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大会合宿~強いチームの共通項~

7月中旬、茨城県で開催された2泊3日の大会合宿(U9)に帯同した。
前回(2023年1月)、帯同した際は保護者としての参加であったが、今回は事前に監督とのミーティングも行い、コーチとして帯同することになった。

この大会の主催者は、川崎にある名の通った強豪チーム。
大会に招待された32チームのレベルもかなり高く、選手もコーチもとても良い経験を積ませてもらった大会だったことは間違いない。

この大会で感じたこは山ほどある中で、1つ挙げるとしたら強いチームは何が違うのか、再現性はどこにあるのか?という問いに対する自分なりの仮説が立ったことを執筆したい。

ちなみに、仮説と書いたのは、文字通り仮説であり、私自身も確信に至っていないためだ。

強いチームの共通項と再現性

強いチームの共通項として、私が感じたことは、選手の自律主体性だ。

合宿式の大会ということもあり、ピッチの内外で他チームの振る舞いを色んな場面で見ることができた。
例えば、試合と試合のインターバルの過ごし方、試合中での選手同士のコーチング、宿舎でのマナー、食事・洗濯・布団などの準備など日常と異なり、親がいない環境で長い時間を過ごすことで見えてきたことがある。

a.言われなくても自分で考えて行動し、リーダーシップを発揮できる子。
b.コーチやチームメイトに言われて気づけば行動できる子。
c.自分自身で考えて行動はできるけど、周囲に流されてしまう子。
d.コーチの前だけ、できる風を装う子。
e.コーチやチームメイトに言われても行動できない子。

必ずしも個々人の子どもたちがどれか一つにあてはまるわけではないけど、大きく分類するとこんな感じた。

サッカーはチームスポーツであり、ピッチの中は当然であるが、合宿でもこれらの特性は比較的分かりやすく表れる。

この年代(U9)はサッカーの成長スピードには個人差が大きく、足の速さや体の大きさ、シュートの強さなどで目立つ選手はいるので、aの子がうまい、eの子がへたという単純なものではないが、チームの単位で見た時にやはりaやbの要素が強い選手が多いとチームも強いし、隙のないサッカーをする印象を強く受けた。

今の子ども達は豊かな時代で不自由を経験することが相対的に少ないことも影響していて、aの要素をもてないのは一概に子どもが悪いとは思わないし、こういう大会合宿で自分で考えて自分で主体的に行動することの大切さに気付かせることに、こういった大会合宿には意義があると思う。

「主体性をもちなさい、自分で考えなさい」とコーチが言い聞かせて子どもが「分かりました。」と聞き入れて行動が変わるほどこれは簡単なことではない。ここが、コーチのコーチングの腕の見せ所だ。

技術の差に対する根本的な原因

サッカーの技術的なレベル差というのは、選手もコーチも視覚や自身のプレーの体験で比較的分かりやすい。
だけど、そこから更に1歩踏み込み、この技術の差が根本的にどこから生じるのかを考えることが重要だ。
あくまで私の仮説であるが、主体性のある選手というのは練習の向き合い方が他の選手と異なる。
同じ時間、同じ練習をしても習得するスピードが大きく異なり、結果、プレーのクオリティーや技術・勝敗の差となり、強いチームの共通項、再現性というのがこうやって形成されるのではないか。
更に、こういう素質をもった選手が多いとチームとしての相乗効果が生まれ、個と組織双方にとって良い循環が生じ、強いチーム、勝てるチームとなるのではないか。
大会の上位にくるチームを見ていて、私が強く感じたことだ。

2泊3日という炎天下での大会合宿であったが、新米コーチの私にとっても、学ぶべき点が多くあり、非常に良い経験をさせて頂いたことに感謝をしたい。

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