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バベルの塔

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バベルの塔をモチーフとした、VRゲームを舞台とした物語です。 元々はこちら。 https://ncode.syosetu.com/n5889x/
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記事一覧

【小説】バベルの塔 十八話

序章へ 十七話へ  ここは、『バベル』北東に抜けた先にあるダンジョン、『無名の遺跡』。  …

和尚
3年前
9

【小説】バベルの塔 十七話

序章へ 十六話へ 【チュートリアル 塔攻略状態 第一層】  先輩を恨みながら、毒づきなが…

和尚
3年前
9

【小説】バベルの塔 十六話

序章へ 十五話へ 「…………何のことだ?」  何とか俺は声を絞り出した。  だが、その前に…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 十五話

序章へ 十四話へ  周りの風景が、どんどんと流れていく。  今俺は、過去最高の速度で走って…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 十四話

序章へ 十三話へ  窓から差し込む光と共に、俺は眠りから覚め、目を開けた。  不思議なもの…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 十三話

序章へ 十二話へ 【いよいよ】Babylon総合【開始!】 1:カナ 1 2:カフス 1ゲット 3:ブラウ…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 十二話

序章へ 十一話へ ~ 西暦2027年10月24日(日) ある開発者の休日 ~  事件から、二週間が経過していた。  それが世間に発表されてからは、激動の一言に尽きる。  広報の電話は、今も鳴りっぱなしだそうだ。  マスコミは連日、無責任な報道を続けている。  VRMMOとは何か、原因は何か、ネット社会に生きる若者の心の問題に至るまで、自称専門家が語っていた。  ある意味、ここまでVRMMOが世間のすべての人間に認知されるのは初めてのことだろう。  ネット上では、『羨ま

【小説】バベルの塔 十一話

序章へ 十話へ    先ほどの戦闘の会った場所から、森の中を歩いて五分程、俺は、トゥレーネ…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 十話

序章へ 九話へ  眼の前の三人を見て、俺は呟いた。   「さて、どうするか」  事情を理解…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 九話

序章へ 八話へ  本当に、嫌な予感ばかりが当たることだ。  走り抜けた先では、ある意味では…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 八話

序章へ 七話へ    (……まさか、銀の騎士団の連中が?)    想定が悪かっただけに、思いも…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 七話

序章へ 六話へ  「双撃(ダブル・チェイン)!」  手にした双剣が、相手にヒットする。  俺…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 六話

序章へ 五話へ 「貴方がトールさんですね。すみません、位置情報まで送って頂いたのに、少し…

和尚
3年前
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【小説】バベルの塔 五話

序章へ 四話へ     始まりと終わりの街――『バベル』。    その街の西部に、一軒の喫茶店がある。  レトロな雰囲気で、店内は決して広いわけではない。  現実でも駅から離れたところなどにぽつんとあるような、そんな店。  俺は、そこで一人コーヒーを飲んでいた。  今は太陽が頂点から下がり始めて二時間ほど、もう少しすれば、フィールドではこの世界の綺麗な夕焼けがみえるだろう。  かき入れ時の時間とは異なり、店には俺とマスターの二人だけしかいない。  俺がそんな時間にもかかわ