見出し画像

「トークの教室」;出来るだけ他者に伝わるように書く感想文㉙

「トークの教室」(実用書/2024)

 藤井青銅さんが書かれた、放送作家の視点から考える「面白いトーク」をするための本。デビューしたての松田聖子さんから、現在のラジオモンスターオードリーさんといった、幅広いラジオ放送の作家を担当した経験を活かし書かれている。トークの構造的な話から、面白いの逆としてのつまらない話の理由、話すべきテーマの選定など、ご本人もおっしゃるように、日常説活でもふとした瞬間の面白い話をするための意識として必要なことを書かれている。



 参考になりました。
 ご本人も書かれていたように、最後にニンの話をされてしまうと、それ以外の内容が身もふたもない内容になってしまいますが、フラットな関係性という状況下が発生しやすいこの4月という時期に考えることは多いかなと。参考にして、ちょっとでも訓練していければいいなと感じている次第である。



 ここ数年は「聞くことがコミュニケーション能力だ」という風潮があったように感じる。自分自身の聞き方によって、しゃべっている相手にも多大な影響があるということ。
 この本も、前提として「面白い」という、対面する相手の視線を感じながら話すことに主眼が置かれている。
 会話が双方向性だということを考えても、ここまで相手のことを考えながら生きなければならないのかなんていう息苦しさについても少し感じてしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?