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全世界待望!俺のいとこ界(あと甥っ子)で、誰がいちばんまともか選手権開催したin宮城②

時間軸がずれたが、このあといとこ兄弟に、その辺の田んぼに放置され、40分ランニングします。


「皮膚科終わりそう。そろそろ戻ってこい」といとこ弟からライン。

戻ってくると、すぐに出発できるように畑の路肩に止めている。
よし、乗るか。と思った刹那、俺は察知した。

今ハンドルを握っているのは、いとこ兄。こいつはまともじゃねぇ。ということは、

(こいつ多分、アクセル踏んで逃げるわ。)


残り30mというところで、車が発信し始めた。

ビンゴだ!GO!!!


 知る人ぞ知る名作映画「GO!」の主人公杉原が、地下鉄の線路を全力で走るばりに、全速力で車を追っかけた。映画とはシチュエーションが逆だがな。

田んぼの脇道をカーブした。
なるほど。そう来たか。
しかし、車のカーブより、人間が曲がる速度の方がはるかにはやい。さらに差を縮めた。

追っかけられてることをものともせず、アクセルを踏む車、トップスピードで追いかける俺。数秒後、勝利を確信した。

一時停止信号だ。

なんとか車を捉えた。

いとこ兄「ああ、すまん。不審者かと思って逃げたわ。」

「誰が不審者だ。白々しいわ!俺は公務...」

いとこ弟「あれ、あいつ甥っ子じゃね?おーい甥っ子ー!」

歩いている甥っ子振り向く。

「うす。」

甥っ子を乗せてファミマに行くことになった。

甥っ子「なんで息切れてんすか?」
俺「車で...置いて...かれたんだよ!」

笑いながら経緯をいとこ兄が武勇伝のように話す。

甥っ子「どこから走ったんすか。」
俺「ん、ああ200mくらい追いかけたかな。」
甥っ子「へぇ。」

なんか甥っ子今東京で一人暮らししてるらしい。わけぇのにすげえな。

甥っ子「え、オレも埼玉行ったことあります。三郷知ってますか?」

俺「おお!三郷行ったんだ!なんかあったっけあそこ。どこに行ったの?」

甥っ子「ラウンド1っす。」

俺「ああ、だよね。笑」

だよねは意味深だったかもしれないが、乗って1分でファミマに着いた。

いとこ弟と甥っ子がタバコを吸い始めた。いとこ兄はその近くにいる。

いとこ弟「おーい、源ちゃんもこっちこいよ!」

俺「いやー、なんかそこにとばり降りてるわ。(五条悟のやつ)」

いとこ弟「ああwwwタバコ吸うやつはなんだっけ?」

俺「クズのクソ野郎。」

いとこ弟「それ、甥っ子にも言えるか?」

俺「まあ、人それぞれですよね。」

いとこ弟「おめ、また逃げんのかよww」

いとこ弟は性格が悪いので、昨日、俺がタバコ嫌いなのを分かって、徐にタバコを吸い出すので、「くせぇな!タバコ吸うやつはクズのクソ野郎だ!」と吐き捨て距離をとったら、

後から来た強面の自分の父に、

「源ちゃんが、父さんのこと、タバコ吸うクズのクソ野郎って言ってたぜ。どう思う?」

と言いやがり、
いとこ父「ああん?」と睨みをきかせてくる。

俺「マアヒトソレゾレデスヨネ」

いとこ弟「にげんなおめぇwww」ってくだりがあったばっかだった。

ロープに繋がれてない野良犬くらい距離をとって傍観してると、

いとこ弟「お年玉やるよ。」
一万円を甥っ子にあげていた。
だから、お前は社長か!

いとこ兄「俺からもやる。」
見栄を張って、一万円を同じくあげていた。

俺はそんな義理はないので傍観していた。

いとこ兄は、家に帰り、いとこ弟と温泉に行くことになった。

いとこ弟「なあ、源ちゃん、お前料理できっか?」

俺「そうだな、無水カレーとかなら作れるぜ。」

いとこ弟「明日教えてくれっか?俺、疲れてる母さんにカレー作ってやりてぇんだ。」

俺「それはいいな。トマトの水分でカレー煮込むんやで。」

俺はその瞬間確信した。

1番まともなのは、いとこ弟や。

(次の日寝坊したとかなんやらで実現ならず。)

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