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【定点調査】コロナ禍における「家庭料理の変化」2020年→2021年

こんにちは。フーディストサービス広報の伊藤です。
フーディストサービスでは、新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年の春からフーディストの生活の変化に着目し、定期的にアンケートを実施してきました。

今回2021年1月にレシピブログ、フーディテーブルのユーザーを対象に
コロナ禍における2020年の家庭料理の振り返りおよび2021年の展望について
アンケートを実施しました。消費者でもあるフーディストが関心を集めている料理の傾向や悩み、2021年の暮らしへの思いなどを紹介します。

■2020年の振り返り。例年に比べて「自宅で料理をする機会が増えた」64%

Q:2020年を振り返ると例年に比べて自宅で料理をする頻度は変わりましたか?(n=694)

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例年に比べて2020年は自宅で料理をする頻度は64%が増えたと回答しています(増えた・まあまあ増えた 合算値)。別の設問では、例年に比べて自身や家族の在宅時間は60%が増えたと回答しており、コロナ禍の在宅時間の変化をきっかけに料理の機会が増えたことが推測されます。

■増えた料理の傾向、上位は「短時間(51%)」「パンやスイーツ(46%)」「いつもより手間や時間をかける料理(40%)」

Q:2020年を振り返ると例年に比べて自宅で料理をする際にどのような内容の料理が増えましたか?(n=445)

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※前出にて「増えた」「まあまあ増えた」選択者限定の質問
具体的な料理については、時短・簡単料理のニーズもある一方で、手作りのパンやスイーツ、外食で食べるような料理など、手間や時間がかかる料理を楽しまれている方もいるようです。

■例年に比べて2020年は「食費が増えた」55%

Q:2020年を振り返ると例年に比べて食費(内食・中食・外食含む)は増えましたか?(n=694)

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例年に比べて2020年は55%が食費が増えたと回答しています(増えた・まあまあ増えた 合算値)。在宅時間が増えたことが影響し、食費全体の金銭的負担が増えた方も多いのではないでしょうか。

■料理の悩み事の上位は「献立(62%)」「毎食作ること(54%)」

Q:現在、料理をする際に困っていることやストレスに感じていることはありますか?(n=303)

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現在、料理をする際に困っていることやストレスに感じていることに関して44%が「ある」と回答していました。具体的に、「献立のレパートリーに悩む(62%)」「毎食作るのが大変(54%)」「自身の料理の味に飽きてしまう(33%)となりました。その他「週末のスーパーの混雑にストレスを感じる」「毎食作るとなると、後片付けが面倒です」など、作ること以外での困りごともあるようです。

■2020年は家族とのコミュニケーションの変化や新たなモノとの出会いがあった

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2020年を振り返って「良かったな」と感じたことを聞いたところ、家族と過ごす時間が増えたことによるコミュニケーションの変化や料理への意識変化、在宅時間の増加によるオンライン活用の回答が多くありました。

<コメント>
・子供たちが家にいる事が多かったので、みんなで家事や食事作りを分担して、みんなでおやつを作ったりと思い出が多く出来た
・外出が出来ないのはつらいけどその分家族で楽しむために協力したり工夫したり家族の時間を大切にできるようになった
・子供が料理を作るようになり、作り置きの提案をしてくれるようになった
・自宅でゆっくりできたこと。映画や読書の時間が増えました
・外食が減り、自宅での食事が増え、体調がよくなったこと
・オンライン飲み会と言うものを知り、離れたともとも顔を見て一緒に飲んで喋れて良かった!こんなに簡単に顔が見れるんだ!と発見できた
・zoomを活用するようになりオンラインでのイベントに参加できるようになった
・コロナで人との関わりが減り、外出する頻度は減りましたが、Zoomなど今まで使ったことの無いオンラインでの関わりが出来、今まで遠くてなかなか行けなかったり、出来なかった事が出来るようになり、世界が広がった所はよかったと思います

■2021年「新しい料理ジャンルに挑戦したい」51%

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2021年料理に関することで挑戦してみたいことは、「新しい料理ジャンルへの挑戦(51%)」、「SNSでの料理発信(41%)」、「料理の知識を学ぶ(39%)」となりました。新しい生活様式が求められるようになったことに加え、家の中で過ごす時間が増えたことで、新たな学びや挑戦に対する意欲や関心も高まっています。

■2021年は制限があるなかでもじっくりと自身の生活に向き合う

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コロナ禍が続く中で2021年はどのような暮らしをしていきたいか聞いたところ、ステイホームを意識しつつ、在宅での楽しみを見つけたり、健康を意識してみたりと制限があるなかでもじっくりと自身の生活に向き合う気持ちが多い傾向でした。また、長期にわたる自粛生活での体験が、今後の行動や消費選択の基準に様々な影響を与えていきそうです。

<コメント>
・時間を有効につかって、学ぶ時間を増やしたい
・節約しながらたまにプチ贅沢
・オンラインで学べる事、自宅で学べる事を重視して生活したい
・食に関しては、外食ができない分、テイクアウトをはじめる店も増えてきたので、そういうのも活用していきたい
・暮らしとしては、在宅が増えるので、新しい家電などを取り入れて、快適に過ごしたい
・ストレスをためないようにし、お家でも楽しめるよう工夫する
・より家での生活を充実させたいと思っています。食事もそうですがインテリアも楽しみたい

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この1年で料理や食に向き合う意識や行動は大きく変わってきています。料理をする機会が増え、それに伴う食費の負担やストレスを感じることも多くなっている一方で、パンやお菓子作り、お店で食べるようなメニューの再現など、今までよりも手間や時間がかかる料理への興味関心も高まっています。料理をすることで前向きな気持ちになり、家族と楽しい時間を過ごしている方もいることが分かりました。作るだけ、食べるだけではなく、料理に求めるものや料理から得られる価値が変わっていったのではないでしょうか。
制限があるなかでも自身のライフスタイルと向き合い「料理や食を通じてコロナ禍の暮らしを楽しみたい」「色んなものにチャレンジしたい」という生活者の気持ちが伝わってくるアンケート結果でした。

■アンケート概要
コロナ禍における2020年の家庭料理の振り返りおよび2021年の展望調査
調査方法     :フーディストサービス(レシピブログ・フーディーテーブル)にてアンケートを実施
回答者詳細    :20代~60代以上の男女/有効回答:694名
アンケート実施期間:2021年1月14日~1月20日正午

■(参考)今回のアンケート結果総括及びその他の回答も掲載しています
プレスリリース:2020年の家庭料理の変化及び、2021年暮らしの展望に関する調査報告~料理の頻度は64%が増えた、一方で料理の悩み事やストレスを感じている人は43%も~
https://www.ai-land.co.jp/press/p-ailand/9959/

■食品メーカー、飲料メーカー、食品販売事業者ご担当者様へ
本アンケート結果の内容をまとめた資料を、食品メーカー、飲料メーカー、食品販売事業者ご担当者様へに無料でご送付しております。ご要望の場合は、以下よりお申し込みください。また、個別にご希望のテーマ・内容でのアンケートを実施することも可能ですのでお問い合わせください。
https://www.ai-land.co.jp/contact-survey3/


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最後までご覧いただきありがとうございます!
今後も料理や食に関する最新のアンケートデータを紹介していきます。
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https://foodistnavi.jp/



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