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【フォレスト出版チャンネル#243】ゲスト/広告クリエイター|なぜビル・ゲイツは、毎日皿洗いをするのか?

このnoteは2021年10月19日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

国内外で活躍する広告クリエイターにして家事野郎

渡部:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティの渡部洋平です。今日は編集部の森上さんと共にお伝えしたいと思います。森上さん、よろしくお願いします。
 
森上:よろしくお願いします。
 
渡部:今日はまた森上さんが素晴らしいゲストの方をお呼びしてくださいました。今日はどんな方なんですか?
 
森上:そうですね。すごく素晴らしい方なんですが、広告関係の会社でご活躍されている方ということで、シンプルにご紹介させてください。
 
渡部:はい。わかりました。では、僕らがダラダラと話していてもあれなので、さっそくですが、ゲストの方にご登場いただきたいと思います。本日のゲストは、広告クリエイターの堀宏史さんです。堀さん、どうぞよろしくお願いいたします。
 
堀:よろしくお願いします。本日はありがとうございます。
 
森上:ありがとうございます。よろしくお願いします。
 
渡部:では、簡単に私のほうからプロフィールをご紹介させていただきたいと思います。堀さんは、これまでに広告業界でリアルとデジタルを融合させた新しい広告を実現し、国際広告祭での受賞歴多数。また、国際カンファレンスでスピーカーとしても活躍するなど、多くのグローバルエリート達とのビジネス経験が豊富にあり、そんな多忙な毎日を送る中、家事にもしっかりとコミットすることで、仕事と家事を両立してきた方です。好きな家事は皿洗いとゴミ出し……、これだけ聞くといったい何なんだという気がするかもしれませんが(笑)。
 
堀・森上:(笑)。
 
森上:ありがとうございます。今、お伝えした堀さんのプロフィールを聞いて、「あれ?」と思った方もいらっしゃると思うんですけど、日本国内外で、バリバリお仕事をされながら、一流の家事野郎でいらっしゃる方なんですよ。
 
渡部:家事野郎ですか?
 
森上:そう、家事野郎。家事は家の「家事」のことですね。で、野郎は男の「野郎」です。先輩に向かって野郎って言うのも大変失礼なんですけど。家事野郎としても注目されている方です。
 
渡部:はい。では、家事野郎の堀さんに今日はお話していただきたいと思います。
 
森上:そうですね(笑)。それで、10月11日にフォレストから『家事こそ、最強のビジネストレーニングである』という新刊が出るのですが、そちらでご一緒させていただいて、それで今回こういったかたちでVoicyでもいろいろと堀さんのお話をお聞きできればなと思いまして、お招きしたという次第です。

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渡部:ビジネスをやっている方ほど、家事もやったほうがいいという、なかなかユニークな切り口ですね。
 
森上:そうなんですよ。渡部さんはやっています?
 
渡部:やったり、やらなかったりですね。
 
森上:そこに対するパートナーとの軋轢とかは、大丈夫ですか(笑)?
 
渡部:そうですね。わからないです。これは今日の話を聞いてから、考え直したいと思います(笑)。
 
森上:そうですよね(笑)。いや、僕も堀さんとお話をさせていただく中で、いろいろと反省したり、こうすればいいんだとか勉強になったので、リスナーの方にもいろいろと役立つ内容になっていると思いますので、ぜひお聞きいただければと思います。じゃあ、さっそくいいですか? 僕のほうから堀さんに質問しても……。
 
渡部:ぜひぜひ!
 
森上:はい。では簡単で結構なんですが、広告クリエイターとしてのお仕事について、ちょっとお話を伺ってもいいですかね?
 
堀:はい。広告関連の仕事をさせていただいていて、通常イメージされるような広告をつくったりしているんですけども、特に僕の場合はちょっと海外との仕事みたいなものが多くて、自分自身も海外にいたということもあって、割とグローバルで活躍されているクリエイターの方とか、ビジネスマンの方と付き合いが多かったんですよね。
 
森上:そうですか。そういった方というのは、それこそご家庭を持ちながらもお仕事もバリバリという感じの……。
 
堀:そうなんですよね。それで、僕も海外の方と話をしたりしている中で結構驚いたのが、割と皆さん家事と言うか、家のこととか教育とか結構コミットされてやっていらっしゃるというのがありまして、なんでなんだろうなってちょっと思っていたところがあったんですね。
 
森上:僕もそれをちらっと聞いたときに、これはすごいお話だなというところで、堀さんと、堀さんと共通の知り合いの方がいらっしゃるんですけど、その3人で企画を立ち上げたというのが、今回のご本のきっかけなんですよ。
 
渡部:じゃあ、話をしている中で、「みんな、本当に家事をやっているよね」みたいなところから……。
 
堀:そうですね。
 
渡部:へー。

家事は、脳のアクティブレストであり、最強のビジネストレーニングである

森上:そうなんですよ。あと、今回のご本の中でもちょっと触れていただいているんですけども、渡部さん、知っていました? ビル・ゲイツっているじゃないですか。
 
渡部:はい。
 
森上:あの方、毎日皿洗いをしているんですよ。
 
渡部:そうなんですか! へー! それこそお手伝いさんがやればいいやみたいな感じなのかなと思いましたけど、そうじゃないんですね。
 
森上:そう! まさにそうなんですよ。
 
堀:そうですね。僕も最初はそう思っていたんですけど、ビル・ゲイツさんが毎日皿洗いをされているって聞いて、どう考えても、誰かにお願いするっていうことは可能でしょうし、なんでやっているんだろうなっていうのを考えていたんですけど、いろいろと調べていくと、通常使っている仕事脳みたいなところから離れて、皿を洗うことによって、すごくリラックスできるみたいな。そういうところがあって、むしろ積極的にそういうのをやってリフレッシュしているんだみたいな話を聞いて、なるほどなと思ったのが、この本を書くきっかけだったんですね。
 
森上:これはつまり、仕事脳から一旦離れるっていうことで、脳を休ませるみたいな感じなんですよね?
 
堀:そうなんですよね。日ごろの仕事のタスクとか、いろいろなToDoとか、皆さん、ありますよね?
 
森上:はいはい。
 
堀:悩み事も当然ありますし、モヤモヤしている中で、そういうものを全部忘れて、何も考えないで、お皿洗いに没頭するということなんですよね。そうすると、一説によると、ストレスレベルが低くなったりとか、新しいアイデアを思いつく可能性が上がっていくみたいな話もありまして、「アクティブレスト」とも言うらしいんですけど、要は「積極的に体を動かして積極的に疲労回復していこう」みたいなことで、いわゆる家事のアクティブレストみたいなものであるっていう捉え方をしているんじゃないかと考えたんですよね。
 
森上:なるほど。体を動かして、ちょっと脳を休ませるって、よくクリエイターの方とか、私もたまに編集という立場で、タイトルを考えたりとか、ちょっと煮詰まっちゃったときに散歩したりとか。
 
堀:あ、そうですね。
 
森上:ちょっとあれに近いですよね。
 
堀:そうですね。散歩したりとか、体を動かすとか、あとは何も考えずにエンターテイメントコンテンツを見てボーっとするとか、ちょっとそこから離れるみたいなところが逆にいいようで、コペルニクス的転回と言うか、「そういうことがあるんだ!」みたいなことがありまして。
 
森上:そうなんですよね。ビル・ゲイツの記事って、ちゃんと科学的なところの見地もあるんですよね。あれは元々は、海外の記事でしたよね?
 
堀:そうですね。海外の記事ですね。やっぱりそういうアクティブレストの中で、ストレスレベルが低くなるみたいな話も出ていて、なるほどなと思ったのがきっかけなんですよね。
 
森上:渡部さん、だからちょっと瞑想とかと近いかもしれないですね。
 
渡部:そうですね。僕もお伺いして、瞑想とか、あと、アイデアが出るとかだと、いわゆる三上(さんじょう)とかよく言いますけど、それに近いんですかね?
 
堀:そうなんですよね。やっぱりマインドフルネスと言うか、家事によるマインドフルネスみたいなものがすごくあるんじゃないかなと思っていて、実際、僕もお皿洗いが好きと言うか、結構やるんですけど。
 
森上:ゴミ出しと(笑)! 好きな家事なんですよね?
 
堀:好きなほうなんですけど、やっぱり何も考えずにやって、ちょっと温かいお湯とかを触りながらやっていると……、でも僕も人間なんでやる前はめんどくさいなと思うんですけども、終わった後はやっぱりスッキリすると言うか、確かになという。お風呂とかでも入る前は皆さん、面倒くさいなと思うじゃないですか。でも、入った後で後悔することってあんまりないじゃないですか。実際問題。
 
森上:確かに、確かに。
 
堀:「あー、今日、お風呂入らなきゃよかったな」ってことはなくて。
 
森上:(笑)。
 
堀:やっぱり「スッキリしてよかったな。今日も一日疲れたな。」みたいな感じで、ベッドに入ると思うので、家事も意外とそういうところはあるんじゃないかと。嫌だ、嫌だと思ってやるだけじゃなくて、意外とこれってリラックスになっているなとか、マインドフルネスになっているんじゃないかなみたいなことをちょっと感じたりする方もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですよね。
 
森上:確かに、確かに。実際、それをやらないほうがよかったなんていうことは、家事に関しては、絶対ないですよね。
 
堀:そうですね。またここ最近はやっぱりコロナ禍で、在宅の時間も多くなって、家事に向き合うビジネスパーソンの方も多くなったと思うんですよね。それをやっぱりストレスに感じていらっしゃる方も多いですし、正直、僕もその一人ではあるんですよね。いろんなことをやらなきゃいけないけども、どうやっていいかわからないとか、変にやって、パートナーから何か言われちゃったりとか。でも、やらないと、それはそれで言われちゃったりとか。そういうことはすごく多くなっていると思うんですけど、家事に対してネガティブに思うんじゃなくて、少しポジティブな面もあるし、なんならそれをやることでビジネスにいい影響、効果があるよみたいなことも、この本でお伝えしたいことだったりするんですよね。
 
森上:そうですよね。渡部さん、今、脳のアクティブレストっていうお話があったじゃないですか。これ実は、実際にやりだすとビジネススキルをすごく鍛えられるっていう、さまざまな効用っていうのを見出すことができてきたんですよね。
 
渡部:一石三鳥ですね。
 
森上:そうなんですよ。まさにそう!
 
堀:皆さん、お仕事を毎日されていて、例えば段取りをうまくやろうとか、分析をやろうとか、調整をうまくやらなきゃいけない、スケジューリングとか、同時にいろいろとやらなきゃいけないとか、効率を上げながら、コストもコントロールしなきゃいけないとか、チームをどう運営するだとか、いろいろとあると思うんですけども、そういうものがすべてと言うと、ちょっと大げさかもしれないですけど、割とこういう家事の中に実はそういうエッセンスがあって、実際に仕事にも活かせるし、逆に仕事で培われたそういう皆さんの能力とかを家事に活かせるっていう面もあるのかなっていうふうに考えたんですよね。
 
森上:そうですね。皿洗いとか、洗濯物とか、アイロンとかもそうなんですけども、それを実践の仕事のスキルっていうのと紐づけて、解説してくださったのが、今回の堀さんのご本なんですよ。
 
渡部:そうなんですか。
 
森上:そうなんですよ。
 
堀:ある種、究極の公私混同と言うか。
 
森上・渡部:(笑)。
 
堀:通常はやっぱり仕事と家庭とは、皆さん分けて考えていらっしゃるし、行動されていらっしゃると思うんですけども、意外と共通点もあるし、意外と相乗効果があるんだよということを、皆さんにお伝えしたいんですよね。
 
森上:そうなんですよね。いろいろと細かいところまでお聞きしたいのですが、ちょっと時間が、渡部さん、もうあれだよね。
 
渡部:わかりました。ここまで、家事が意外とビジネスパーソンにとって、いろいろなメリットがあるっていうことをお伺いしましたが、明日はさらに堀さんから新刊『家事こそ、最強のビジネストレーニングである』の内容を交えながら、先ほどお話しいただきました、家事で鍛えられるビジネススキルについて詳しくお話を伺いたいと思います。堀さん、ぜひ明日もよろしくお願いいたします。
 
堀:よろしくお願いします。
 
森上:よろしくお願いします。
 
(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)
 


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