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『DIE WITH ZERO』ビル・パーキング著/児島修 訳/装丁杉山健太郎

第1刷 2020/09
第15刷 2023/07 (ベストセラー)
自己啓発

ウィリアム・O・パーキンス三世は、アメリカのヘッジファンドマネージャー、映画プロデューサー、作家、そしてハイステークスポーカープレーヤーです。
ウィキペディア(英語から翻訳)

#DIE WITH ZERO
2000件(4/14)

読みやすい本です。
278頁(2.2㎝)
大胆な装丁は杉山健太郎

『娘のスカイとブリサへ
君たちが、冒険と愛に満ちた最高の人生を送れますように』

 扉を開けるとメッセージがあり、まえがきはイソップの寓話"アリとキリギリス"から始まります。

最後にはアメリカ人に珍しく謝辞が7頁にわたっています。
友達や父母、兄弟の名はでてきますが妻の名前はありません。

読み進めた最後のほうでパーキンス氏、黒人だと文中に…
日本人も有色人種だと外国のウィンドウに映る家族を見て思った事があります。

 1969年生まれ。何回か生まれ変わって生きているようにも感じるほど経験豊かな55歳。

文中、特に強く表現したい部分は太ゴシックになっています。

物事は…色褪せて消え去っていく。に共感できる。

なぜならパーキング氏が何回も説明するように人生、お金と自分の時間をいつも秤にかけて決断したシーンが思い出される。

 オーストラリアの介護士の話し。多くの方々の最期を看取っての後悔は" 働きすぎた。もっと家族との時間を取るべきだった…" の内容が最多だそうです。

日本でも同じような話を聞いた事があります。世界共通の後悔…のようです。

 我が家の場合:家族は概ね好きな人生を選んで生きている。失敗してもクリアすれば良い。やりたい事は時間がかかってもやり直せば良い。こんな雰囲気が家族間で蔓延していた。

誰も誰かのために我慢はしない。自分の嫌なことは人にしない。自分で出来ることは頼まない。このくらいのルールがモヤっとある程度。

好きな事をするより嫌なことはしない!のが選択肢になった。

 振り返り良かった事は20歳の時、振り袖を返上してヨーロッパ50日の旅。その時は考えもしなかったが、コレが支えと言うか…人生(物事)の基準値になった。

特に日本のような海に囲まれた島国を出国して他国に入国するのは特別な体験だった。
若い時でなければこの感覚(無風状態)は生まれないと思う。

「鉄は早いうちに打て!」と言いますが、お金が出来ては遅すぎる(好奇心が薄れる)と思ったので、子は12歳の時単身で地球の裏側を見せた。

あえてこの本の内容は持ち出しませんが、確かには若い頃一所懸命で得たお金と多少のキャリアを持ってから得るお金は質が違った。

また、よく世界何ヶ国も行った。と言われますが、ツーリストでは意味が違う。

家族で住んでみてスーパーで砂糖や塩を買ってこそその国の文化が知れてくる。
異文化を早く体験するとキャパが広がる。外国の車に乗るとその国民性を計り知るように…

しかも、若い時お金も充分であるはずがない。「エイッヤッ〜」です。

 有名デザイナーの作品を国々で買って、買って… それらは気持ちを豊かにするばかりではなく囲まれて育った子の眼を養ってくれた。次世代に続くとコレも後でわかった。

 なくなったものより得た家族の無形の財産は共有できて、一生続く。パーキング氏の言いたいことは体験していた。間違ってない事を確認出来て嬉しい。

 もし、コレを読んでくださっている方々に贈る言葉。

日本人は語学を学ぶ切羽詰まった環境がありません。是非、若い日に生きる糧に環境をづくりを!

中東など言葉が生きる武器になります。頭を柔軟に正しい母国語と英語はもちろん後、せめて一カ国語マスターしてください。わたしの後悔です。

語学は一気に勉強する時期があります。学問に王道はないとしみじみ思っています。

それと…
本当に欲しい物(気になる物)は「清水の舞台から後ろ飛び」の思いで買った方が良い。物欲はエンドレスではない。

好い人生を!
スモモ(季)の花が今年も満開です。




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