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パンデモ補充(パンデバースト)(ミドルスクール)

ミドルスクールの補充デッキには、パララクス補充だけでなく、パンデモ補充(パンデバースト)も存在する。

パララクス補充については、こちらの記事を参照ください。
https://note.com/forceofmasah/n/na4f26548324f

パララクス補充は除去系のエンチャントが多く、コントロール要素がそこそこあるのに対し、パンデモ補充はエンチャントによる瞬殺コンボに重点を置いている。[[オパール色の輝き]]以外の勝利手段があるため、パララクス補充よりも融通が利きやすい。

うまく回ればパララクス補充よりもキルターンが速い反面、白青以外の色マナが必要になることも多く、引き運が悪いとマナ基盤が安定しなくなりやすい。基本土地が多めに取れないため、基本土地以外を攻める[[不毛の大地]]や[[基本に帰れ]]により、それだけで機能不全になる危険性もある。[[宝石鉱山]]や[[僻遠の農場]]など、寿命のある土地を使用せざるを得ない点も向かい風。

[[パララクスの潮流]]が入らないため、土地を攻めて相手の妨害力を下げることはできない。

デッキレシピ(★は再録禁止、Ⓛはレガシー禁止)

マナ源(27)
1《平地/Plains》
1《島/Island》
4《宝石鉱山/Gemstone Mine》
4《真鍮の都/City of Brass》
4《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
2《広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse》
1《僻遠の農場/Remote Farm》
1《サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2★《裏切り者の都/City of Traitors》
3★《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》

インスタント&ソーサリー(13)
4★《補充/Replenish》
4Ⓛ《大あわての捜索/Frantic Search》
2★《直観/Intuition》
3《悟りの教示者/Enlightened Tutor》

エンチャント(20)
4★《オパール色の輝き/Opalescence》
4《調律/Attunement》
4《パララクスの波/Parallax Wave》
4《伏魔殿/Pandemonium》
4《はじける子嚢/Saproling Burst》

サイドボード
2《寒け/Chill》
1《水流破/Hydroblast》
1《青霊破/Blue Elemental Blast》
2《防御の光網/Defense Grid》
2★《孤独の都/City of Solitude》
4《浄化の印章/Seal of Cleansing》
1《象牙の仮面/Ivory Mask》
2《オアリムの詠唱/Orim's Chant》

マナ源について

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・平地
・島
基本土地。パララクス補充と違い、4色の色マナが必要
になるため、基本土地は2枚しか積めない。

・アダーカー荒原
・広漠なるスカイクラウド
白青が中心になるので、白青の2色土地を入れる。

・宝石鉱山
・真鍮の都
5色土地。4色の色マナが必要になるため、必須となる。

・僻遠の農場
・サプラーツォの岩礁
・古の墳墓
★裏切り者の都
2マナ土地。1ターンでも早く勝負を決めたいコンボデッ
キであるため、必須。パララクス補充以上にコンボを決
める速さが問われるため、2色土地も多めに入る。

★モックス・ダイアモンド
土地を捨てる代わりに1ターン早く動けるようになる。
4色の色マナが必要になるため、非常に頼りになる。

インスタントとソーサリー

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★補充
言うまでもなく、最大のキーカード。[[調律]]や
[[大あわての捜索]]、で墓地にエンチャントを捨て、
[[補充]]を打って勝つ。コンボセットを墓地に揃えて、
それらを戦場に戻せれば理想である。再録禁止カードに
ふさわしいカードパワーである。

Ⓛ大あわての捜索
マナを消費せずに手札の入れ替えが出来る。2マナ土地
があれば、マナ加速にすらなる。手札を減らしてしまう
が、[[補充]]を引き当てて、かつエンチャントを墓地
に置ける。レガシー禁止なこともあり、非常に強力。
後述のコンボ2枚セットを一度に墓地に置いて、[[補充]]
につながれば、即勝利である。

★直観
・悟りの教示者
サーチカード。パララクス補充に比べ、エンチャントの
コンボセットを揃えることに重点を置いているため、サ
ーチにも力を入れている。

エンチャント

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★オパール色の輝き
このデッキのキーカードの一つ。しかしパララクス補充
とは違い、唯一の勝利手段ではない。そのため、サイド
戦で[[一掃]]をこのカードに打たれても、即敗北になら
ない。再録禁止カードにふさわしいカードパワーである。

・調律
[[補充]]を引き当てると共に、大量のエンチャントを
墓地へ送ってくれる。手札に戻すという起動コストの
関係上、単体除去で対処されない点も優秀。ただし、
計算上、起動するたびに手札や盤面のアドが1枚減って
しまう点は注意。特にサイド戦で[[トーモッドの墓所]]
を使用されるとそのデメリットが非常に苦しい。

・パララクスの波
このデッキの主力。相手の生物からの攻撃を縛れる上、
[[オパール色の輝き]]と一緒に出せれば、相手の生物を
全員永久追放することができる。さらに[[伏魔殿]]も出
せていれば、無限ダメージで即勝利。マスクスブロック
がスタンダード内であった時代は、この動きが強過ぎた
ためにエラッタが出ていた。それがミドルスクールでは
出来るのだから、それを決めて勝利したいものだ。

・伏魔殿
このデッキのもう一つのキーカード。[[輝き]]と一緒に
出せれば、生物化したエンチャントを出すたびにダメー
ジを発生させることが出来る。後述の組み合わせで、即
勝利できるコンボの一環となる。しかし、相手が生物を
出した場合は、相手が対象を選べるため、返り討ちにさ
れる危険性が十分にある。生物の多いデッキ相手には、
うかつに置かないようにしたい。

・はじける子嚢
[[伏魔殿]]と合わせれば、トークンを生み続けて21点ダ
メージを叩き出して即勝利できる。[[伏魔殿]]が引けて
いなくても、このカード単体でもビートになる他、
[[輝き]]を出せれば5/5になるため、十分なパワー。

サイドボードについて

画像4

・寒け
・水流破
・青霊破
赤対策。[[真鍮の都]]を使う都合上、パララクス補充以
上にライフの消費が激しいため、赤対策は多めに取る必
要がある。

・防御の光網
★孤独の都
打消し対策。このデッキはキーカードの数枚が打ち消さ
れたら簡単に負けてしまうため、打消し対策は必須。
特に、打消し系のデッキ相手には手札の枚数差で大きく
不利になりやすいので、いかに早く盤面で差をつけるか
が重要になる。打消し系相手には、2マナ土地から1T目
に[[防御の光網]]を設置したいものである。また、再録
禁止である[[孤独の都]]は、完全にソーサリー芸に持ち
込めるため、打消し対策としてさらに優秀である。

・浄化の印章
パララクス補充とは違い、メインに入れることはない。
[[パララクスの潮流]]を使用しないため、メインに入れ
る意味が薄いのである。サイド戦で[[トーモッドの墓所]]
等の墓地対策を対策するために使用する。

・象牙の仮面
主に[[トーモッドの墓所]]対策。その他、[[強迫]]等の
対象をとるハンデスや[[直観]]や火力系などからも身を
守ることができる。マナコストの軽い[[真実の信仰者]]
との選択にはなるが、[[悟りの教示者]]でサーチできる
点で、このカードの方がいいのかもしれない。

・オアリムの詠唱
打消しや生物による打点対策。一時凌ぎにしかならない
が、状況に応じて生物と打消しの両方に対応できるのは
優秀である。

コンボ1:[[伏魔殿]] + [[はじける子嚢]]

画像5

この2枚が揃えば即勝利。[[子嚢]]でトークンを生み続け
ることにより、合計21点のダメージを叩き出せる。理想
としては、[[大あわての捜索]]でこの2枚を捨て、[[補充]]
を打って戦場に戻すことである。また、マナカーブ的に、
4マナで[[伏魔殿]]、次のターンに[[子嚢]]を[[補充]]
無しに素出しすることもあるが、[[伏魔殿]]の返しに相
手に生物を出されてライフを攻められる危険性もある。
相手の盤面やデッキをしっかり把握するべし。

コンボ2:[[輝き]] + [[波]] + [[伏魔殿]]

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この3枚が揃えば、[[波]]を自身を対象に起動し続けて無
限ダメージを叩き出せる。ループジャンクションなど、
爆発的にライフを回復するデッキ相手にも勝利できる点
は、パララクス補充に勝る。この3枚さえ墓地に置ければ、
すぐにでも[[補充]]を打ちたい。また、[[波]]と[[輝き]]
のみでも、相手の生物とエンチャントを全部追放するこ
とができる([[輝き]]は相手のエンチャントも生物化する)
ため、[[伏魔殿]]まで揃わなくても十分な場合も多い。
[[波]]はインスタントタイミングで自爆して逃げられる
ので、生物除去では対処できない。[[波]]を先置きして
数ターン経過後も、消散カウンターが1個でも残っていれ
ば、[[輝き]]を出して[[波]]が自爆することで、消散5個
の状態に戻せる。[[補充]]を引けなくても、[[伏魔殿]]
以外の2枚を素で出して揃えるだけでも十分強力。

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