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D.D.D.(ドラゴン・ダークドメイン)(INVブロック構築)について

2021年9月19日の第一回目の限築杯で「黒いマント」を使用し、なぜか奇跡の優勝を果たした。

「黒いマント」(ダークドメイン)の詳細はコチラ
https://note.com/forceofmasah/n/n29a7dc151259

2021/09/19の第一回限築杯はコチラ

なぜ前回は「黒いマント」で優勝できたのか、他の参加者の方々の結果報告記事や、第一回限築杯の動画のコメントを読み直して考えてみた。その結果、今回は黒いマントの使用を控えることにした。
第二回も[[合同勝利]]という夢を期待していた方々が多いことはわかっていたが、さすがに同じ手は通用しないこともよくわかっていた。

この記事では、「黒いマント」➝「D.D.D.(ドラゴン・ダークドメイン)」への調整の過程を述べることとする。

2022/05/07の第二回限築杯はコチラ

①デッキレシピ(写真)

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②Kai Budde氏のデッキリスト

今回も、Kai Budde氏の優勝デッキリストを元にデッキを作成した。
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%89%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3

「黒いマント」は、このリストに[[クロウマト]]3枚と[[合同勝利]]2枚を組み込んだ形であった。それをさらに、第二回では「D.D.D.(ドラゴン・ダークドメイン)」へと改造した。

ダークドメインの[[破壊的な流動]]、[[虚空]]、[[頭の混乱]]等の黒系のランデスとハンデスで攻めるスタイルは、ドメインが苦手なパーミッションを相手にした時でもある程度は抵抗できる点が魅力である。

③[[クロウマト]]&[[合同勝利]]はワカラン殺し!?

他の参加者の方々の記事やコメントを読ませていただいたところ、以下のようなコメントが心に残った。

[[クロウマト]]!? 珍しいフィニッシャーを使っているな

・[[合同勝利]]を打たれるなんて、頭になかった

・[[合同勝利]]を決められて負けたショックから立ち直れない

・相手の手札もアンタップ土地も多く、対処されそうな状況で
 堂々と[[合同勝利]]を打ってくる人、見たことがない

・[[合同勝利]]採用なんて、たどり着けない魔境だった

・[[合同勝利]]が優勝!?ロマンがある。誰も予想しなかった。

・[[合同勝利]]なんて、[[排撃]]や[[反論]]でスカるでしょ

さらに、ベテランプレイヤーであるトロピ大塚さんや卑猥の化身さんの[[クロウマト]]に関する御意見も忘れない。

トロピ大塚さん「[[クロウマト]]は思いの外固くて、
        安心と信頼のフィニッシャー」

卑猥の化身さん「[[クロウマト]]はそこまで信頼の
        置けるフィニッシャーではない」

[[クロウマト]]は起動マナがあれば自由が効いて強いが、
やはり[[反論]]が効いてしまう点と、不幸にも基本土地が
揃わなかった場合に出せない点は苦しいのは確かである。
[[頭の混乱]]で100%落とされる点や、[[ロボトミー]]で
抜かれたら、残った[[合同勝利]]までゴミと化してしまい、
後がなくなる点も結構苦しい。

要は、第一回は[[クロウマト]]や[[合同勝利]]の存在を意識していた人が少なかったため、ワカラン殺しで不意を衝くのに成功したに過ぎなかった。私が[[クロウマト]]を戦場に出した後でも、[[合同勝利]]を警戒してきた人は少なく、単なる殴ってくるフィニッシャーとしか思われていなかった。

[[合同勝利]]で優勝した以上、次は確実にメタられるに決まっている。更に、ドロマーコンが今回も多そうであり、[[荒廃の天使]]相手に[[合同勝利]]は危険すぎる。
そこで、そこを逆手に取って、デッキをこっそり「D.D.D.」へと改造しておいた。さらに、Discord鯖での練習対戦の時も、わざとほぼ「黒いマント」のままのデッキを使用し、第二回も「黒いマント」を使用して[[合同勝利]]を目指すフリをしていた。

④[[反論]]の溢れ返る環境を逆手に取る

以下の数枚を入れ替え、D.D.D.へと改造した。その際に最も意識したことは、第一回はTop8が全員青入りであり、[[反論]]の使用枚数もトップクラスであったこと。そして、2色デッキも数人いたが、ほとんどが3色以上のデッキであったこと。

-3[[クロウマト]]
-2[[合同勝利]]
-1[[秩序ある渡り]]
いずれも[[反論]]に引っかかる上に、もう同じ手は通用
しないだろうと思い、思い切って抜いた。

+3[[魂売り]]
先述のKai Budde氏がサイドボードに使用していた3枚の
[[魂売り]]を[[クロウマト]]と交代させた。
[[クロウマト]]と違い、基本土地が5色揃っていなくても
唱えて出せる点が非常にありがたい。同じ5マナのキッカ
ー[[スキジック]]やキッカー[[カヴーのタイタン]]相手
にサイズで勝てる点もありがたい。

中学時代の塾帰りに書店で初めてアポカリプスのブース
ターを買って自引したレアであったが、それが出た瞬間
に何度も自分の眼を疑ったことを忘れない。5/6/6な上
に3つもメリット能力を持ち、デメリット能力無し!?
マナコストの印刷を間違えたか?それとも乗るカウンター
は-1/-1との間違いなのか?これは使わないはずがない。

さらに、フィニッシャーとして、以下の3枚を採用。万が一相手に[[虚空]]をX=5で打たれた時のことも考え、[[魂売り]]や[[連合戦略]]とマナ総量が被らない5マナ以外で、なおかつ[[反論]]が効かない青以外を選んだ。第二回は[[虚空]]の使用率も増えるだろうと言われていたことを思い出した。

+1[[ラッカボルバー]]
第一回の準決勝の配信中に、「[[ラッカボルバー]]が見
たかった」と言っていた人を思い出した。状況に応じて
マナコストを調整して出せるから、かなり万能。キッカ
ーMAXで出せば、とんでもないライフ差をつけられる。
キッカーMAXならば[[墓所の天使]]への回答にもなる。

+1[[剣歯ニショーバ]]
6マナかかるが、着地さえすれば、除去されにくい。
[[名誉回復]]や[[殺戮]]など一部の除去は効いてしまう
が、それが入っているデッキ相手には3枚入っている
[[魂売り]]が耐性あるから大丈夫だと割り切った。

+1[[煽動するものリース]]
[[荒廃の天使]]を意識していたら、このカードにたどり
ついた。コレが着地していれば、[[荒廃の天使]]がキッ
カー込みで降臨してしまっても、堂々と殴っていかれる。
地上に残っている[[幽体オオヤマネコ]]にも止められる
心配がない。相手がBBBなど生物の横並びが強いデッキ
であった場合は、攻撃を通した後に苗木をばらまくこと
でブロッカーになってくれる。ドラゴン・ダークドメイ
ンと言うからには、ドラゴン1体はいないとおかしい。

とは言いたかったが、[[リース]]はR4で出そうとして
[[除外]]を食らってしまっただけであり、それ以外の
マッチでは一度も出せなかった。1枚積みなら当然か。
それとは逆に、なぜか[[ラッカボルバー]]は、同じく
1積みのはずなのに、結構よく引き、殴ってくれた。

サイドボードも、以下のように少し入れ替えた。

-1[[世界の荒廃]]
+1[[破壊的な流動]]
第一回では、2色デッキを意識して[[世界の荒廃]]を2枚
取っていたが、実際に2色デッキはそこまで多くなかった。
そこで、今回は3色デッキを倒すことに重点を置き、1枚
だけ入れ替えることとした。青が多い状況でドメインが
生き残るには、ランデスは重要である。

他は、第一回同様のメタ読みで同じカードを使用した。

⑤ドメインは生物をメインに入れない方がいい!?

Kai Budde氏のデッキリストでは、メインには生物が一枚も入っていない。勝利手段は[[秩序ある渡り]]と[[ゴブリンの塹壕]]だけであった。要は、メインに生物を入れないことで、メイン戦では相手の[[排撃]]、[[除外]]、[[終止]]などを完全に腐らせて勝利し、サイド戦では相手が生物対策を抜くことを見越してサイドボードから[[魂売り]]3体をインするという作戦なのである。

そんなKai Budde氏の作戦が最も理想なのかもしれない。しかし、それではサイドボードに[[十二足獣]]を入れることが出来なくなる。そうすると、サイドボードの[[魂売り]]をメインへ入れて、そのスロットに[[十二足獣]]を入れるしかなくなったのだ。

さらに、勝利手段が2枚のトークン生成だけだと、どうしても線が細くなってしまう。それならば、ある程度相手を[[破壊的な流動]]や[[集団監禁]]等のエンチャントで苦しめたら、早くこちらから反撃して勝つ方が丸いのではないか、と思ったのである。

となると、相手の[[排撃]]などが生きてしまう。そこで、私は思い切って、もっとフィニッシャー生物を増やす方向に走った。そうすれば、相手はフィニッシャーに対処が間に合わずに倒れてしまうはず。

⑥[[連合戦略]]より[[嘘か真か]]の方が強い?

第一回限築杯で、ドメインなのに[[連合戦略]]ではなく[[嘘か真か]]を採用している人に当たった。実は私も第一回の前の練習フリプで、[[嘘か真か]]の方が強いのではないか、と思ったことがあった。

基本土地の多いドメインもどきパーミッションのデッキを使う人がいた。その人を相手にした時、インスタントかソーサリーの違いや、1マナの違いがかなり大きいと感じてしまった。[[連合戦略]]はソーサリーのため、打ち消されやすい。打消し返そうと[[回避行動]]を打ったら、自分のターンの内に7枚の土地を寝かせてしまうため、返しの相手ターンに相手は自由に動けてしまう。
それに対し、[[嘘か真か]]は相手のエンドフェイズに打てる上に1マナ軽いため、打ち消されそうになっても打ち消し返しやすく、相手はそれで土地を多く寝かせるため、返しの自ターンで自由に動きやすくなる。

しかし、それでも私はKai Budde氏のデッキ通り、[[連合戦略]]を選んだ。ドメインらしい方がいい、理由はそれだけ。ドメインには構えられる打消しは[[回避行動]]しかなく、他の打消しを多く採用しているコントロール系に比べれば相手ターンに受けに回ることはそんなに多くない。自分のターンに大きな呪文を打ちまくって当たって砕けた方がマシ。

⑦テーマデッキ「虹色/Spectrum」

第一回同様、テーマデッキ「虹色」のように[[平地]]と[[山]]も2枚取った。
[[合同勝利]]は使用していないが、基本土地配分は「黒いマント」と同じであり、2色土地は一切使用しなかった。

テーマデッキ「虹色」
http://mtgwiki.com/wiki/%E8%99%B9%E8%89%B2/Spectrum

そして、今回はこのテーマデッキと同じく、[[剣歯ニショーバ]]と[[世界の荒廃]]を1枚ずつ採用している。22年前の懐かしさを体験できる。

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