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存在感は「引き算」でもつくれる

こんにちは。フォレスト出版の美馬です。

これまで存在感、プレゼンスをテーマに記事をいくつか書いてきました。

ともすると、存在感がない、プレゼンスを発揮できないということが弱み、あるいは改善点のように思われるかもしれませんが、じつはそんなことはありません。

場合によっては、プレゼンス、存在感を引き算することが効果的なケースもあります。

どういうことでしょうか。

『「存在感」はつくれる』から引用しつつ、ご説明します。

 第一印象の判断材料となる視覚情報は、相手の視覚に入った瞬間に相手に受信されます。扉を開けて入って来た瞬間の、その無防備さは表情から相手に伝わってしまいます。

 オンライン会議でも、参加する前には必ず自分の表情をチェックしてから入室すると良いと言います。著者は口角をしっかり上げて、はつらつとした雰囲気を出すようにしているそうです。 
 たしかに、著者の大塚さんとZOOMでミーティングをする際には、入室した際にはいつも口角が上がっていて、しかもそれはミーティングが終わる1時間後まで続いています。

 大塚さん曰く、「もしも私がオンラインのトークルームに入ったときに口角が下がっていて、元気がなさそうな表情だったら参加者はどう思うでしょうか? どこか具合が悪いのではないか、と会議中も気になってしまうと思います」とのこと。

 そのような先入観のもとになるのは視覚情報だけではありません。文字情報もさまざまなメッセージを発信していると言うのです。

 たとえば、プロフィールです。大塚さんのプロフィールには、良くないバイアスをかけてしまうおそれがある情報は入れないようにしていると言います。とくに学校や出身地については戦略的に入れていません。それが良いか悪いかではなく、その情報自体が持つ偏ったイメージを持たれたくないからということでした。

 大塚さんは、英語表記では「Chi(チイ)」という名前にされています。国籍不詳にしておくためです。中国人かもしれないし、日本人かもしれない。国籍を売りにしているわけではないのでどう見られても構わないのですが、逆に日本人だからという目で最初から見られてしまうと損をすることもあるでしょう。

 そうであれば、最初から日本人のイメージはなく、グローバルに見られたほうが良いと思っていたそうです。結果的にそのほうがいろんな人に隔たりなくリーチできます。

 自己紹介などの場では、どのようなパーソナル情報を出すべきか、出さないほうが良いのか、実際に会うときまで取っておく情報なども考慮して吟味してみることをおすすめします。とくに年齢はバイアスがかかりやすい情報なので慎重に考えてみると良いかもしれません。

 もちろん、自分のプラスになるのであれば発信しても良いでしょう。たとえば親しみやすさをアピールするために、関西出身だとわざわざ名刺に刷る人もいるくらいです。

 メッセージはいつでも飛んでいると言うと、家に帰るまで気が抜けないとネガティブに考える人が多いのですが、逆に言えばいつでも自分を良く見せるチャンスが転がっているということです。

 プレゼンスというのは、初対面の相手にも、自分を自分らしく見せることができる最強の武器です。面倒がらず、ぜひ積極的に活用してほしいと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました。



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