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プロジェクトX〜伊豆大島をママチャリで一周する男たち〜

今年のゴールデンウイークに友人と伊豆大島をママチャリで一周してきたので、レポートを残します。

ゴールデンウィークの数日前、学生時代の友人から連絡が来て、急遽伊豆大島に行くことになりました。元々は私、友人М、先輩のスリーマンセルの予定だったのですが、なんやかんやで私と友人Мの二人構成に。医療忍者を欠いたチーム編成となり、この旅の生存率に一抹の不安を覚えます。

船や宿泊先の手配はすべて友人Мまかせ。島での交通手段はGW+急なスケジュールということもあり、レンタカーは借りられず現地でなんとかすることに。

夜に竹芝を出て早朝に伊豆大島に着く船に乗りました。着いてすぐ、まずは足を確保するためレンタサイクル屋へ。早朝とはいえ、同じ船に乗ってきた同士が続々とレンタサイクル屋に集まるので、お店は大混雑。店員のおばちゃんは寡占市場であるのを良いことに横柄な態度で客を捌きます。
私たち以外のお客さんは予約していたようで、意気揚々とロードバイクや電動自転車に乗り込みます。
それを横目に普通のママチャリに乗り、まずは腹ごしらえできるお店を探します。

自転車転がすこと5分。早朝から開いている飲食店を見つけました。店主の陽気なおじちゃんが私達に声をかけてくれたので、なにも考えずお邪魔します。
名物のべっこう丼を注文し、食します。
正直、味はうーん、といったところ。こんなもんなんだな、と。
店を出てGoogle Mapの口コミを見たら、評価ゲロ低でした。店員のおじちゃんは悪い人じゃなかったのだけれど。

なんか臭かった。

その後は日帰り温泉へ。長い船旅の疲れを癒やします。
温泉の感想は、まあ、温泉だなあ、と。普通です。効能は知らんです。

そしてここからが地獄の始まり。
はじめに、伊豆大島を自転車で一周しようと考えている人に忠告します。一周するなら時計回りにしましょう。私達は反時計回りで一周し、死にました。終盤に出会った島民の方に、絶対に時計回りに回ったほうがいいと言われました。もっと早く出会いたかったよ。

まず今回の旅のルートをみせますね。西端にある元町港がスタートです。船は北端の岡田港に着いたんですけど、岡田港周辺はレンタサイクル屋がなさそうだったので、すぐにバスで元町港に移動してます。

途中キツすぎて海に飛び降りようかと思った。

まず私達は南端にあるトウシキ遊泳場を目指します。感覚的には、かかっても10分くらいで着くっしょ、と思っていました。実際は2時間近くかかりました。島舐めてた。北海道出身だからって広さマウント取ってる場合じゃなかった。でもこのときの私はまだ島舐めてた。2時間あればほぼ半周できるんじゃん、とか思ってた。目算アホ。

その後はコロッケ食べたりたい焼き食べたりして、日本唯一の砂漠『裏砂漠』に向かいます。ん? 鳥取にあるのは砂漠じゃないの? と思った方、あれは『砂丘』です。砂漠との違いは、謎です。

ビールみたいなカフェオレ
およげない!たいやきくん

砂漠に向かいます、とかサラッと書いたけど、ここが一番この旅で辛かった。マジで殺してくれと何度願ったか。
裏砂漠ってのは山の上にあるんですね。つまり山道をママチャリで登るんですね。死ですね。
まーじで辛かった。人生で一番くらいに辛かった。途中「なんでこんなことしてんだろ」と自分を見失いかけた。別に砂漠とか興味ないんですけど!!!

そうして着いたのがこちら。

砂漠というより火星
ローバー走らせたらクレーターに落ちそう

駐車場から頂上まで少し歩きます。順路が分かりにくくて、迷っちゃう人もいるかもです。
疲労で精神が荒んでいたので、地面に間違った方向の矢印を書いたりしてました。
そしたら5分後に目に虫が入って、左目が潰れました。これはきっと油女シノの仕業です。このせいで、私は裏砂漠の景色を肉眼で楽しめてません。医療忍者の不在がここに来て仇となる。天罰ってあるんですね。

そこから私は残された右目のみで旅を続けます。オビトが写輪眼くれなかった世界線のはたけカカシです。
途中公衆トイレで鏡を見つけるまで、1時間は左目が使えなかったと記憶しています。いい景色とか見てもなんの感動もできない辛い時間でした。

そうして長かった1日目が終了。
夕食は宿の人におすすめしてもらったお店で食べました。

島感のない食事。ご飯は一回までおかわり無料という優しさ。

2日目はまじで何も起きてない。
友人Мはスキューバダイビングにいき、海洋恐怖症で海に入れない私はカフェ巡り。
1日目の地獄が嘘のようで、平和でした。

インフューズドコーヒーとか珍しいコーヒーがあった。美味しかったです。店主の人も気さくで色々コーヒーの話が聞けてよかった。
おばあちゃんが一人でやっている喫茶店。1リットル100円とかの安いペットボトルコーヒーの味がした。良い意味で。
ナポも頂いた。恥も外聞もないほどに粉チーズかけて食べた。
チーズケーキも食べちゃった。注文したときおばあちゃんが「こいつまだ食べるんか」って顔してた。
カフェのレコードゾーン。一つも知らない。
嘘みたいな量のホットコーヒー
野菜ジュースをショットでいただく文化圏

昼前に友人Мと合流し、早めの昼食を食べました。2日目はただただ食い倒れの1日。

味噌汁? が美味かった。もちろんカレーもね
パフェかと思って注文したら違った

食後は船の時刻まで少しあったので、海まで軽くお散歩。
ウミガメの干からびた死骸を見つけたくらいしか事件はない。

ゴツゴツした岩場にウミガメが取り残されていた
友人Мにバレないように、海においていこうとしているところ

そうして一泊二日の短い旅は終わりました。

甲板からよりここからのほうがよく見えた

道中心が折れて、辛すぎて、やり場のない怒りに震えたときもあったけど、良い旅でした。
みなさんは絶対に車を借りるか、医療忍者を連れて行くようにしてください。

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