9月10日のぐだぐだ
ご時世的に今、自分の行動範囲が狭くなりすぎて大した出来事も起きないし日記を書く気にもなれずにいたけど、気まぐれにやっぱり書いてみる事にした。
最近、「当たり前のことが当たり前じゃなくなっていく」とか聞く度に使い古された言葉すぎて反吐が出るわ!って思うんだけど、やっぱり、ごく当たり前の日常のルーティン一つとっても制限がかかってどんどん穴あき状態になっていくことが怖いし腹が立つし、混乱する。虫食いみたいにコロナに生活が蝕まれている。
こんな我慢ばっか強いられて、修行僧じゃあるまいし。制限制限制限制限禁欲禁欲禁欲制限制限気が狂うわ。何に腹立てればいいかもよくわかんないし、だんだんぐったり力が抜けて無気力になりつつある最近。
でも力が抜けきって無抵抗になってみたら、それはそれで見えるものもあった。
先月の会社からの帰り道での話。いつも小学校の前を通るのだけど、ふと唐突に、夜の校舎ってどんな匂いだっけと思った。
人気のない住宅街だし、いいやってマスクを取ってみた。
瞬間、蒸し暑くこもっていた鼻が、口が、頬が、夏の夜の空気に触った。校庭の草の匂いとか、どっかの家の晩御飯とかお風呂の匂いとか、一気に情報が流れ込んできた。
うおー、こんなんだったな。って思い出した。暗闇に目が慣れていくみたいに、皮膚呼吸とか匂いの情報が肌に馴染むまでその場に佇んでいた。ディティールの細やかさにビビったけど、今まではこれが普通だったのだよな。
ひとしきりしんみりしてからマスクを付け直して、帰り道をまた歩き出した。
「雨の匂いがするね」ってまた誰かと言い合いたくなった。
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