見出し画像

「映像の世紀 バタフライエフェクト『マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪』」;出来るだけ他者に伝わるように書く感想文㉑

「映像の世紀 バタフライエフェクト マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪」(NHK/2024)

 このNHK制作の「映像の世紀 バタフライエフェクト」シリーズを、僕は予てよりかなり面白いと思っている。映像の世紀は90年代にNHKスペシャルで放送されたシリーズで、本シリーズはそれの後継となる番組だそう。
 常々私が思っている、NHKが日本最強の映像会社であるということをまざまざと見せつける内容。これまでの歴史的映像を有し、各国の公共放送とも協力できる信頼関係はなにものにも代えがたい強さを有していることがうかがい知れる。


 そんな「映像の世紀 バタフライエフェクト」シリーズの2024年2月19日放送回が、『 マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪』。
 主人公として取り上げられる男は、世界で初めて原子爆弾の開発に成功したロバート=オッペンハイマーである。彼の科学者としての功罪を、映像を基に考える内容となった。


 正直、彼をどのように評価したらよいのか分からない。それは昨年広島の原爆資料館に行ったとしてもである。
 ただ、彼と彼の作ったものに対し考え続けなければならないと思う。それは彼がマッカーシーの赤狩りの犠牲者となったからでも、戦後に名声を徐々に失っていったからでもない。ただ人類の英知を、彼はどのように用いるべきだったのかということについてである。


 彼については今年の3月以降にもう一度書く機会がありそう。それまでに自分の中には正解を見つけておきたいと思う。
 8月ジャーナリズムに縛られない戦争について考えるいい番組だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?