継続×食品ロス

記事を読んでいただいている皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年も食品ロスのトップランナーの方に
取材をさせていただくので、
読んでみて自分ができることってなんだろう…と考えてみてください。

「考えよう。食品ロスのこと、自分ができること。」

今回は、リコージャパン株式会社宮城支社川口智由(カワグチ チユキ)さんに伺いました。
川口さんは食品ロスだけではなく、SDGsの様々な課題にも熱心に取り組んでいらっしゃるまさにSDGsのトップランナーです。
社内でのフードバンクの実施や宮城県内に
7ヶ所あるリコージャパン宮城支社の事業所へのフードバンクへの呼びかけ、社内で行なっているSDGsの活動を仙台市のセミナーや他社へ積極的に紹介し、SDGs活動の輪を大きく広げています。今回は川口さんにSDGsの中でも食品ロスのことを中心にインタビューさせていただきました!

Q1.食品ロスを知ったきっかけを教えてください。

私は、約15年前学生の頃スーパーでアルバイトをしていた時にお弁当やお惣菜が廃棄になるのを見てこの廃棄どうなるんだろうなって思ったのが最初のきっかけだと思います。ただ、当時は食品ロスという言葉が浸透して
いなかったので疑問に思って終わりでしたね。社会人になってリコーに入社し、ふうどばんく東北AGAINさんと活動
していく中で、この15年前の
ことを思い出しリンクしましたね。食品ロスが本当にもったいないなと感じるようになりました。情報が発達し生活が豊かになってはいる
ものの、食の格差や生活の格差がどんどん
広がっていると思うんです。行政が行き届いていないところに企業やNPOが手を差し伸べて、必要な支援をしていかなければと感じます。

Q2.実際にオフィス内でフードバンクをやって大変だったことを教えてください。

活動を自分ごとに捉えてもらうのが難しいなと感じました。どうしても理解はしてくれるけど共感にはならないんですよね。どうやって共感してもらうか、生活や身近なところに結びつけることが必要だなと思います。
ただ、食品ロスの活動は時間も立場も関係なくできると私は考えています。私は地域の
清掃活動に参加しているのですが、だんだん
参加する人の顔ぶれが一緒になっていくんですよね。だけど、食品ロスの活動は時間も関係なければ、上司や部下といった立場も関係なく
できる活動だと思うんです。私たちが普段から口にしているコーヒーやお菓子といったものを寄付することって全然難しいことじゃないし、寄付することで送り先の人も喜んでくれるし、私たちも明るくなります。やると決めたからには単発で終わるのではなく、責任を持って継続しなければいけないと思います。食品ロスは
終わりのない課題だと思っていて、終わりが
ないからこそ始めたからには毎月少しでも食料を寄付して届ける責任があるし続けていかなければと私は考えています。

Q3.大変だった中でフードバンクをやっていて嬉しかったことを教えてください。

やっぱり周りの社員の意識変化が一番嬉しいですね。「コロナで困っている人に食料を届けて欲しい」と食品を買ってきてフードボックスに入れてくれたり、お米を30kg持ってきてくれたり皆積極的に持ってきてくれるんです。12月は県内全ての事業所に呼びかけをしてフードバンクを行なったのですが、3ヶ月間たくさんの食料を貯めてくれていた事業所や自分の事業所全体に呼びかけを行なってくれる社員がいてくれたおかげで本当に沢山の食品が集まったんです。このような嬉しかったことは全社に発信して共有するようにしています。リコーは社員の声を上げやすい会社で、私のような一般社員にもどんどん活動して!と背中を押してくれるので、私もすごく活動がやりやすいです!

Q4. 川口さんが考える明日からできる食品ロス対策を教えてください。

私は本当に小さいことですが仙台市のゴミ袋を一番小さいサイズで買うようにしています。小さくすることで、買う量も減らすことができるし、お金も節約することができるし一石二鳥なのでおすすめです(笑)
後は、道の駅によく行きます。野菜も新鮮だし、何より地域の人のためにもなるので!

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毎月フードバンクを行なった際に記録を取るというお話を聞いた際に、意識から行動に移してもらうためにはわかりやすくするために数値化する必要があるというお話を聞きました。「ここは新米の時期だから、お米の寄付が多いな。ということは来年のこの時期も多いかも…?
じゃあ来年のこの時期はお米の寄付を積極的に呼びかけてみようかな?」と戦略的に発信する
メッセージを変えることで、行動のきっかけをこちらから与えることができると教えていただきました。ただ食品を回収するのではなく、しっかりと記録を残しその記録に基づいた結果から分析し新たな視点からメッセージを伝えることができるんですね。
川口さんありがとうございました。

川口さんのSDGsの課題に対する熱い想いが
取材中も本当に強く伝わってきました。私も
改めて自分が継続してできることの視野を広げてみようと思います。皆様も川口さんのインタビューを読んで、自分が少しでも継続してできることをぜひ探してみてください!

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