個人的にハマる曲とハマらない曲

年末、(ウォークマンの転送のために惰性で)長年使ってきたMedia GoをPCのメインプレイヤーから引退させ、Foobar2000とASIOを導入した。
そんな流れでまだRatingされていない曲のランク付けをしていると、ハマる曲ハマらない曲の位置付けがなんとなくあると思ったので、個人的な嗜好を書いてみようと思う。
押し付けるつもりはないので、あくまで個人的にだ。

僕がハマらない曲から書いてみると、「ガッツだぜ」が代表的なものとして挙げられるだろう。「ガッツだぜ」とただ言われたって僕はがんばれません……。 こんなんじゃだめだ、というマイナス方面の感情についての歌詞は共感できるけど、それが「俺もっとがんばらないと」に繋がるものなのか? うーむ。 ファンの方がいたら、本当にすまないと思っている!

他、宇多田ヒカルの「traveling」のタクシーの描写とかね。 直接的な現実の描写があると冷めてしまい、途端に曲へのハマり度が下がってしまうのだ。

一方、ハマる曲の代表格は、ご存知ASKAである。
お前ASKAについて書きたいだけじゃないか、というのはおいといて。

そこに立って その時わかることばかりさ
今の僕には ない答えなんだろう何かだろう
そこに立って その時わかることばかりさ
それが自分と 思えたら軽くなる 歩ける

チャゲアスの「not at all」のサビだ。
彼の書く描写は、その場面においての心の動きを細かく書くための1シチュエーションに過ぎない。 また、いわゆる「応援ソング」にしても、具体的な励ましの言葉はなく、歌詞の描写と曲の構成だけで説得力を持たせているので、色々な例にあてはまるのだ。ただし、容易に想像できる例を使わずに描写しなければならないわけで、歌詞を重ねることによって共感を生む必要があり、よって歌詞に掛かる重圧がものすごいことは想像に難くない。

あの「YAH YAH YAH」ですら、比喩表現の塊だもんねw

また、直接的な表現があっても、曲の中での象徴として昇華されていればすんなりと入ってくると思う。 HIGH-LOWSの「青春」
(歌詞:https://www.utamap.com/showkasi.php?surl=65724)
では、渡り廊下で先輩殴ったりリバウンド取りに行ったりという描写があるが、歌詞の美麗さと相まって、これはもはや心象風景だ。

また、感情を揺さぶるような曲のパワーで押し切って欲しい。そこに歌詞の理解度が重なったら無敵だね。
Mr.Childrenは、「少年」や「未完」みたいな、ギリギリしたどうしようもない心の衝動を書いた歌が好きだなぁ。

僕は、まず描写と曲の持つ雰囲気に酔っていたいと思うんだ。 その上で、なにか曲から感じるものがそこに重なったら、より深く好きになる。

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