと、それ以前からかも。

なにかの講習会とかで興味の注がれる先が、まだみぬ患者さん(対人)ではないというか。
いや、わかるのだけど。私も自分の勉学意欲とか興味関心を満たしたい分野だし好きな話だからそういう視点や気持ちもわかるのだけど。

対人の職業なのに、という気味悪さを感じてきてしまってる。
(もちろん、患者さんを前になら、その人たちもそうはならないことを知っている。勉強しにいってるときって、そのオタクでもある人々は、スハスハして興奮したような様子になってしまうものだ。と思う。)

だからなんというか、内輪同士で仲良しこよしすることの、患者さんへの利益ってなんだろ?みたいな。
情報共有はあったほうがいいけど、結局向き合うのはその目の前の人だから、誰かの真似をすれば済むものではないし。

あと、私の行っていた学校はほとんどが社会人経験者だったけど、新卒の人たち、学生さん(つまり若くて社会経験が少ない)がそのシステムを使って誰かに出会って、本当にその人がいいひとかなんてわからないし、みたいなね。
残念ながらねずみ講みたいなの(ネットワークビジネスもどきとか)もあって、それをやっていたり(本気で信じていていいと思ってすすめてくる人もいるし、金儲けを念頭に人を言葉巧みにいざなう人もいる。)するような人に出会ったら…登録制のサイトきっかけだったらなんとなく信用できそうにも思ってしまうし、判断がつかないんじゃないかなー、みたいな。

誰でも入りやすい、誰でも受け入れる、みたいなのって、うらがあることもあるしさ。
こういうシステムが手を広げておきたいいい人だけのものならいいのだけど、手を広げておきたい悪い人(悪意ないも含め)のものにもなるわけだから、支持していいものか、と…
もし後輩が「はちさんがやってるあのシステムで知った治療院に見学行きました!素晴らしいものを紹介して貰って、自分も買いました!」とか言い出したら、なんか申し訳なくなるというか。
●●さんがしてるなら大丈夫だろう、とか、そういうのあるじゃないですか。
そこまで責任持てるわけでないから烏滸がましいし杞憂なんだけど、その一端を担ったらいやだなー、と(チキンなので)

(だらだらと本題でないところへ割いてしまったわりに、まとまりない。)

まあそれでも支援に回った理由は、下記です。(やっと本題。遅い笑)

・フレンドリー鍼灸院マップのクラウドファンディングを支援した理由

ある女性の患者さんから「今ぜんぜん関係ない話なんですけど、いつか聞けたらいいなって思ってたこと、きいてもいいですか?」と言われて、
なんだろ?治療のことかな?と思いつつ
「いいですよー」と話したら、こうおっしゃったんです。

『昔、百貨店に入ってる、鍼灸とか整体とかしてくれるっていうところに入って。
仕事帰りでくたくたで、最後の枠に滑り込んだんです。
担当してくれたのはがたいのいい男性だったんですけど…その、やたら股間周りを触るというか。
鼠径部とかを流れで、ならわかるけど、内ももの上の…その…本当に嫌だったんだけど、自分が最後でそのスタッフが担当しておくからってことで他のスタッフさんはみんな帰っちゃってて、交代はもちろんして貰えないし、誰もいない中でこっちが何か言って逆上されたら怖いなって思って、とにかく我慢していました。
先生、どうですか。
そこをそんなに触ることって、あるんですかね?』

いや、いやいや!
施術をする場合もあるでしょう。
でも、配慮するよね?断るよね?
断ればいいってわけじゃないけど、もし本当に施術の意図があるなら話すし、施術としてどうかでなく、人としてダメでしょう!

…もっとキレ気味に言ってしまいましたが汗

『呆然としてショックで、でもあとあとやっと頭で理解してきて、一応腹が立ったのでお店側にメールしたら、「疲労を取るために必要だった」って回答がきて…』

本当につらかったね…これまでずっと、しんどかったですよね。
それはまずあなたは全く落ち度ないし、施術として云々でなく、配慮もせず、本当に必要だったかどうかとかは私にはわからないけど、必要だとしてもやっていいことと悪いことがあるし、ってか男性のそういう無自覚ってちょっとあるよね!自分たちのこと怖いと思ってないというか!

と、主語大き目でキレてしまいましたが…

恐怖に堪えながら時間が経つのを待つ彼女、終わって状況を把握できない彼女、思い出して怒って行動したのに蔑ろにされた彼女、すべてを想像して涙が出ました。

その施術者は、本当に悪意も他意もなく、治したい一心でやった行動だったのかも知れませんが、プライベートゾーンやその周辺などの扱いに、人の体を触らせていただく仕事に就いているならなお細心に注意すべきで。
周囲も、二人きりにして帰ってしまうこととか(彼女は個人のところだと見ず知らずの人と二人きりになるし、と思ってスタッフが複数いるところを選び、百貨店の中に入っているところなら安心だろうと、そこについても選んでいたようです。)苦情、質問として連絡してもその処理のぞんざいさというか。

言葉にならなかったし、謝りました。
それで彼女が癒えるわけではないけど。


在学中もたびたび思っていたし、恩師の中にも口を酸っぱくして話してくれる先生方も大勢いましたが(とくに男性)、無自覚、無配慮になると、治療だとか回復だとかそんな話以前のところなんですよ。
そしてたぶん仕事にしていると当たり前になっていて、普通ならアウトなことでも気が行き届かなくなることもあって。

私は技術においてはまだまだ鍛錬が要るし、日ごろの対応の中でも無神経にならないように、無配慮にならないように、と念じながらなので偉そうには言えませんが
私たちが失いがちな感覚(対面で二人きりは怖い、触られるときに断りないと怖い、脱がされたりめくられると怖い、など)をお互いに注意していけるようにこれから志す人にも同志にも、共有していく、気を付けようって発信していくために
同業と繋がれるきっかけはいいかも知れない、と思ったのでした。

クラウドファンディング最終日のその方の話がなければ、
繋がれるシステムへの有益性(?)に疑問符があったというか、
ちょっとしらけた気持ちがあったり(なんで私はそう思うんですかね?勉強熱心が必ずしも対面する人への愛によるものではないのかも、という感覚でしょうか…まあ患者さんからすれば愛なんかなくても治ればいいのかもだけど。)
支援するということは片棒担ぐようなものなので、なにかあったら後悔しないか?という覚悟のなさだったり、
とにかくいろいろあったわけですが

結果的には支援させていただくことを選びました。


長いしまとまりないです、すみません。

そして先行登録のやつも入力して送信したよ。

ちょっと言ってることがおかしいかもで、企画されてるかたに失礼な内容かもしれないのだけどきっかけとなった部分の話もしたかったので、文章にしてみました。

システムがよい方向へ広がっていくことや、業界の発展が患者さんの利益となっていくことを、願っています。
そして私もできる限りの尽力をしたいと思います。たぶん。

おしまい

いただいたサポートで学んだり豊かになったりして、出力するものをレベルアップしていきます!ご支援くださると嬉しいです。