#5 各社のIR面談件数

少し時間が空いてしまいました。

ちょっとしたきっかけがあって、各社のIR面談件数について調べたので触れたいと思います。

普段、IR担当者の方とのインタビューの際に、IR面談件数についてヒアリングさせていただくのですが、今回はインタビューの内容ではなく、開示資料でデータがないかなと思って調べました。

利用する目的の兼ね合いで、ボソボソとコメントを書き殴るだけになりますが、ご容赦ください。(それこそTwitter(現X)ですでに呟いた内容と被ります)

対象企業:TOPIXコア30
参照したソース:統合報告書直近5年分、CG報告書の直近発行分

PDFにワード検索かけたり、ざっと読んだりといったことでやったので、漏れなどはありえますが、5年間連続で面談件数を開示していたのは以下の5社でした。

TOPIXコア30のうち5年間連続で面談件数を開示している企業

4年分以上にしたらもっと増えるかと思い、見てみました。

4年分以上開示している企業

…増えない!!!
総じてお堅い業種はかっちりと開示している印象です。あとは、ここに出ている会社はIRの評価が高めの会社が多い気もします。統合報告書のアワードでもよく見かけます。(伊藤忠、MUFG、東京海上、KDDI)

5年間非開示はなんと30社中8社(非難と勘違いされても嫌なのでどこかは書きませんが)

データとしては60件しか面談件数についてのデータが取れませんでした。(30社×5年間=150件が最も理想的でしたが)

コロナ前後で面談件数が増えている会社、減っている会社、途中まで開示していたのに辞めた会社、色々ありましたが、いくつか目を通す中の雑感をここから書き殴っていきます

・自分がサッと見たかぎりだと、キーエンス、SMC、任天堂は英文でしか、統合報告書(またはアニュアルレポート)を開示していない
→訴えかけるべき投資家が海外だからこそなのだと推測。(いずれも海外投資家の保有比率が50%前後)

・HOYAの統合報告書、本年度からPDFなしでWebだけの開示!?って一瞬びっくりしたけど、ちゃんと右上からDLできた。にしても作りが随分リッチなデザインである印象。https://hoya.com/ir/2023/ja/

・ニデックの2021年の統合報告書で、機関投資家◦アナリストの面談件数で3,500という数字を見つけて混乱している。
→チェックした企業の面談件数の最も大きい企業の3倍。大規模なラージミーティングでもやって、それをカウントしてるのでしょうか。あるいは、本当にめちゃくちゃやっているってこと…?でも、ニデックならあり得そうと思ってしまうのが不思議です。IRの人員数あんまいなさそうな気がしなくもないですが。。。

ニデックの統合報告書2021

・ソフトバンクグループのIR部って16人いると開示されていた。すご。
…まあ、そんくらいいないといけない規模でもあるんでしょうけど。

・社内IRやっているところがちらほらある。(例:東京海上HD、MUFG。社員数千人規模が参加)

参考になるかならないかもよくわかりませんが、ざっとこんな感じです。作業効率考えて30社まで絞りましたが、もうちょっとやろうかなと思っています。(やれるかは別の話ですが)

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