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【ゲーム感想】トム・クランシーシリーズ スプリンターセル

今回はトム・クランシーシリーズからスプリンターセルの感想を
※初代Xbox版での感想となります

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トム・クランシーシリーズ初のステルスアクションゲーム

UbiSoftの看板シリーズであるトム・クランシーシリーズ。

代表的なタイトルと言えばレインボーシックスシリーズ(多国籍な隊員で構成された国際的対テロ特殊部隊の戦いを描いたタクティカルシューターシリーズ)と、
ゴーストリコンシリーズ(アメリカ陸軍のグループ5・第1歩兵部隊・D中隊、通称GHOSTと呼ばれる特殊部隊の活躍を描いたタクティカルシューターシリーズ)だ。

そのトム・クランシーシリーズにおいて初のステルスアクションゲームタイトル、
それが本作スプリンターセルだ。

サードエシュロンにようこそ。

硬派でシリアスなストーリーとリアリティ

ステルスアクションゲームとしては メタルギアソリッド シリーズが有名であり、
日本においてスプリンターセルシリーズはマイナーな部類だ。

しかし、トム・クランシーシリーズならではの、
硬派でシリアスなストーリーと説得力のあるリアリティは、
メタルギアソリッドシリーズとは違った魅力がある。

物陰に隠れるだけではない、闇に溶け込み遂行せよ

ステルスアクションゲームと言えば敵の視線を掻い潜り、
仕掛けられたトラップを回避して進めていくスタイルだが、
本作では時として視線を掻い潜る物陰がない場所を移動する必要もある。
そこで本作の特徴である影を利用し、闇に溶け込みながら任務を遂行していくのはメタルギアソリッドとは違った魅力を出している。

難易度NORMALでもシビアなゲームバランスと一本道なのに分かりづらいレベルデザイン

本作の難易度はNORMALとHARDの二種類となるが、
正直難易度NORMALでもシビアなゲームバランスだ。

メタルギアソリッドシリーズなら例え見つかったとしても切り抜けやすいゲームバランスに仕上がっているが、スプリンターセルシリーズの場合見つかったら、正面からの銃撃戦ではまず死ぬ。
この時代のゲームでは、自動回復という便利な物は存在していない。
また、本作のステージの構成は基本的に一本道だが、攻略方法が分かりづらい箇所も多々あり、初期作故の荒さが見受けられる。

ノーキル強制ステージの難易度が高すぎる

本作には強制的にノーキルしなければ行けないステージが二つ存在している。

いずれもストーリーの展開上ノーキルしないといけないのは理解できるが、
そんなステージに限って難易度が一気に跳ね上がる。

前述の内容も相まってほんと辛い。

(日本Xbox版限定)日本語吹き替えがいい感じ

日本のXbox版限定となりますが日本語吹き替えがいい感じ。

主人公サム・フィッシャーの声は玄田哲章さんが演じていて、これが渋い!
聴いていてまさにプロの諜報員って感じで最高だ。

もちろん仲間の吹き替えも最高。

ただし雑魚敵の声が一部残念な感じなのもあったり、あと最初のトレーニングステージのイースターエッグで吹き替え忘れがあったり若干詰めの甘い部分があったのはちょっぴり残念かな。

【総評】荒い部分も見受けられるが良質なステルスアクションゲーム

シリーズ初期作であることをさっ引いても荒い部分もあるけど、
良質なステルスアクションゲームと言っていい。

激シブなサム・フィッシャーの存在感に硬派な世界観。
特別ド派手と言うわけではないが、
まさにプロフェッショナルの仕事って感じの展開は刺さる人には刺さる。

もし興味があるのならば是非一度遊んでみて欲しい。

【評価点】85 / 100

<DIFFICULT:13/ 20>
ステルスアクションゲームとしてみると難易度NORMALでも難しいと感じる。
もうちょっと難易度NORMALはヌルい方がよかったかも。
ただ、これでも当時のトム・クランシーシリーズとしてはカジュアルよりなんだよなぁ……。

<VISUAL:18 / 20>
今見ると古臭さを感じるが、
当時としては十分美麗だし何よりもゲームシステムに沿った影の描写が良い。

<SYSTEM:19 / 20>
UIはごちゃごちゃしてないし、
操作方法もシンプルにまとまっている。
また闇に溶け込むシステムが秀逸だ。

スプリットジャンプはやや慣れが必要なのは人によるかな。

<SOUND:20/20>
BGMは通常時の温和しめな感じ、
敵が警戒したときの緊張感溢れる感じ、
発見された時の焦燥感を感じるの3パターンだが、
どの曲も上手く潜入の雰囲気を作り出している。

SEは足音はしっかりだが銃声がやや軽い気がする。
気のせいかな?

<VOLUME:15 / 20 >
トレーニングステージを含めて全10ステージだが、
いずれのステージもそれなりにボリュームはある。
ただしCIA本部および中国大使館(1回目)、てめえはムズすぎだろオイ。

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