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【考察日記】なぜ日本のオジサンは世界一『孤独』なのか? | SNSは私たちを『孤独』にしている。| 現代社会で『孤独』を楽しむ方法。

孤独とは数字のゼロのような
立ち位置。

そこから「孤立」にもなり
「孤高」にもなれます。


どうも、読書セラピストのタルイです。

突然ですが
あなたは「健康」を気にかけてますか?


私は
人生最高の死に方とされる
ピンピンコロリ…略してPPK


そのPPKでエンディングを迎えたく
健康のことばかり考える毎日です。


アルコールもタバコもやめて
カフェインもやめて

一日8時間寝て

脳と心臓部と血管の予防に
週4日以上サウナに通い

ゆるちん運動
(ゆるくチンタラする運動)
もはじめて


糖尿病リスクに備えて
最近は糖質制限な食事を
心がけております。


そんな私は先日、
あるショッキングな事実
知ることとなりました。

こちらの図をご覧ください。


なんと!

アルコールや運動不足よりも

孤独が健康にとって
一番危険な状態でした!


孤独
は、
体や心に悪い影響を与えて、
病気や死のリスクを高めるのです。


孤独は、
以下のような問題を引き起こすそうです。


・ストレスや炎症が増えて、
 心臓や脳にダメージを与えます。


・睡眠が乱れて、
 免疫力が低下して、
 認知力が衰えます。

・活動力がなくなって、
 生きがいや希望を失って、
 死に近づきます。


・うつや自殺の気持ちが強くなって、
 メンタルヘルスが崩れます。



このように、
孤独は健康にとって
重大なリスクファクターなのです。



一番の健康対策は
「孤独」だったのです。




そこで今回は
孤独について考察するために
手に取った3冊の本を中心に解説。

年の瀬っぽく
来年以降の展開も含めて
記事にしました。



◆なぜ日本のオジサンは世界一『孤独』なのか?

本書は断言してます。

日本のオジサンは、
世界で最も孤独な国民である。


まず、いつもひとりぼっちだと
感じている人は、

普通の人よりも死ぬ確率が
30~50%も高くなります。


言いかえると、
ひとりぼっちになることは

「1日にタバコを15本以上吸うこと」


と、同じくらい
体に悪いとのことです。


私が本書で一番心に響いたのは

老後に必要なのは
「きょういく」と「きょうよう」

これは「教育」「教養」
のことだと思わせておいて…


「今日,行く所がある」
「今日、用がある」

なのでした🤣🤣🤣


これは
ただのダジャレで
決して笑い事なんかじゃなくて


実際にいまの私がそうなんです😢



私はコロナ禍以降に
働き方をあらためて

完全リモートワークに移行しました。


その結果
移動時間と対面接触を
極限まで減らしたら…


「今日サウナに行く」しか
予定がなくなってしまったのです😅


おまけに日常で
他人と会話することが
ほとんど無くなりました。


スーパーやコンビニで、

店員:「レジ袋入りますか?」
私:「はい。」


これくらいしか会話してません。


気づいたら
私は孤独なオジサンでした…



確かにいま
自宅でポックリ逝ったら

ミイラになるまで
発見してもらえないかも知れない🤔


考えてみてください。
ピンピンポックリ逝っても
誰にも気づいてもらえない人生って…


孤独です…




私だけではなく
現代社会では
ひとりぼっちで孤独になる人が
増えていますね。

政府は、
ひとりぼっちになる人のために
特別な部署を作りました。


しかし
ひとりぼっちで孤独になる理由や
種類や影響は、
人によって違うことと思います。

世の中は
私のようなオジサンだけでなく

若い人も孤独にしてました。


◆SNSは私たちを『孤独』にしている。

SNSはインターネットで、
誰とでも、いつでも、どこでも
話すことができるものです。

でも、
SNSで見えるのは、
他の人たちのつながりや生活です。


SNSで友だちの生活を見て、
自分と比べて悲しくなったり、
妬んだりすることがあるのです。

自分の投稿に反応がなくて、
ひとりぼっちだと
感じることもあります。


SNSで過ごす時間が長く、
本当に会って話す時間が少ないほど、

ひとりぼっちになる気持ちは
強くなります。


SNSの影響は、
特に若い人に大きいようです。

あるアメリカの会社が
調べたところによると、

アメリカの人の半分くらいは
いつもひとりぼっちだと感じています。


びっくりすることに、
「Z世代(18~22歳)」
一番ひとりぼっちな世代だという
結果が出ているのです。


日本でも、
日本財団が調べたところによると、

10代の4人に1人

「ひとりぼっちだと感じることが多い」

と答えています。




また、
ひとりぼっちになる理由は、
SNSだけではなく
私たちの環境もそうさせています。


今の社会では、
家族や地域の仲間との
つながりが弱くなり

自分のことばかり考えたり

自分でなんとかしなければいけない


と、思ったりする風潮が
強くなっています。


結婚や子どもを産むのが
遅くなったり

しない人が増えたりして

ひとり暮らしの人が増えています。



仕事や勉強で
自分の力が足りないと感じたり

年をとって体が弱くなったりして
自分で生活できなくなったりする。

人と喧嘩したり
事故や災害にあったり
家族やペットが死んだりなど

自分の周りの状況が変わって
孤独になることもあります。

⚫️なぜ孤独になってしまうのか?

内容を再び
日本の孤独なおじさん
に戻します。

著者の岡本純子さんは

日本の中高年男性は
独特のコミュニケーション文化と
価値観ゆえに「世界一孤独」だと
指摘してます。


この日本の独特の文化と価値観とは


「恥の文化」のことです。



特に日本のオジサンは、
恥の文化の影響を受けやすい
そうです。


恥の文化にとらわれすぎるて
人との交友関係を
広げようとしなかったり

何か新しいことに
挑戦しようとしなかったり
することがあります。

これは、
孤独感や対人関係の不足に
つながる可能性があります。



「恥じらいを忘れた女がオバサンになり、
 恥をかくのを恐れる男がオジサンになる」

これは著者の岡本純子さんへの質問

「何歳から、オジサンなの?」

に対するその返答です。


私も実感がありますが、


とにかく日本のオジサンは
恥をかくのが大嫌いです。


なぜなら日本のオジサンは、

正確性緻密性
何よりも重んじられる社会で働き

失敗間違い
極端に恐れる無謬主義や
減点主義の社会風土の中で

「間違いを犯してはいけない!」
「弱さを見せてはいけない!」
「恥をかいてはいけない!」


と、自分を律しがちになのです。


また、日本のオジサンは、

強さやリーダーシップといった
男性らしさのイメージにこだわったり、

自分の感情や欲望を
抑え込んだりすることがあります。


これらのことは、
日本のオジサンが

自分の弱さ
不完全さを認めたり

受け入れたり
さらけ出したり

することを難しくしています。


しかし、
自分の弱さや不完全さを
さらけ出すことは、


人との心を通わせることのできる人



に共通する特徴でもありますよね。


つまり、

恥をかく勇気こそが、
人とのつながりの第一歩

であるということです。



◆人生の後半は孤独を楽しむことが大切

次に私が読んだ本は

五木寛之さんの
「孤独のすすめ - 人生後半の生き方」
です。


ちょっと本のタイトルで
驚かせたかも知れません。

「孤独のすすめ」

五木寛之さんは
逆に孤独を推奨しているのです。


人生後半は
「孤独を楽しむ」ことが大切である
と説いているのです。

孤独とは人から離れて
一人で過ごす時間であり、

それは決して
ネガティブなものではない。


むしろ
孤独だからこそ
自分自身と向き合うことができ
新たな発見や成長につながる。

五木寛之さんぐらいに
人生を達観すると



孤独
🟰自由なんです。


五木さんはその
自由のためのコツとして


人生の後半を
車の運転に例えて
「シフトダウン」を提唱してます。


ですが
人生の後半を「下り坂」とは
表現せずに「下山」と書かれてます。


下り坂には
明るい未来が見えないが

下山ならば
次の未来が見えてくる。

とても素敵な表現ですよね。



孤独を楽しむために

まずは
「孤独を受け入れること」が大切

孤独を恐れたり、
孤立していると感じたりするのは
孤独を受け入れていないからだと。、


孤独を受け入れることで
孤独は単なる寂しさではなく

自分自身と向き合うための
貴重な時間として捉えることが
できるようになると書いてます。

また、
孤独を楽しむためには
自分だけの「楽しみ」を
見つけることが大切。

趣味や読書、旅行など、

自分自身が
心から楽しめることをすることで
孤独は充実した時間となります。


さらに、
孤独を楽しむためには、
自立した生き方を
心がけることが大切とあります。


誰かに依存したり、
何かに期待したりしていると
孤独をより強く感じてしまいます。


自立した生き方をすることで、

自分自身で人生を切り開くことが
できるようになります。

最後に
孤独を楽しむためには、
過去を振り返り、
回想することが大切だと説いてます。

過去の思い出を噛み締めることで

孤独は寂しさではなく

豊かな時間として
捉えることができるのだと。



なるほどです。

年末になると
いろいろと捨てたくなりますが
思い出に浸る時間は
作ったほうがいいな。


◆「和して同ぜず」という思想

五木寛之さんは続編として

「続・孤独のすすめ - 人生後半戦のための新たな哲学」

も書いてます。

本書のなかで
五木寛之さんが孤独に対する
解決策を教えてくれました。

「孤独というのは、独りになるといっているのではなく、和して同ぜず。皆と一緒に仲良く物事を進めていくなかで、均一化せず、自分を失わず、自立しろということです」


「和して同ぜず」


これは「論語」に登場する言葉です。

現代風にいうなら
「和して同ぜず」とは

「自分らしく生きる」
と同義と言えるでしょう。


「自分らしく生きる」とは、
自分の信念や考えを大切にし
他人に合わせたり
流されたりしない生き方ですよね。

他人と協調しながらも
自分の個性を失わないという
「和して同ぜず」の考え方と
一致しています。

この言葉は響きました。

私はどうも世間な流行り言葉に対して
穿った見方をする傾向があり

どこからか
「自分らしく生きる」
と見聞きすると

・自分とは何か?

・自我なのか自己のことなのか?

・誰が拡散している言葉なのか?

・そこにビジネスチャンスがあるのか?


などと、
ついつい邪推をしてしまうのですが

これは資本主義に50余年も
どっぷり浸かった
オジサン的見方ですね。


これは
和して同ぜてないかもしれない🤔


もう少し真摯に言葉を
受け止めていこうと考えました。


もう早速
恥をかけて良かったです。
はい😅



五木寛之さんの
孤独のすすめを2冊読んで
私が感じたのは


孤独を孤高にまで高めてこそ
ゴールなんだ
と結論づけました。

孤独というのは
数字のゼロのような立ち位置で

そこからマイナスに「孤立」することも

プラスに転じて「孤高」にも
なれるのではと考えたのです。



◆ヤドカリと日本のオジサンは似ている


この記事の最後に
整ったので
なぞかけを披露します。


えー、ヤドカリとかけまして
日本のオジサンととく

その心は…


どちらも自分の殻に
閉じこもっているでしょう!




ヤドカリと日本のオジサンは、
自分の殻にこもって、
他者との関係を築くことが
難しいという共通点を見つけました。


ヤドカリは貝殻を奪うことや
振動させることで、
自分の強さを示して、
生存競争に勝とうとするのです。

ヤドカリにとっては
貝殻は自分の一部であり、

貝殻を失うことは
死に等しいそうです。


そのため、
ヤドカリは貝殻を守ることを
最優先にします。


日本のオジサンは
孤独を感じることができるし

孤独は健康や幸福に必要なものだと
分かっているはずです。

日本のオジサンは

感情を表に出さないことや

人に迷惑をかけないことで

自分の尊厳を示そうとします。

日本のオジサンにとって、
心を傷つけられることは
辛いことです。

そのため、
日本のオジサンは
心を守ることを最優先にします。


しかしですよ。

日本のオジサンは
心を守ることと
孤独を克服することの間に

バランスを取ることができる
と思います。


そもそも日本のオジサンは
ヤドカリと違って人間です。

理性や感性を持っています。


日本のオジサンは
自分の心を開いて
人との緩いつながりを
作る
ことができます。

そして、それが
日本のオジサンの孤独を
解消することにもなるのでは…

と考えてみました。


今回は3冊の本を通じて

孤独とはなにか?

なぜ孤独になるのか?

日本のオジサンは
どう生きればいいか?


を学んでみました。




ひとりで生まれて
ひとりで死んでいく人間にとって
孤独とはただのゼロ地点です。

孤独を単なる寂しさではなく
自分自身と向き合うための
貴重な時間として捉える。


そこから孤立して生きるか
孤高に生きられるかは

「恥をかけるか」ということ

そして
「和して同ぜず」の精神


恥をかくのを恐れない

和して同ぜず


これからの私は
自分の心をこの2つで
バランスをとっていこう
と思いました。

孤独を恐れずに
自分自身と向き合い

自分だけの楽しみを見つけて
自立した生き方を心がけることで

人生後半を豊かに過ごすことが
できるでしょう。


たぶん🤔



今年も残すところ
あとわずかになりました。

本年もnoteで大変お世話になりました。

いつもスキとコメント頂けたり
Xでもご紹介いただき

感謝を申し上げます。



noteは月1〜2回ぐらいの更新が
私にはちょうど良いので

来年もこのままのペースで
お付き合いしてもらえたら嬉しいです。


恐縮ですが、
年末のご挨拶とさせていただきます。

どうぞよいお年をお迎えください。

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