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発想に困ったら「No.1」にしてみるといい

フォレスト出版編集部の寺崎です。

「アイデアをなんとかすぐに捻り出さなければならない」という状況にいる人にとっての救世主となる書『速案ーー誰よりも速くアイデアを生む15の公式』の中から今日はいちばん簡単な公式を1つご紹介します。

その名も「No.1作成法」です。

課題に「No.1キーワード」をつける
アイデア作成法

 アイデアを発想するうえで有効な方法の1つに「極端に振りきる」というものがあります。
 すでにご紹介している公式「常識変換法」では、常識をよりありえない非常識に。「他者視点法」では、憑依する相手をより突き抜けたものに。「条件限定法」では、限定する条件を思い切ったものにといった発想の振り切りが大事だというお話をしました。
 そしてその「発想の振りきり」を簡単に作り出せるのが「No.1作成法」です。
 この公式は今までの公式の中で最も簡単です。
 課題に「世界一大きい」「世界一小さい」「世界一長い」「世界一短い」「世界一早い」「世界一遅い」など「No.1キーワード」をつけるだけです。

西島知宏『速案ーー誰よりも速くアイデアを生む15の公式』より

ここでいう「課題」とは、アイデアを生み出した先に解決する課題を指しています。

さて、No.1作成法とはいったいどういうものなのか。

 No.1作成法は、簡単な発想法ではあるのですが、意外と固定観念にとらわれていると気がつかないアイデアが生まれます。たとえば、私の職業でもある広告クリエイターは、CMといえば15秒、30秒という秒数を前提条件にして考えるクセがついています。しかし、No.1作成法で発想してみると、こうなります。

課題 新しいCMのアイデア
 
 この課題に対して「世界一短い」というNo.1キーワードをつけて発想してみます。

世界一短いCM」

西島知宏『速案ーー誰よりも速くアイデアを生む15の公式』より

なるほど。
世界一短いCMはちょっと気になります。

 広告クリエイターにとって、テレビCMといえば15秒が前提です。だから、15秒という時間ありきでストーリーを考えてしまいます。
 しかし、No.1キーワードである「世界一短い」を強制的につけることで、知らず知らずのうちに抱えていた固定観念を壊すことができます。
 そうすると「1秒のCMを15本作ればいいじゃないか」とか「3秒で商品を説明して、あとは画面がフリーズしていたほうがSNSで話題になるんじゃないか」など、従来発想できなかったアイデアを発想することができます。
 逆に「世界一長いCM」ということで10時間くらいのCMを制作し、ギネスに申請、そのプロジェクト自体を話題にするというやり方もあるかもしれません。

西島知宏『速案ーー誰よりも速くアイデアを生む15の公式』より

出版の世界でも考えてみます。

「世界一薄い本」
「世界一厚い本」
「世界一重い本」
「世界一共著者が多い本」
「世界一豪華な本」

世界一豪華な本は作ってみたいですね。世界の大富豪がお金を出してつくる自叙伝とか、可能性はありそうです。

本書『速案』の「No.1作成法」のくだりでは、集客に苦戦している経営の厳しい温泉宿をV字回復させるためのアイデア発想法を実践しています。

ぜひ、気になった方はお手に取ってみてください。

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