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大会合宿~失敗から学ぶこと~

前回大会合宿で感じた強いチームの共通項について綴ったが、今回はこの合宿を通して感じたもう一つ大事な気づきについて。

2泊3日の合宿のため、サッカーに限らず、生活においても選手たちと過ごす時間が当然ながら多い。
また、帯同する大人はコーチと一部支援頂く保護者だけで、過半の選手が親とは離れた生活となる。
よって、普段は失敗しても支援してくれるお父さん、お母さんがいない分、大小色んな失敗が露呈する。

今回、ある選手が大会初日に私にこんなことを言ってきた。
選手「コーチ…すねあてがない…」
私「どうするの?」
選手「すねあてがない…」
私「で、どうするの?自分で考えよう。」

コーチになんとかして欲しいと思って、私に懇願してきたことは分かったが敢えて私はこの選手をつきはなした

この私の行動には意図がある。
サッカーの試合中も同じだけど失敗するのはしょうがないことで大事なのは、失敗した時にどう自分で考えて行動するかが一番大事であることを選手にも分かって欲しいというのが私の思いだ。

この場面で言えば、「すねあて忘れた」という報告ではなく、仲間に借りたり、コーチにどうしたらよいかアドバイスの要求や質問したりというアクションがこの選手には足りなかった。

私も41歳と中年になっても未だに忘れ物をよくする、ものを落とすなどおっちょこちょいで失敗の数は決して少なくない。

この自身の特性はどうしようもないとあきらめている一方で、失敗からどう自分でリカバリーするかは常に私が意識していることだ。
自分だけでどうにもならないことは、友人・知人など周囲に頼んで助けてもらうかが大事だと思っている。(頼ることが自立なのか?という問題はあるが、頼ることや頼れる環境・関係を作っておくこともアクションであり、広義の自立だと思う。)

サッカーは足を使うスポ―ツでミスが多いスポーツであることは自明な話であり、子どものサッカーとなると更にこのミスは頻発する。

だからこそ、失敗を防ぐことと同じくらい、失敗した時の思考と行動が大事だし、選手たちにはそこに気付いてもらい、サッカー選手としても人間としても成長して欲しい。

こういった、失敗の確率が高い親と離れた合宿環境で、たくさん失敗してそれを巻き返す訓練を行うという点も、大会合宿の効能だ。

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