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ワタワタと焦ったら「呼吸」を意識するといい

フォレスト出版編集部の寺崎です。

現在、編集途中の新刊のゲラの整理をしています。で、いまとても呼吸が浅いです。焦っています。

なぜなら、入稿前の段階で著者が大工事と言えるような、大どんでん返しな赤字をドーンと入れてきたからです。

えっ、このタイミングでこの修正!?
えつ、ここもあそこも削除して、新規原稿の挿入!?

こんなときには「呼吸」です。

そうです。ちょうど『新版 呼吸の本』を出したばかり。いったん編集作業から離れて深呼吸しています。

「呼吸を意識する」

ただ、これだけでもいいそうです。

『新版 呼吸の本』から「なぜ、呼吸を意識するのがよいのか」について引用します。

問い:
ふだんは何も意識せずに息をしていますが、
呼吸法では意識して呼吸します。
意識するしないでどんな違いがあるのですか?

呼吸を意識することは
心を意識すること

とてもいい質問です。
はっきり言って、月とスッポンくらい違います。
健康も運命も意識で決まります。
意識はあなたの人生の羅針盤なんです。

ぼくの呼吸は意識がとても重要。
さっき透明のコップと濁ったコップの話をしましたね。意識して呼
吸するのは心のクリーニング、心の汚れを取るのが目的です。呼吸
することで透明なコップ(心)になるんです。
言葉にしてみますね。

○透明なコップ(心)の言葉
 良心の心
 感謝の心
 慈悲の心
 愛の心
 謙虚な心
 穏やかでやすらかな心
 落ち着いている心

○濁ったコップ(心)の言葉
 自分さえよければいい心
 不安な心
 心配な心
 怒りの心
 恐れの心
 ぐちを言う心
 泣き言を言う心
 憎しみの心
 ねたみの心

人間はこの二つの心をもっていて、そのときの都合で行ったり来たりします。心の状態は息(呼吸)に表れますから、呼吸を意識するということは、自分の心を意識することになります。

透明なコップを「意識する」やり方をお教えしますね。

自分が気に入ってる言葉を紙に書いて、目につくところに貼るんです。透明なコップの言葉ですよ。便所、天井、壁、いたるところに貼ってからだに叩き込むんです。もちろん手帳に書いて毎日見ます。

朝、昼、晩、寝る前。気がついたら見て、インプットするんです。

極めつきを教えますよ。手のひらに書くんです。
ぼくの例で言いますとね、傲慢な心を改善するために手のひらに「謙虚」と書いてるんです。気持ちが萎えるたびにすぐ手のひらを見るんです。三六五日つづけるんです。すると少しずつ、少しずつ慣れてくるんです。ぼくも発展途上ですから、今は少し進化して「十倍の謙虚心」と書いてます。

これくらいで改善できないときは、おなかに書くんです。「十倍の謙虚心」と書いて仕事するんです。風呂に入って消えたら、また書いて寝るんです。

これは効果出ますよ。

これだけではなんじゃらほいって人もいるかもしれませんね。私もかなりそっち寄りです。なので、もうちょい突っ込んで質問してみます。

問い:
腹が立ったり、不安になったりしたとき、
気持ちを静めようと思ってもうまくいきません。
気持ちをきりかえるにはどうすればいいのでしょう?

抜け出すきっかけを
自分の中にもちましょう


多くの方は、うまくいきません。
ぼくも最初はうまくいきませんでした。
昔ね、瞬間湯沸かし器って言われてました。すぐカーッとなり、切
れるんです。すぐ切れてました。若いときはグレてましたから……。
腹が立つの得意だったみたいです。

こういう性格だと、仕事も人間関係もうまくいきません。長い間ずっとひとりで気にしてました。(本当の話です)
何でこうなるのか……?
これじゃまずいと気がついているんだけど、すぐには直らない。なんとかしたかったんです。

そういうとき、まだ母が生きていた頃ですが、母からの手紙を見つけたんです。読み返していたら、別にどうという内容じゃないんですけど、母の気持ちがわかってきて、ぼくは母に守られているんだなって思ったんです。

母に対する感謝の気持ちが起きたんです。

それからです。毎日、手のひらに「感謝」って書いて仕事に行ってました。
仕事しながらときどき手のひらの「感謝」という字を見て、自分に言い聞かせました。お母ちゃんがぼくを守ってくれてるから必ずよくなる。カッとなると、左手を見るんです。「感謝」という字がぱっと目に飛び込んできます。お母ちゃんがぼくのそばにいる。これを繰り返しました。三六五日です。(今でもときどきやってます)

こうして気持ちをきりかえる基礎をつくりました。

これは簡単なことではないんです。
でももっと気軽に、沈んだ気持ちを明るくきりかえるやり方があります。心配、不安から抜け出すきっかけを自分の中にもつんです。ぼくの場合は「母の手紙」でしたけど、だれにでもそれは作れるんです。
自分の気持ちを軽く楽しく明るくする言葉です。
ぼくがやってる秋田のレッスンではね、「湯たんぽのふくろ」、「猫」、「植物の葉っぱ」、「イチゴ」、「水(田沢湖)」などなど。いろいろ出ましたよ。

自分にとって大切な言葉を見ることで、イメージがからだに変化を起こして、きりかわるんです。

『新版 呼吸の本』には「呼吸」を通して、人生をよりよくしていくヒントが詰まっています。

「カーッとなってしまう」「不安を感じる」「焦りに駆られる」ということに悩む方のお役に立つ内容です。

ちなみに冒頭でカーっとなってしまった著者の方とは、さきほど電話で話して、一件落着しました。

電話をかける前に「吐いて吸う」「吐いて吸う」と呼吸を意識して心を整えたのはいうまでもありません。


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