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意中の相手のハートを撃ち抜く!実践心理テクニック5選

フォレスト出版編集部の寺崎です。

昨今では「若者は恋愛をしない」「めんどくさいから結婚しない」という言説が流布されていますが、それはホントなのでしょうか。

リクルートブライダル総研が全国の20~49歳の未婚男女2,400人に対して、恋愛や結婚に対する意識や行動を調査したそうなので、調べてみました。

◎恋人がいる人の割合は33.4%で、恋人がいない人の割合は66.6%
◎新型コロナウイルス感染症流行前と比べて約3割が「恋人が欲しくなった」と変化。恋愛意向のない人も約1割が恋人が欲しくなったと回答

恋愛・結婚調査2021(リクルートブライダル総研調べ)より

結論として、コロナ流行前と比べて約3割が「恋人が欲しくなった」「結婚したくなった」と変化。恋愛・結婚意向のない人も約10人に1人が「意向あり」に態度変容しているそうです。

「戦争が起こると出生率が上がる」という話が都市伝説的にありますが、やはり人間は生存の危機に陥ると「子孫を残したい」という生物としてのDNAプログラムが働くのでしょうか。

でも、恋人をつくりたいと思っても、そう簡単にはいきません。
結婚したいと願っても、そう簡単にはいきません。

まずは「お相手」をゲットしなければ始まりません。

そこで・・・・「意中の相手のハートを撃ち抜く心理テクニック」があれば、知りたいと思いませんか。思いますよね。そうですよね。

というわけで、今日も現代人の心理バイブル『思い通りに人をあやつる心理テクニック101』(神岡真司・著)から「意中の相手のハートを撃ち抜く心理テク」を5つ厳選してお伝えします。

自分のイメージを作る基本ワザーー「自己呈示・印象操作」

 相手の心を撃ち抜くためには、自分自身を相手が受け入れてくれる「よき存在」にしておくことが大切です。
 出会いの時には「外見的要素」「性格的要素」「社会的要素」のイメージ形成が重要ですが、これら3つの要素をさらに強化する方法があるので、ここに紹介しておきます。
 他の人と異なる価値観をさらりと見せて、「注目させる」方法です。
 たとえば、イケメンや美人でない人は、服装や髪形によって、自分のマイナスイメージをカバーして、よりよいイメージを形成できることは、容易に想像がつきます。
 しかし、初対面では、「相手の靴を見ろ」という言葉がありますが、どんなに高級なスーツに身を固め、高級腕時計をはめていても、うっかりカカトのすり減った薄汚れた革靴を履いていたりすると、テキメン見くびられます。ただの見栄っ張りになるからです。
 富裕層の人や、おしゃれに気を使っている人ならば、一番目立たないところまで、きちんとしています。相手が目の肥えた人であることを前提に、きちんと靴にまで身だしなみを心がけないと軽んじられるのです。背伸びをする時には隅々まで気を抜かないことです。
 次に、「性格的要素」ですが、これは「言葉遣い」「表情」「態度」「挙措動作」などによってイメージが形成されますから、自分の悪いクセを修正しておくことが大事です。
 たとえば「馬鹿馬鹿しい」「下手くそ」「無神経」といった否定的なセリフは封印すべきで、「ユニークな」「なかなかのモノ」「こだわりのないところ」といったポジティブ発言ができるようにします。ネガティブなセリフを多用する人は、人格が低く見られるのです。
 また、眉間にシワが寄ったり、口をとがらせるクセのある人も、終始笑顔の表情を作れるよう鏡を見て訓練しておくことです。もちろん、せかせかした動作なども禁物です。
 3つ目の「社会的要素」ですが、立派な地位や肩書はなくても、さり気なく自分をアピールする方法はあるのです。
「小中高はピアノとヴァイオリンを習っていました」で良家のイメージを、「両親は教員をしていました」で真面目な家庭のイメージを、「家にはお手伝いさんがいました」で裕福なイメージも吹き込めますから、自己紹介の仕方も考えておくことです。

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(解説)
この話を聞いて思い出したのが「リフレーミング」の心理テクニックです。たとえば「怒りっぽい」というネガティブな面を「自分に正直で情熱的」とポジティブに見方を変える手法のことを言います。

たとえば「高卒」あるいは「高校中退」という経歴を持っていたとしたら、「家庭の事情で高卒(高校中退)だけど、独学で勉強して苦労していまの地位を得た」というストーリーにすれば、逆に「高卒」や「高校中退」という経歴が輝いてみえるものです。

次にご紹介するのは、誰でもすぐにできるテクニックとして「単純接触効果=会えば会うほどなぜか好きになる心理」「返報性の原理=なにかしてもらったら無意識にお返しをしたくなる心理」を活用したものです。これは恋愛だけでなく、営業にも使える基本テクといえます。

お願いすることで優越感をくすぐる――「単純接触効果」と「返報性の原理」

 お願い事は、よく知っている人に頼むほうが、承諾してもらえる確率が高くなります。
 知らない人には冷淡に扱われかねないので、断られる確率も高くなるわけです(「ザイアンスの第1法則(本書230頁参照)」)。
 これが、一般的な常識というものですが、頼まれた人の心理を分析すると面白いことがわかります。知っている人からの頼み事を承諾してあげるのは、嫌われたくないからです。
 相手に対して何らかの好意をもっているからこそ、頼まれたことを引き受けるのです(「チャルディーニの法則」)。人からの頼み事は、面倒でもありますが、相手から信頼されていることの証でもあり、引き受けることで満足感も得られます。優越感をくすぐられるのです。
 つまり、頼み事を引き受けてあげる心理は、相手に好意を返すことでもあり、ここでも「返報性の原理」がはたらいて、好意の返報を行っているのです。
 意中の人に近づく時には、この心理作用を応用すべきです。
 ちょっとした頼み事なら、無下に断られる事もありません。
 職場にいる片想いのあこがれの異性に対して、近づいて仲良くなるのには、もってこいの方法論なのです。「単純接触効果」のバージョンアップ版として使いましょう。

男性社員「えっと、すみません。鈴木さん、三角定規って持ってないでしょうか?」

女性社員「あ、はい。小さいですけど、これでいいですか?」

男性社員「ああ、それそれ、助かります。あのう、少し貸してもらってていいですか?」

女性社員「ええ、はい、どうぞ」

 こんな要領で近づきます。女性社員は、ちょっとのお役に立つことでも嬉しいでしょう。
 こうして、アプローチがうまくいったら、次の機会を見計らって、鉛筆削り器を借りたり、辞書を借りたりしていけばよいのです。そのうち、特定の男性社員に親切にしているのは、自分が好意をもっているからだという錯覚が、無意識に動機付けされるのです。
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(解説)
大人になって「同僚の女性から三角定規を借りる」というシーンはあまりなさそうに思いますが、好きな女の子に消しゴミを借りて興味を惹こうとした小学生時代を思い出しますね。

男性が女性にアピールするシーンとしては、「重いものを持ってあげる」なんてのも使えそうです。古典的ですが。

こんなちょっとした「気を惹く行為」の裏には「チャルディーニの法則」「返報性の原理」「単純接触効果」という潜在意識にくさびを打ち込む3つの心理テクニックが込められているとは、驚きですね。

禁止することで注意をひく――「カリギュラ効果」

 人には、好奇心があります。ゆえに、「見ちゃダメ」と言われれば余計に見たくなり、「やらないほうがいいよ」と言われると、余計に反発してやってみたくなります。
 他人から何かを禁じられると、無性にやりたくなる心理は、「カリギュラ効果」と呼ばれます。
 
名前の由来は、ローマ皇帝「カリギュラ」を描いた映画の上映が、内容が残酷すぎるとして、マサチューセッツ州ボストン市で禁止されたことによります。禁止されたことで余計に人気を集め、ボストン市民は隣の市まで観に行ったのだそうです。
 きっと、次のような言葉をかけられた人も、同じような心理がはたらくことでしょう。

同僚男「中山さん、ここだけの話だけど、きみのためを思っていいこと教えておくよ」

同僚女「えっ? 私のため? いったいなんですか?」

同僚男「 営業の柴田って知ってるだろ? アイツは、きみのことが好きなんだよ。だけど、あの男は真面目そうに思われてるけど、相当な遊び人だよ。だから、アイツにコクられても、付き合っちゃ駄目だぜ。きみが可哀そうなことになるからね」

 こんなことを言われると、今までまったく興味がなかった柴田という男性社員のことが、猛烈に気になってくるでしょう。
「真面目そうに思われてるけど相当な遊び人」とは、いったいどういう人なのか興味津々になります。だいたい、「遊び人」などと聞くと、遊ばれてみたい誘惑さえ生じるのです。
 また、告白された場合に、付き合うかどうかは自分で決めることなのに、同僚からの禁止のセリフが、うざく聞こえます。
 なんで付き合っちゃいけないのよ――。
 なにしろ、誰かに「好き」と言われたら、悪い気はしないのです。
 こんな時に、柴田という男性社員から、実際に声をかけられたらどうなるでしょう。
 答えは、簡単にデートに応じてしまうということなのです。
 意中の人への告白の際は、事前に同僚に頼み込み、こんな形で、ひと芝居打ってもらうとよいでしょう。
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(解説)
「真面目そうに思われてるけど、相当な遊び人」はけっこう賭けかもしれません。女性によって「あ、そうなんだ。じゃあ、関わらないでおこう」と終わってしまうリスクがあります。

これ、女性が意中の男性の興味関心を惹かせるには、どういう言い方がいいか、考えてみました。

同僚女性「黒田部長。〇〇課の白鳥さんて、あんな清楚な見た目とは裏腹に、けっこう男を手玉に取って遊んでるらしいですよ」

うーん・・・なんかこれは事件が起きそうです。黒田部長は白鳥さんに興味が沸くでしょうが、どうなんでしょうか。かえって警戒されそうです。

例がよくなかったですね。

ところで、残念なことに「意中の相手にすでに嫌われてしまっている」なんていうパターンもあるかと思います。こんな場合に効く心理テクニックがあります。

すでに嫌われてしまっている場合の裏ワザ――「スリーパー効果」

「あなたみたいにチャラチャラしている人って大っ嫌いなの!」
「そばに寄ってこないでよ。嫌いって言ってるでしょ!」
 
 片想いの女性から、こんなセリフを突きつけられた男性は悄然(しょうぜん)とします。
 そして多くの男性は、「ちくしょう!」と心の中で悪態をついてあきらめるのです。
 もはや、再起不能、絶体絶命の事態と悟るからです。
 しかし、心理学の「スリーパー効果」を使うと、案外うまくいくものなのです。しばしの休眠期間を何度か取りながら、繰り返しアプローチする方法です。

男「や、お久しぶりー(笑顔)。いつもキレイだねえ。今日の服装もキュートでいいね
女「え…? あら、やだ……あなたも来てたの………(絶句)」

*      *      *

男「お、ご無沙汰ー(笑顔)。いつもホントに素敵だね。可愛くてキレイで。憧れてるよ
女「あ…ら……お久し……、相変わらずお上手なのね……ほめたって駄目よ……」

*      *      *

男「よう、また会ったね(笑顔)。素敵なコとは縁があるなあ。ねえ、連絡先教えてよ
女「あら、またなのー(笑)。メアドー? 冗談よしこさんでしょ、そんなの……」

*      *      *

男「こんにちはー(笑顔) 今日もキレイでホント可愛いいな。ね、連絡先だけでも……
女「あら、こんにちは。ふふふ(笑)。そんなに知りたいの? じゃ、連絡先だけね」

 とまあ、こんな具合です。通常、説得効果が高まるのは、説得する人の信頼度が高いからです。たとえば、貧乏な人が金持ちになる方法を説いても信用されません。
 ところが、時間の経過とともに「信頼度が低い人」という認識の記憶は薄らぎます。その結果、相手が繰り返す内容(キレイ・メアド教えて)の信頼度だけが増していったということなのです。
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(解説)
これ、ホントですかね!?笑

論より証拠。

ぜひ、身近なあの子にスリーパー効果を試してみてください。
※いかなる結果が生じようとも、弊社は責任を負いかねます。

では、いよいよ最後のテクニックです。
その名も「ロミオとジュリエット効果」。

反対・障害を作って「錯覚」を生じさせる――「ロミオとジュリエット効果」

 人は、「錯覚」の生き物です。誰かのことを「ステキ!」と感じて好きになるのも、「ハロー効果」の「錯覚」の成せる業であることは、すでに解説した通りです。
 また、お互いが「ステキ」と思っている交際においても、大いなる「錯覚」がはたらくことがよくあります。
 交際そのものを、誰かに邪魔されたり、反対されたり、何かの障害で断ち切られそうになった場合、二人がそれに立ち向かっていこうとする時に「錯覚」が生じるのです。
 W不倫のカップルが結ばれるためには、それぞれが自分の家族を切り捨てる必要があるでしょう。よって周囲からも、不倫カップルの交際は、大反対を受けるはずです。
 しかし、こういう時こそ、カップルの絆がかえって深まり、恋の炎が燃え上がります。
 障害を乗り越えよう、はねのけよう――と自分たちが頑張っているのは、お互いを愛し合っているからに違いない――という心理がはたらくからなのです。
 もちろん、これも「錯覚」です。
 その証拠に、それぞれの家族を捨てて晴れて結ばれた二人は、反対や障害がなくなったとたんに、意外にも別れてしまうケースがざらにあるからです。
 あんなに燃え上がり、愛を貫き通していたのに、あっけらかんと冷めてしまうのです。
 大いなる「錯覚」だったからこそ、冷静になると、「何でこんな人のことを愛しちゃってたのかしらん?」とお互いの欠点などもよく見えてきて、鼻白んで別れるのです。
 この現象は、シェークスピアの有名な戯曲にちなんで「ロミオとジュリエット効果」と呼ばれています。カップルは、交際に反対されたり、妨害されたりすると燃え上がりやすいのです。
 これを、利用してみてはいかがでしょうか。
「友達以上恋人未満」のカップルならば、周囲のサクラに協力してもらうとよいのです。「きみたちはまだ学生だろ、付き合うのは早い」「性格が違いすぎる」「家庭環境が違うから別れたほうがいい」とか何とか吹き込んでもらうのです。
 それに対して「オレはそんなこと気にしないぜ。きみのこと好きなんだから」などと表明すれば、相手も「あたしだって」と燃え上がってくれるかもしれません。
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恋の錯覚。大いにけっこうじゃないでしょうか?

一生、錯覚したまま死んでいければ幸せな人生じゃないかと、個人的には思います。

「意中の相手のハートを撃ち抜く心理テクニック」

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