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「アルツハイマー病は脳の糖尿病だった」ー糖尿病専門医が教えるアルツハイマー病の指南書が登場!ー

こんにちは。
フォレスト出版・編集部の美馬です。

先日、老化を早める物質「AGE」がアルツハイマー病のリスクを上げていた、という話をしました。

これまで、老化は「酸化」による体に起こる「サビ」が原因だと考えられていました。これも間違いではないのですが、それ以上に糖化によって生まれるAGEが老化に深く関与していることが明らかになっています。

そもそも糖化とは、タンパク質や脂肪にブドウ糖が結合する反応のこと。こちらは体に起こる「コゲ」と呼ばれています。これがAGEの正体です。つまり、私たちは老化を防ぐために、そしてアルツハイマー病にならないために、AGEを溜めないような生活をしなければならないというわけです。

詳しくは下の投稿をご覧ください。

このAGE研究の第一人者、糖尿病専門医の牧田善二先生が、20万人以上の患者を診てきた経験から導き出した”アルツハイマー病にならない”方法をまとめた新刊が6月12日に発売されます!(Amazonでは6月9日発売)

牧田善二・著『糖尿病専門医だから知っているアルツハイマー病にならない習慣』(フォレスト出版)

書影をクリックするとAmazonページに飛びます。

なぜ、糖尿病専門医がアルツハイマー病について語るのか? このように思う人も多いでしょう。実は私も、牧田先生から直接お話を伺うまではそんなふうに思っていました。

しかし、糖尿病とアルツハイマー病には共通点が非常に多くあったのです。話を聞けば聞くほど、目からうろこな情報がたくさん出てくるではありませんか! 元看護師の私が、臨床現場でも学校でも教わらなかったアルツハイマー病の真実とその回避方法が1冊になりました。

そんなアルツハイマー病の新常識が詰まった本書の概要をお伝えしていきます。

【著者プロフィール】
牧田善二
1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行なう。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、「The New England Journal of Medicine」「Science」「THE LANCET」等のトップジャーナルにAGEに関する論文を筆頭著者として発表。1996年より北海道大学医学部講師、2000年より久留米大学医学部教授を歴任。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。世界アンチエイジング学会に所属し、エイジングケアやダイエットの分野でも活躍、これまでに延べ20万人以上の患者を診ている。
著書に『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)、『糖質オフのやせる作りおき』(新星出版社)、『糖尿病専門医にまかせなさい』(文春文庫)、『日本人の9割が誤解している糖質制限』(ベスト新書)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎新書)、『20万人を診た老化物質「AGE」の専門医が教える 老化をとめる本』(フォレスト出版)ほか、多数。

2023年、高齢者の5人に1人が認知症に罹る時代に突入しました。そして、そのうちのおよそ7割が「アルツハイマー型認知症」に苦しめられている現状にあります。

アルツハイマー病に関する本は数多くありますが、そこには発症のメカニズムや症状について詳しく書かれていても、その予防法と進行の食い止め方に対する明確な答えはなかったように思います。それはなぜか。アルツハイマー病は、がんよりも厄介な、不治の病だからです。

しかし、本書では糖尿病治療の知見から、
「そもそもグレーゾーンとはどういうものなのか」
「そこで何をすれば良いのか」
「日頃の生活でどんなことに気をつけるべきなのか」
「何かサインが出ているとしたら、どうキャッチしたらいいのか」
などの、読者の皆さんの疑問をわかりやすく解説しています。

糖尿病とアルツハイマー病には共通点が多くあると言いましたが、この共通点の多さに、専門医の間ではアルツハイマー病は「脳の糖尿病」「3型糖尿病」と呼ばれているというのです。つまり、アルツハイマー病を予防する上では、糖尿病に関する深い知見が必要不可欠ということ。

著者は、糖尿病専門医として、これまでに20万人以上の患者にアドバイスを行ない、実際にアルツハイマー病の進行を食い止めた実績があります。

年齢も置かれている状況も問わず、アルツハイマー病に不安を抱く人なら誰でも活用できる「一生アルツハイマー病とは無縁の生活」を送るための1冊です。

本書の発売に先立ち、「はじめに」「目次」を全文公開しますので、ぜひ最後までお読みになっていただけるとうれしいです。

はじめに がんより怖い不治の病に勝つ方法

高齢者の5 人に1 人が認知症という衝撃

「最も罹かかりたくない病気はなんですか?」
 こう問われたら、あなたはどう答えるでしょう。
 医者である私は、日本人の死因第1位である「がん」が圧倒的に多いのだろうと思っていました。
 ところが、実際にある生命保険会社が行なったアンケートを見ると、第2位の「がん」を大きく引き離し、「認知症」がトップに立っているではありませんか。みんな、「認知症にだけはなりたくない」と考えているのです。
 せっかく100歳まで生きられる時代になったのに、「認知症になるのが怖いから長生きしたくない」と言う人もいるくらいです。
 それほど多くの人が認知症に罹りたくないと思っているにもかかわらず、依然として認知症患者は増え続けており、厚生労働省は2025年に700万人を超えるという推計値を出しています。なんと、高齢者の5人に1人が認知症になる計算です。
 一方で、がんは一生のうち2人に1人が罹患すると言われています。がんのほうが罹患率は高いけれど、それよりも認知症が恐れられているのは、「不治の病」だからでしょう。
 今や、がんは早期発見・早期治療すれば治る時代で、多くの人がそれを知っています。あなたの周りにも、すっかりがんを克服して普通に生活している人がいるはずです。
 では、認知症はどうでしょう。「治ったという人など聞いたことがない」のではありませんか。
 あの人ちょっとおかしいなと思っていたら、徐々に物忘れの症状がひどくなって、ついに施設に入ったとか、亡くなったという話を聞いた……。残念ながら、これが認知症という病気の現実です。

アルツハイマー病で苦しむ人が激増する

 認知症の中でも、とくに多いのが本書で扱うアルツハイマー型認知症です。一般的には、「アルツハイマー病」と呼ばれていますね。アルツハイマー病は、日本人の認知症の半分以上を占めており、かつ、徘徊などによって家族や周囲の人たちをも混乱に陥れるやっかいな病気です。
 アルツハイマー病によって苦しめられる人は患者本人に留まらないわけで、今後も、増加の一途をたどることで社会的にも大きな問題となることは明らかです。
 そうした背景もあって、アルツハイマー病にかかわる薬の開発が進められているものの、せいぜい進行を遅らせるというレベルです。
 それもそのはず、一度変化してしまった脳は元通りにはなりません。どんなに素晴らしい薬が開発されたとしても、進行を少しでも止めるのが精一杯です。
 これが、ほかの臓器の病気であれば、移植という方法もあるでしょう。しかし、脳だけは移植不可能。
 となれば、なんとかアルツハイマー病にならないように予防ができないか、あるいは早期に手を打って食い止めることができないかと考えるでしょう。
 しかしながら、「アルツハイマー病は防ぎようがない」と言われてきたことが、さらに私たちを絶望的な気持ちにさせてきました。がんなら、正しい検査を受ければ早期発見することができるのに、アルツハイマー病ではそれもできない。ただ恐れているしかなかったのです。
 私は、こうした状況から多くの人を解放したくて本書を書くことに決めました。
 これまで、一般人に向けたアルツハイマー病に関する本は、山ほど出版されてきました。そこには、発症のメカニズムや症状について詳しく書かれていても、読者が一番知りたいことは抜け落ちていました。すなわち、なんとか予防できないか、早期に見つけて手が打てないかという切なる願いに対する答えはありませんでした。

アルツハイマー病を予防する方法はある!

 しかし私は、「アルツハイマー病は予防できる」、「グレーゾーンなら元の状態に戻せる」という確信を持っています。実際に、自分の患者さんたちをアルツハイマー病の淵から救ってきた多くの実体験があるからです。
 とはいえ、私は認知症を扱う専門医ではなく、銀座でクリニックを構える糖尿病専門医です。そして、だからこそアルツハイマー病を予防する方法をよく理解していると言っても過言ではありません。
 詳しくは後述しますが、アルツハイマー病は糖尿病と深くリンクしており、専門家の間では「アルツハイマー病は3型糖尿病」という認識が広まりつつあります。要するに、アルツハイマー病を予防する上では、糖尿病に関する深い知見が必要不可欠なのです。
 また、糖尿病に罹るとアルツハイマー病のリスクが倍増することも明らかになっています。そのため私は、自分の患者さんを守るべく、ある検査を推奨し、その結果に応じてさまざまな予防アドバイスを行なってきました。これにより、アルツハイマー病のグレーゾーンにいた人も悪化することなく、普段通りの生活を送り続けることができています。
 そもそもグレーゾーンとはどういうものなのか、そこでなにをすればいいのか。
 日頃の生活でどんなことに気をつけるべきなのか。
 なにかサインが出ているとしたら、どうキャッチしたらいいのか。
 こうしたことについて、日頃から患者さんにアドバイスしているのと同じように、これからわかりやすく述べていくつもりです。
 もちろん、その方法は糖尿病ではない人にも共通してあてはまります。年齢も置かれた状況も問わず、アルツハイマー病に不安を抱く人なら、誰でも活用できます。
 本書を読んでいただければ、もう大丈夫です。アルツハイマー病とは無縁の人生を、どうか心の底から謳歌してください。

第1章 アルツハイマー病が治るという真っ赤な嘘

◎がんより深刻なアルツハイマー病 
◎認知症のなかで最も多いアルツハイマー病 
◎アルツハイマー病は20年も前から始まっている
◎アルツハイマー病はどうして起きる? 
◎世界一、アルツハイマー病に罹りやすい日本人 
◎誰でも罹る、若くても罹る 
◎「グレーゾーン」と呼ばれる軽度認知障害 
◎アルツハイマー病はとにかく予防がすべて

第2章 アルツハイマー病は「脳の糖尿病」 

◎世界中で証明された糖代謝とアルツハイマー病の密接な関係
◎高血圧もアルツハイマー病を誘発する
◎糖尿病の原因は肥満ではない
◎糖尿病で恐いのはその裏にあるもの
◎2型糖尿病は発症するずっと前から進行していた
◎酷似する膵臓と脳のはたらき
◎血糖値のコントロールが効かなくなる「インスリン抵抗性」
◎アルツハイマー病が「3型糖尿病」と呼ばれるわけ
◎インスリン抵抗性がアミロイドβを蓄積させる
◎老人斑をつくる物質の正体
◎老化物質AGEはなぜできるのか?
◎アルツハイマー病予防で最も重要なこと

第3章 脳を萎縮させる12の原因

◎日常生活上の認知症リスクの数々
◎何歳になっても認知症のリスクは変わらない
◎1.教育──すべては「正しい知識」から
◎2.難聴──騒音が脳に与える大きな影響
◎3.頭部外傷──頭を打って「記憶障害」はホントに起きる
◎4.高血圧──中高年に血圧管理が必要なもう1つの理由
◎5.過度の飲酒──知らない人が多すぎる「過度の飲酒」の過度の意味
◎6.喫煙──脳の酸欠を引き起こす悪魔の物質「ニコチン」
◎7.うつ──気分の落ち込みが認知力低下の皮切りに
◎8.社会的孤立──定年退職後に陥りやすい孤独感の正体
◎9.運動不足──頭の体操を加えて、単純な運動から複雑な運動へ
◎10.大気汚染――他人事ではいられない! 脳のゴミを蓄積する環境問題
◎11.肥満――太っている人は脳のバリア機能が弱くなっている?
◎12.糖尿病――「糖尿病性認知症」という言葉があってもおかしくない

第4章 今からでも間に合うアルツハイマー病予防対策

◎20代でも早すぎず、70代でも遅くない
◎心配なら遺伝子検査を受けてもOK
◎健康的に見えて実はアルツハイマー病を量産する食事
◎カロリー制限不要、必要なのは糖質制限
◎炭水化物の摂取がアルツハイマー病の進行を早める
◎隠れ糖質にはご用心
◎AGEを溜めない調理法
◎地中海式ダイエットはアルツハイマー病にもよく効く?
◎良い野菜には「ファイトケミカル」栄養素が詰まっている
◎認知機能を向上させるシナモンの力
◎日光もAGEを増やす原因になる
◎ホルモン補充療法で全身が若返る
◎男性も更年期障害と無関係ではいられない!
◎アミロイドβから脳を守る補酵素「コエンザイムQ10」
◎脳の萎縮を軽減させるDHA・EPA
◎ストレスホルモンはアルツハイマー病にも関与していた

第5章 事例多数!
アルツハイマー病予防治療の劇的効果

◎MRIは万能な検査ではない
◎アルツハイマー病を早期発見できる唯一の方法
◎アルツハイマー病が怪しくなったら飲む特効サプリ
◎なぜ、「イチョウ葉エキス」が選ばれるのか?
◎安心安全なサプリメントを選ぶときの指標
◎【事例1】明らかなアルツハイマー病から正常範囲内へ脱した男性
◎【事例2】運動併用でアルツハイマー病の予兆をコントロールした女性
◎【事例3】若年性アルツハイマー病を絶対阻止する強い意志を持った女性 ◎【事例4】正常範囲内でも予防治療で安心を得た女性
◎【事例5】MCIから悪化させることなく健康を維持し続けた男性
◎【事例6】透析を回避し、アルツハイマー病とも無縁の生活を送る男性
◎【事例7】介護経験から自分事として早々に予防治療を始めた女性
◎ 手先を動かす「作業療法」に取り組む 
◎【薬物治療の可能性1】経鼻インスリン
◎【薬物治療の可能性2】DPP ─ 4
◎【薬物治療の可能性3】メトホルミン

おわりに 夢を持って楽しくアルツハイマー病を予防する


本書で紹介する方法で、絶対にアルツハイマー病に負けることなく、100歳までの人生を楽しく生き抜きましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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